家族の言い訳 (双葉文庫) (双葉文庫 も 12-1)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512465

感想・レビュー・書評

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  • どの作品も最後にはうるっとくる良かったなと思える作品。みんな一生懸命だから何かのきっかけ人生でいい方向に…あったかみのある家族の短編集でした。良かったのでこちらの事情も読んでみたい。

  • 前評判を聞いて期待しすぎたか、

    正直、そんなに心に響かなかった…。
    自分は心が荒んでいるようです。
    それぞれ涙が止まらなくなる展開を想像していた。

    長編だったらもっと感情移入できたかな。。



    その中でも一番目に留まったのは 「乾いた声でも」。
    恐ろしさで目が覚めたのは 「カレーの匂い」。。

  • いろいろあって積読になっていたのを、ようやく読みきった。
    家族との関係は深いような、希薄なような、自分の家族との関係を考えさせられる話だった。

  • 再読。10年ぶりくらい。ちょっと感じ方も変わったかな。ストーリーは何も状況は変わらないが気持ちだけは変わるその瞬間だけを切り取った感じ。その後はきっと状況がよくなると希望を感じさせる終わり。人生はそういうことの繰り返しかな。「言い訳をいちばん必要とするのは家族です。」というフレーズにはハッとさせられる。

  • 人生をなめたらアカン。
    生きていくのはどんな人にとっても
    失敗と深い後悔抜きでは不可能なようにできているのだ。
    半世紀生きてやっとそのあたりのことが
    少しわかるようになってきた今、
    この小説に出て来るひとつひとつの物語が
    愛おしく胸に沁みました。
    いつもそこにあって当然のような家族。
    気も使わなくていいし、わざわざ言葉にしなくたってわかってくれるはず。(またはわかってもらう必要なんてない)
    だけど、そんな家族は幻だ。
    感謝を伝え気持ちを言葉にして、話し合わなかったらあっという間に機能不全に陥るだろう。
    そうなってから始めて気づいた家族への言い訳は
    間に合うものももう間に合わないものもあるけれど
    それだって愛おしい家族の形の一つなのだと思う。

  • 家族には色々な形がある。
    私の家族にしても言えること。

    そんな家族を題材に描いた短編集。
    理解できる家族、結末に安堵した家族、私の感じ方も様々。

    ただ、自分自身の家族の在り方ってどんな感じ?と
    考えるキッカケをくれた。

  • 「おかあちゃんの口紅」の主人公に最も共感できた。
    親に人生を楽しんでほしい。家族との思い出を作りたい。働いて苦労しただけの人生で終わってほしくない。

    子供の頃はいつも守られて、当たり前のようにご飯を食べておもちゃをねだり、自分のことだけ考えていたけど、
    大人になると親の経済事情や病気も気になって、もうあの頃のように無邪気な気持ちではいられないなあと思うことがある。
    でも歳を重ねても心のどこかに、親に褒められたい、よく頑張ってるねと言われたい、そんな気持ち確かにあるなぁ。

    思っていたほど感動はしなかったものの、色々と学べる作品でした。

  • 知らないところでみんな色々抱えてる

  • 作者の作詞家らしさがにじみ出る短編集。
    誰もが少なからず身に覚えのある家族とのエピソードがちりばめられながら、小説らしいストーリー展開がされています。

    家族との距離を測りかねるのはほとんどの人が経験すること。説教くさくハッピーに終わったり、教訓めいているというわけではなく、多くの人の気持ちに寄り添う印象から、作詞家らしいという印象を受けました。表現もわかりやすく簡潔。中高生でも理解しやすいと思います。大衆性を保ちつつ感情に訴えかけるJPOPの歌を読むような作品集です。

  • よくある話じゃないかと思いながらも、やっぱりジーンとしてしまった。
    上手い作家さんがたくさんいるなあ

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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