水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)

著者 :
  • 原書房
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562045419

感想・レビュー・書評

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  • 2009.12.10 .初、帯付
    2012.11.14.イオンモール鈴鹿BF

  • 最初の阿武隈川先輩が多少面倒くさかったですが、いざ村に入ってしまえば怒涛の如く展開していきました。相変わらず後手後手に回ると言ってしまえばそれまでですが、まあ、推理を楽しむのではなく、雰囲気を楽しむ話と思っているのでそんなものかと。ちょこっと以前の話に出てきた村とかも出てくるのですが、そのあたりの関連を自分がすっかり忘れていて残念でした。

  • 素人探偵らしい推理というトコロが言耶らしい。
    強烈キャラ(烏と偲)が、良い感じで、出てくるとホッとする。
    「ページを捲るのがコワイ」ということが、なかったのでチョット残念。

  • 一人一人のキャラクターの人間らしさというものがすごいと思います。執着や信念、愛・恋、強さや弱さなどが混じりに混じってとても人間らしい感じがします。相変わらずなどんでん返しに次ぐどんでん返しやおぞましいいろいろなこと・もの、怪異などは期待を裏切りません。
    座敷牢の怖さといったら…怖かったです。

  • 初東城雅哉。章タイトル的に「一応事件は解決したかに見えたが、新たな事実により推理が覆され、直後に村は水没。登場人物ほとんど死亡で真相不明。そもそも犯人は人間だったのか?」みたいな展開になると思ってたが。龍璽は本当に嫌なやつだったな。ミステリとかホラーだったら始まった早々に死んでるキャラだよな。とは言え事件起こるの2/3過ぎてからだしな〜。正一視点の記述が有るってのはやっぱり罠だった。凶鳥みたいに東城雅哉がダラダラ薀蓄垂れ流さなかったのは良し。ああいうのは分かりやすい文章書ける作家でないと難しいし。

  • 刀城言耶シリーズ長編。

    今回の事件は、奈良の山奥の村で行われる雨乞いの儀の中で起こった連続殺人モノ。今作では冒頭から阿武隈川や祖父江らが出てきて引っ掻き回されたせいか、ページを捲るのが憚られるような怖さに襲われるのは免れた。途中、座敷牢の話の時はさすがに怖かったけど、、、。
    事件の真相は、いつもの如く刀城言耶の推理が迷走し、二転三転。なかなか真相に辿り着けなくて、多少苛々しないでもないが、まぁ、それも刀城言耶の人間らしさが出て良いのかな。真犯人は何となく途中で予想ついて、あぁやっぱり、だったのだけれど、相変わらずの面白さでした。終章で関係者のその後も覗え、意外に読後感も良かった。

  • 状況を説明している部分がちょっとわかりにくかった。
    雰囲気はとても好きな世界です。
    ただ、霊的な存在の場面は、ちょっと怖かった。
    いつも寝る前に読書をするんだけど、寝る前は少し控えました。

  • はじめて読む作家さん。

    刀城言耶シリーズ長編5作目。

    怖がらせようおどかそうという姿勢が見えて
    逆に怖くなかった。
    (怖がりなのでありがたかった 笑)

    超常現象は主観で語られているので
    極端に現実離れせずに読めました。
    他のシリーズも読みたいけど、表紙が怖い!

  • 奈良の山中で行なわれる雨乞いの儀式を見学に訪れた刀城言耶。その眼前、衆人環視の密室ともいえる状況で事件が……。
    シリーズ第5弾。土俗的な恐怖感を煽る舞台設定や、解決編での怒涛のドンデン返しが相変わらず見事。リーダビリティもシリーズ随一。ただホラー度は少しおとなし目かな。

  • 作品内で超常現象を肯定している記述が多いので、ミステリというよりファンタジーの印象が強い。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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