家族の言い訳 (双葉文庫) (双葉文庫 も 12-1)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 1783
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512465

感想・レビュー・書評

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  • 全体的に暗い話。暗い話はすきではない。読み返してもすきな話、というのもなかった。しかしどの話も引き込まれる。
    ホタルの熱では泣いてしまった。

  • うーん…どの話も中途半端。久しぶりに買って後悔した本。

  • 放送作家で、作詞家が、描いた8編の短編集。
    どれもこれも、心に、ストライク!
    カーブあり、スライダーあり、フォークあり、気づかないでいた心の思いを、この本で、そうそう、親って、こんな感情をもっていたんだと、ズッシンと、心臓に、球を打ちこまれたようだった。
    『ホタルの熱』 自殺を考えた母親が、息子の熱で、自分を取り戻す。
    『乾いた声でも』 仕事一途で、過労死した主人との心の疎通を、カーナビの乾いた声でもいいから、好きな道を走らせてあげたかったと。
    『星空の寄り道』 会社清算の帰りに乗車した男が、タクシー運転手の話で、星の良く見える場所まで、寄り道をして、死んだ運転手の妻子が、星で、輝いている夜空を眺めるのである。
    『カレーの匂い』 キャリアウーマンの女性の引きどころを知る賢さの話。
    『柿の代わり』 万引きした学生の引き取りに行った先生が、物を盗んだことは、民家の垣根からの柿だったのを思い出す。
    『おかあちゃんの口紅』 幼心に昔 綺麗にしてほしくて母に送った口紅を、入院している母親が、大事に宝物にしていたこと。
    『イヴのクレヨン』 母に捨てられたと思っていた息子が、結婚して、その妻から、誕生日であるクリスマスに、別れた母が、大事に保存していた自分のクレヨンを受け取り、駅まで、母に会いに行くのである。
    『粉雪のjキャッチボール』 両親が、別居生活の父親の退職で、息子が会いに行く。仕事で、キャッチボールを1回しかなかったが、やってみて、心のわだかまりが氷解して行く。

    流れは、何という物でもないのだけど、主人公の其々の事情と、どうすればいいのかと言う不安とやるせなさとを、抱えながら、今まで、気づくことの出来なかった家族の思いを直面する。

    この小説は、ラジオ番組にもなったそうだけど、この朗読に、音響効果が、プラスされると、涙、涙になってしまいそうな本であった。

  • 作詞家さんが書いた短編集

  • さて、割れますね。
    確かに「泣かせ」という意味では成功してます。思わず涙腺が緩むところが随所にあります。
    でも、騙されている感じが付きまといます。なんだか浅いのです。月並みなんです。「こうすれば読者は泣けるだろう」そんなことを考えながら書かれた作品、そんな気がします。
    初読みだと思っていたら、以前にも森さんの作品は読んでいました。
    すっかり忘れてしまうほど印象が薄いのでしょうね。

  • 森さんの作品も2冊目かな。
    安心して読める。
    どれも親子とか夫婦とかの話なんだけど
    やっぱり優しい。

  • 言い訳が、一番必要なのは家族です。
    色々訳ありな家族の短編集。
    家族だから言葉で言わなくても通じることもあれば、家族なのにちゃんと言わないと伝わらないことだって沢山ある。

    作者は作詞家らしいけど、
    心の動きを瞬間的に切り取って描くのは上手だなと思った。
    設定も甘いし物語の進行はご都合主義すぎる気がしたけど、読後感はすっきり。
    あまり深く考えずにさらりと読みたい。

  • 泣ける。。泣かそうとしているストーリーなのは明らかなのであまのじゃくな私は「泣くもんか」と思いながら読みましたが、負けたー。涙腺を刺激する本です。森浩美さんの他の本も読みたい!!

  • 少し訳ありな家庭を描いた短編8話が入っています。
    読みやすいです。
    至って普通な感じです。

  • あまり考え事をしていないときに読んだからか、すっと心の中にしみてきました。
    全体的にきれいな文章なので、涙腺の弱い人向けかな。

    2013/05/31

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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