図表と地図で知る　ヒトラー政権下のドイツ

著者 : クリス・マクナブ 松尾恭子

• 原書房 (2011年3月24日発売)

作品紹介・あらすじ

さまざまな図表やグラフ、地図によって一目瞭然のヒトラー政権下の「実情」。政治・経済から軍事、社会生活にいたる第三帝国の局面を200点におよぶ図表と地図で紹介。

感想・レビュー・書評

[H.Satoさんの感想 · 2015年1月11日]

特にナチスが商工業に対して行った政策の1つは中産階級に所属する手工業企業の保護であった。保護政策が進められたのは、社会の中で1つの勢力を形成していた手工業からの支持を獲得したいというヒトラーの政治的な思惑もあった。例えば、大型百貨店が新たな店舗を開くことを禁じ、営業内容にも制限を設けた。つまり大型百貨店の中に理髪店やパン屋を作ることを禁じて、そうすることによって地元の理髪店やパン屋の活動を守ろうとした 。特に百貨店の多くはユダヤ人が経営していたことも、その背景にある。

[fred2ndさんの感想 · 2011年8月30日]

コンパクトにまとまっているので入門書に最適。
逆に言えば真新しものはないので、玄人は買う必要なし。
こういった入門書に付き物だが、事実の列挙に終始している感は否めない。

著者プロフィール

戦史と軍事テクノロジー分野で著作活動を行っており出版点数は40冊を超える。
オスプレイのウェポンシリーズでも活躍しており、『ドイツ軍自動ライフル1941-45』、『MG34とMG42機関銃』および『バーレット・ライフル』など多数。

「2020年 『ミニミ軽機関銃』 で使われていた紹介文から引用しています。」