寒雷ノ坂─ 居眠り磐音江戸双紙 2 (双葉文庫)

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  • 双葉社
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575661309

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻で

  • 磐音が藩を出る原因となった事件が仕組まれたことと分かり、それに関係する藩の財政問題を調べていた磐音の友人が殺害されてしまう。
    何だかかなり大事になりそうな終わり方でした。

    しかし、温和そうな主人公が結構ばっさばっさ斬り倒していくのが普段とのギャップがありすぎて少し違和感を覚えてしまいました。

  • 今回は短編集の体裁となっていた。

    メインのプロットは前作から引き続くのだが、基本的には一話完結の構成となっている。そのため、続けて読んでいるとダブル描写が相当多く、(一話完結なので)てっきり連載かと思ったら描き下ろし小説だった。
    もう少し描写を刈り込んだほうが良いし、どうも会話でチグハグな部分がある。校正ミス?

    主人公のキャラも爽やかでいいかもしれないが、その一方で結構血生臭くて、復讐として片っ端から殺すのもすごい。

    後半で、1作目に大きく絡む陰謀も浮上してくるから今後の展開に期待。

  • とにかく磐音はいい男で、ファンにならずにはいられません。勧善懲悪でスカッとするかと思えばそれだけの話ではなく、何とも理不尽で悲しく切ないことも多いです。最初の陰謀の件は裏でゆっくり流れて、小さな事件を一冊ずつ完結で進めていくものだと思い込んで読んでいたので、この巻のラストには、急いで続きを読まないと細かいところを忘れてしまうかもしれない、とちょっと焦っています。忘れないうちに、でものんびり楽しんで続きを追いかけたいと思います。

  • 前巻がなかなか面白かったので、引き続き全部読むことにしました。

    なんとなくわたしも磐音と同じく、あの悲劇は「終わったこと」と思っていたのですが(わたしはともかく、磐音は当事者としてそう思わないと居た堪れないのだろうなぁと推測する)まだ、何一つ終わっていないんですね。
    でないと、この後50巻も数を重ねるのは難しいか……と若干ネタバレされたような気持ちになりそうなのですが、それはそれ。読ませるだけの筆力と物語の構成力で弾き飛ばしてくれそうです。

    今回は、1巻と違い、ラスボスの影をちらつかせながらも、日々の生計のために磐音が携わる用心棒家業の連作短編集となっています。そういうところはますますTVドラマっぽくなってる。1巻=特別ドラマでの評価を踏まえて連続ドラマになった、みたいな。

    バッサバッサと悪を斬る磐音ですが、おっとりとした雰囲気を保ち続けてくれていることが幸いです。

  • どこと無く話立ては藤沢周平の用心棒日月抄に似てますかね。
    どちらも痛快時代劇。同じように藩を逃れて、長屋で浪人暮らし。しかしね、こちらの方がずっと軽い。
    面白くは有るのですが、少々乱暴です。相手が悪いとは言いながら切り捨て。後の始末はどうするのって、まさか死体を投げっぱなしじゃ、奉行所だって動くでしょ。まあ、民放の時代劇と思えばそんなものですけど。
    この先どうなっていくのでしょうかね。

  • 第2弾。
    親友を殺す羽目になった苦しい事件。
    その裏には藩の財政を改革するという若者の意を
    拒み、利権にしがみつく古い体質の実は謀だった。。。

  • どんどん引き込まれていきます。
    ストーリー展開が巧みです。
    用心棒のアルバイトをしながら、さまざまな事件に巻き込まれていきます。
    出奔した藩の陰謀の影が見え始めました。
    探ろうとした朋友が殺されてしまいます。
    陰謀まで行きつくことができるのか、目を離せません。

  • 陰謀に巻き込まれていく。最終巻の51までどう展開するのか?

  • 2作目。ハマってきたかも(笑)
    1作目であった大きな事件の続きがあり、さらに同時進行で細々といろんな事件が起こっていく。
    全部で50作くらいまであるんかな?かなり長いけど、飽きずに読めそうな気がしてきた!

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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