- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070512
感想・レビュー・書評
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世間でも評判の良いペンシー高校に通う16歳の少年ホールデン・コールフィールド。
彼は学校の人間関係にうんざりし、寮を飛びだして可愛い妹に会いにいく。
大人に嫌悪感を抱きながらも、大人のルールを守るコールフィールドが初々しくて少しかわいそう。特に好きなシーンは、妹のフィービーとけんかして、距離を置きながら歩き続けるシーン。
「彼女は、僕と並んで歩こうとはしなかったが、それでもそんなに遠くへ離れもしなかった。」
すごく大切な人とけんかをしても、何があっても、少なくともこの2人のような距離を保っていけたらなぁと思った。 -
なぜこの作品が名作と言われるのか、全くわからなかった。主人公は煙草吸いすぎだし、お酒も飲み過ぎ。読んでいて気持ち悪くなりそうだった。おそらく二度と読めないと思う。
弱く無垢な存在が守られていない世界への憤り、この世の理不尽や不誠実を「インチキ」という言葉でしか表せない愚かさ。それがホールデンという人間である。
「よく前を見ないで崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れて、その子をキャッチするんだ。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。」
無垢な世界の人間でいたいと切に願うけれど、そうあり続ける強い意志もない。これぞ人間らしい、と言えるのだろうか。私はそう思いたくないし、そんな愚かで醜いものを人間らしさとして認めたくない。理不尽な状況に耐えられなくても、私はもっと真っ直ぐ生きていきたい。 -
主人公コールフィールド視点の回想物語。社会に馴染めないコールフィールドが何回も学校を辞めて最後のペンシーも単位が足りなくなり辞めされられる前に学校を抜け出しNYを渡り歩く。エレベーターホールの男に女を紹介されてそこで言われた金額と請求された金額が異なりコールフィールドは払わないと言うも男に殴られ金まで取られてしまう。立ち去る前に妹フィービーに会い最後回転木馬で雨に打たれながら回想が終わる。唖でつんぼが言葉が話せない、聞こえない人の差別用語らしい。
ジョンレノンを殺害した犯人などが読んでいたらしいが本の内容的に社会に不満のある青年が愚痴を言うのと関係あるのか。 -
高校1年生の時に読んでよかった。若いからわかる心情。
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ホールデンがこれ以上辛い目にあいません様にと願いながら読みました
この本は私の宝物になりました -
J.D.サリンジャー。超有名作品だが今まで読んだことがなかった。主人公ホールデンが学校を退学になり、家出し、で多くの人と出会い、また過去の知人を思い出したりる、ストーリーはぶつ切りで、あくまでホールデンの考え方、感じ方に共感したり、懐かしんだりできるか、一種の指標のようなものでしょうか。
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主人公に共感できるかは読者の年齢に左右されそうだが、同じような悩みを抱えている人はいっぱいいると思った。現代のどこかでも見た事ある景色だし、それを客観的に捉えれれば大人なのかな? 悩みの原因は書かれていないけど解決法は語られているので全体として明るい印象。
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②
開始:2023/1/10
終了:2023/1/13
感想
大人からも子供からも弾かれる思春期。主感的事実と客観的事実の間に溝がある。どちらが正しいのかはわからない。ペンシーもいい学校かもしれない。