- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575512465
感想・レビュー・書評
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全体的に暗い話。暗い話はすきではない。読み返してもすきな話、というのもなかった。しかしどの話も引き込まれる。
ホタルの熱では泣いてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん…どの話も中途半端。久しぶりに買って後悔した本。
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放送作家で、作詞家が、描いた8編の短編集。
どれもこれも、心に、ストライク!
カーブあり、スライダーあり、フォークあり、気づかないでいた心の思いを、この本で、そうそう、親って、こんな感情をもっていたんだと、ズッシンと、心臓に、球を打ちこまれたようだった。
『ホタルの熱』 自殺を考えた母親が、息子の熱で、自分を取り戻す。
『乾いた声でも』 仕事一途で、過労死した主人との心の疎通を、カーナビの乾いた声でもいいから、好きな道を走らせてあげたかったと。
『星空の寄り道』 会社清算の帰りに乗車した男が、タクシー運転手の話で、星の良く見える場所まで、寄り道をして、死んだ運転手の妻子が、星で、輝いている夜空を眺めるのである。
『カレーの匂い』 キャリアウーマンの女性の引きどころを知る賢さの話。
『柿の代わり』 万引きした学生の引き取りに行った先生が、物を盗んだことは、民家の垣根からの柿だったのを思い出す。
『おかあちゃんの口紅』 幼心に昔 綺麗にしてほしくて母に送った口紅を、入院している母親が、大事に宝物にしていたこと。
『イヴのクレヨン』 母に捨てられたと思っていた息子が、結婚して、その妻から、誕生日であるクリスマスに、別れた母が、大事に保存していた自分のクレヨンを受け取り、駅まで、母に会いに行くのである。
『粉雪のjキャッチボール』 両親が、別居生活の父親の退職で、息子が会いに行く。仕事で、キャッチボールを1回しかなかったが、やってみて、心のわだかまりが氷解して行く。
流れは、何という物でもないのだけど、主人公の其々の事情と、どうすればいいのかと言う不安とやるせなさとを、抱えながら、今まで、気づくことの出来なかった家族の思いを直面する。
この小説は、ラジオ番組にもなったそうだけど、この朗読に、音響効果が、プラスされると、涙、涙になってしまいそうな本であった。 -
作詞家さんが書いた短編集
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さて、割れますね。
確かに「泣かせ」という意味では成功してます。思わず涙腺が緩むところが随所にあります。
でも、騙されている感じが付きまといます。なんだか浅いのです。月並みなんです。「こうすれば読者は泣けるだろう」そんなことを考えながら書かれた作品、そんな気がします。
初読みだと思っていたら、以前にも森さんの作品は読んでいました。
すっかり忘れてしまうほど印象が薄いのでしょうね。 -
森さんの作品も2冊目かな。
安心して読める。
どれも親子とか夫婦とかの話なんだけど
やっぱり優しい。 -
言い訳が、一番必要なのは家族です。
色々訳ありな家族の短編集。
家族だから言葉で言わなくても通じることもあれば、家族なのにちゃんと言わないと伝わらないことだって沢山ある。
作者は作詞家らしいけど、
心の動きを瞬間的に切り取って描くのは上手だなと思った。
設定も甘いし物語の進行はご都合主義すぎる気がしたけど、読後感はすっきり。
あまり深く考えずにさらりと読みたい。 -
泣ける。。泣かそうとしているストーリーなのは明らかなのであまのじゃくな私は「泣くもんか」と思いながら読みましたが、負けたー。涙腺を刺激する本です。森浩美さんの他の本も読みたい!!
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少し訳ありな家庭を描いた短編8話が入っています。
読みやすいです。
至って普通な感じです。 -
あまり考え事をしていないときに読んだからか、すっと心の中にしみてきました。
全体的にきれいな文章なので、涙腺の弱い人向けかな。
2013/05/31