おーい、こちら灯台 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

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  • Amazon.co.jp ・本 (50ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566080485

作品紹介・あらすじ

小さな島のてっぺんにたつ灯台に、新しい灯台守がやってきました。レンズをみがき、油をつぎたし、遠くの海まで光をおくります。船を安全にみちびくために。灯台での暮らしや仕事を、細やかに情感ゆたかに描く美しい絵本。一年間に出版された絵本の中で、もっともすぐれた作品におくられるコールデコット賞を受賞しました。

感想・レビュー・書評

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  • 小さな島のてっぺんに立つ灯台に、新しい灯台守がやってきた。
    レンズを磨き、油を注ぎ足し、ゼンマイを巻き、遠くの海まで光を送る。船を安全に導くために。
    「おーい、おーい、こちら灯台!」
    やがて時代は機械仕掛けに変わり、灯台は無人で立つことになる……。

    灯台での仕事や暮らしを描いた縦に長い絵本。
    灯台の圧倒的な存在感が、魅力的。
    360度どこを見回しても海。クジラが通る穏やかな日もあれば、波が荒れ狂う日、霧や氷やオーロラで覆われる日もある。でもどんな日でも船を安全に導かねばならない。
    灯台内部は、らせん階段を中心に、暮らしの部屋に家具、最上階には灯ろうと灯室。ここに行ってみたくなる。
    すべてのページが美しく、動きのある絵に魅了された。

    「“灯台”が表紙の本」を探して本書と出会いました。
    みな構図が似ていて面白くなり、ブクログ本棚上で並べてみたくなったのです。
    これで5基並びました☆よかったら見てくださいな。

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      なおなおさ〜ん♡おはようございま〜す♪
      大丈夫です…♡♡
      私、海も灯台も好きなんで…!  

      いつまでも眺めてられるんです。夜の海…良いです...
      なおなおさ〜ん♡おはようございま〜す♪
      大丈夫です…♡♡
      私、海も灯台も好きなんで…!  

      いつまでも眺めてられるんです。夜の海…良いですね〜☆彡
      夜更し、しちゃってましたよ(笑)アハハ
      お茶ゴチソウサマ…でしたー(^_^)v
      2023/08/24
    • かなさん
      なおなおさん、おはようございます♪
      なおなおさんの「灯台コレクション」に
      いつか、どうかな?って…
      斎藤倫さんの「とうだい」って絵本な...
      なおなおさん、おはようございます♪
      なおなおさんの「灯台コレクション」に
      いつか、どうかな?って…
      斎藤倫さんの「とうだい」って絵本なんですけど、
      私もまだ読んでないからなんとも言えないけど
      表紙はすごくかわいい感じなんです(*^^*)
      気が向いたら、いつか、どうでしょうか?
      2023/09/17
    • なおなおさん
      かなさん、コメントをありがとうございます。
      そうそう!その絵本、最近ブクログで知り、図書館で確認してきたのです(^^)まず表紙が可愛いですよ...
      かなさん、コメントをありがとうございます。
      そうそう!その絵本、最近ブクログで知り、図書館で確認してきたのです(^^)まず表紙が可愛いですよね。
      いつかちゃんと読んでここに並べます。
      「またかよ!うざっ」って思われないか心配で、借りなかったのですわ…|ૂ•ㅿ•̀ )シンパイ…笑
      2023/09/17
  • 世界のさいはて、ちっちゃな島のてっぺんに、灯台がたっている…そこへ新しい灯台守が交代でやってくるお話の絵本です。
    色んな天気、色んな波、色んな出来事がやってくる灯台での生活ですが、やはり孤独な雰囲気が漂います。
    しかしそこへ奥さんがやってきて…。
    灯台という個性的な職場兼住居を、心温まる筆致で描いた一冊。

  • ここは世界の最果て。ちっちゃな島のてっぺんに立つ灯台で、小さな丸い部屋に、陸地から遠く離れて、たったひとりで暮らし始めた、ある灯台守の、静かな感動が伝わってくる物語絵本です。 日没から夜明けまで、決して消されることのない<あかり>を照らし続けるため、レンズを磨き、油を継ぎたし、ゼンマイを巻き、灯台日誌を書き、風の音に耳を傾ける毎日・・・。灯台守に必要な物資を積んだ運搬船が数カ月に一度やってきて、食料(缶詰や干物)、水や油、手紙に靴下、回し読みの沢山の本、何よりも嬉しい家族(奥さん)を運んできてくれます。

  • ソフィー・ブラッコールの絵が好き、2019年コールデコット賞受賞作と来れば、読むしかない。
    とは言えやっぱり借りたのですが。

    ちっちゃな島のてっぺんに、灯台がたっている。
    ゆうぐれから日の出まで、遠くの海まで光をおくり、船をあんぜんにみちびくのだ。
    そこにあたらしい灯台守がやってきた。
    灯台守の仕事と暮らしの物語。

    この色彩とこの絵で1,600円は安いです。
    もうほんとうに、波や空の実物とちがうのに、同じレベルで美しくて、ぜひ多くの人にもみてもらいたいです。
    細長い版型も灯台に合っていて、灯台のような屈強さも感じます。
    まず、灯台のなか(階)の様子が断面図で見られるのが、シルバニアファミリーなどが好きな子はわくわくしちゃうんじゃないでしょうか。
    それぞれの階でどんなことをするのかふんわり想像したところで、お話は始まります。
    周りがずっと海の灯台にひとりぼっちなんて、今でいう宇宙飛行士的な精神的な強さがないとおかしくなってしまいそう。
    手紙をビンにつめて流して本当に届くの?なんて思っていましたが、届いたそうです!(あとがき「灯台について」より)
    ほかにもトラブルやイベントなどかあっさり描かれていて、そんなこともあるのかと不思議な気持ちになります。
    横や上など色々な高さの視点から描かれているので、小さい子は混乱してしまいそう。
    今はない昔の仕事みたいなテーマでも使えそうだし、小学生以上向けです。

  • ずっと欲しかった絵本をやっとお迎えできました!

    #おーいこちら灯台
    #ソフィーブラッコール
    #山口文生

    2019年、#コールデコット賞 受賞作、海の本です。
    .
    世界のさいはてにある小さな島に建てられた灯台があります。そこにいる灯台守のお話しです。
    .
    絵本の中心にそびえ立つ灯台、だから絵本も縦長になっています。
    .
    穏やかな海
    荒れ狂う海
    霧の海
    凍る海
    輝く海
    夕暮れの海

    沢山の表情を持つ海の安全を導く為に灯台守はあかりを灯し続けます。

    レンズを磨き
    油を注ぎ足し
    ランプの芯を切り揃え
    全ての事を日誌に書き

    灯台守の日常を事細かに、素敵な絵で表現されていて、改めて灯台守の厳しい仕事を知る事になります。
    1920年代に灯台が機械化されるまで、こんな仕事があった、こんな日常があった訳です。
    .
    海しかない世界で、灯台の灯りを守りながら何をしていたのでしょう?時間の経つのがとても長く感じられたかもしれません。ある時は海難事故の助けをしたりと、孤独な世界のなか日々の刺激を求めひたすら任務をこなしていく。家族で生活しているこの本の灯台守は、そこに出産も子育てもあります、あの海しかない世界で!
    .
    沢山の顔を持つ海……その描写がまた素晴らしく、どのページもすみからすみまでじっくり見て、再び開きたくなる〜そんな美しい1冊です。
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    #絵本K

  • 【おーい、おーい、おーい!】

    灯台守になった男の物語。

    一人で灯台守をする切なさと、いろいろな出来事を灯台で経験しながら、やがて役割を終える儚さを緻密で繊細な美しいタッチで描いた絵本です。

    一目惚れしてしまいました!とにかく絵が好き!読んでみたら文章も好きで、作者の方の灯台愛も伝わります。

    こどもの頃、灯台に初めて行ったとき、高くそびえる展望台できっと遠くの海を眺めるのかなと思ったことを覚えている。海での安全を守りながら、灯台守の人たちはなにを眺めていたのだろうか。

    おーい、おーい、こちら灯台。

  • 絵が美しい。灯台と人生と時の流れ。今日も道を知らせ廻りつづける。

  • 灯台しかない島で暮らす灯台守のお話。絵がとても良い。1日をどうすごすか、一年をどうすごすか、事故があったら、風邪をひいたら、そして、灯台が自動運転になった時は?
    中学年以上への読み聞かせの一冊として。
    お子さんにたくさん読んであげる方は、選んで欲しい本でした。

  • とう台守のくらしがうらやましかったです。魚をつってるのと、家族が仲よしで赤ちゃんがかわいいのと、オーロラがきれいなのがいい。クルクルまわる階だんもいい。仕事も楽しそうで、とう台守は幸せだと思った。
    ぼくは、一人ではこわいし、つなみもこわいから、とう台守にはなれそうにない。でも、魚つりをしたり、オーロラをみたりはしたい。(小3)

  • どこでもない小さな島に、新しい灯台守がやってきた。
    灯台守の仕事は、レンズを磨き、油を継ぎ足し、ランプの芯を切りそろえ、海の向こうへ光をおくり、海を安全に導く。

    一人きりだった灯台に奥さんがやってきて、それから。

    灯台守ののんびりした一日、大変な一日、喜びの一日が
    描かれていた。

    ・荒れた海が浮世絵のようでした。
    ・奥さんと新しい家族の様子がよかった。
    ・「とうだい」が、ひとりぼっちにならなくて、よびかけに応えてくれる灯りがあって、よかった。
    ・カバーの下に夜の灯台の絵。
    ・著者あとがきに、灯台と灯台守について、さらに詳しく。

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著者プロフィール

画家 ソフィー・ブラッコール:絵本作家。絵本『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』をはじめ、児童書のさし絵を数多く手がける。『プーさんとであった日』『おーい、こちら灯台』で、コールデコット賞を2度受賞。

「2020年 『ベネベントの魔物たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ソフィー・ブラッコールの作品

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