- Amazon.co.jp ・マンガ (103ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575297447
感想・レビュー・書評
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この時期になると、よく読み返す。
原爆だけでなく、全ての兵器に対して同じ疑問を持ち続けたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実際の体験者でないにも関わらず被爆者の苦悩をとてもよく描いている。おそらく多くの被爆者が受けたあからさまな悪意などは見せず、一見何てことのない人生の流れに影をさすやり方が露骨すぎずいっそう切ない。
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夏に放映されていたドラマを観たのがきっかけで、購入して読んだ。
『この世界の片隅に』とはまたちょっと違った、一人の女性の物語からはじまる、広島と原爆をめぐる家族のつながりを辿る旅のようなお話。
何か大きな決断を迫られるとき、人は自分がいったいどんな存在なのか、確認したくなるのかもしれないな、と思った。様々な人の人生と思いの上に今がある。
時々確認することで、自分を愛しく思える。
その確認作業の大切さを、この本はそっと教えてくれる。 -
「この世界の片隅で」が佳作だったのでこちらも手にとってみました。
こちらも原爆絡みの作品ではあるんですが、戦中(後)、70~80年台、現代の3つの時間で書かれており、時代の継続性というのを改めて感じさせられました。
重いテーマを扱いながらコメディを含ませて軽く仕上げているところはさすがこうの先生というところでしょうか。 -
被爆二世の話。
日常の中にごく自然に戦争や原爆が入り込む。
ここには「HIROSHIMA」や「ヒロシマ」はなく、
「広島」が描かれていてホッとした、という感想は変だろうか。
「日本は」なんて大きな主語よりも
「私は」という単位でしっかりと考えていきたい。 -
広島の戦後はこういうものだったのだろうと思わされる。
「黒い雨」より重かった。 -
★5.0
映画が大好きだったのに原作を手に取る機会がなく、「この世界の片隅に」の公開で初めて同じ作者と知って遅ればせながら購入。やっぱり「夕凪の街」が切なくて辛い、でも優しくて愛おしい。映画に比べると淡白な構成だけれど、空間で見せる皆実を始めとする人物の心情に胸が締め付けられる。生きてほしかった、幸せになってほしかった、願うのはただそれだけ。そして、現代を舞台にした「桜の国」では、身内を被爆で亡くした家族、被爆二世への偏見が描かれる。が、悲観を前面に押し出すことなく、明るさ爽やかさもある1冊。素晴らしい!