温泉はなぜ体にいいのか

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 53
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582836516

感想・レビュー・書評

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  • 軽い気持ちで読み始めたら、思ったよりきっちりした研究の話で面白かった。形式は様々でもこれだけ長い付き合いなら、日本人は温泉が好きでも納得だと思う。湯治としての利用は期間が必要そうでなかなか難しいが、いつか一回やってみたい気持ちになってきた。

  • ふむ


  • ミニコメント
    国際的な温泉学者が温泉のすばらしき効果を科学的・歴史的に解明

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/597188

  • 温泉で抗酸化力高まる(週2>週1、湯治後)
    山口県長門市の俵山温泉(アルカリ)は美肌
    HSP(舌下温度38.3以上)→シワができない、血糖値↓、鬱では減っている、炎症↓、中性脂肪↓、シミシワ↓
    抗酸化作用で紫外線による肌の酸化や炎症を防御、抑制
    弱アルカリ性が肌に良い

    血液が酸性に傾く:肉、乳製品、脂肪、動物性タンパク質
    唾液の分泌とともに若返りのパロチンが作られて血液中に取り込まれる
    温泉で唾液が酸化から還元される

  • 本としてはもともと連載をまとめたものらしく、構成の妙はなく軸もみえない。しかし、知識として役立ったことはある。
    ・科学的にも温泉は抗酸化作用がある。
    ・ただし、濾過循環方式の塩素殺菌温泉はもってのほか
    ・劣化した温泉よりは薬湯のほうがまし
    ・美肌効果が高いのは「弱アルカリ性」「ぬるめの湯」
    ・西川義方は、「湧出しているその現地で、湧出したままのものを、なるべく早く用いること」と心得を説く。
    ・温泉については出雲国風土記に初出(1300年前)
    ・神道(禊)と仏教(沐浴)が温泉を身近に
    ・効能があるゆえに、重病者が訪れ、結果死ぬこともあり、生と死の境目の幻想的イメージが生まれた(泉鏡花のイメージもうなずける!)
    ・江戸時代から一日2〜3回の入浴が是とされていた
    ・家康は熱海の温泉が大好きだった
    ・江戸時代の温泉学の大家は、後藤艮山、香川修徳

  • 50歳位迄は、マイ桶持参でwよく温泉を楽しんでましたが、最近はすっかりご無沙汰しています。松田忠徳さんの「温泉はなぜ体にいいのか」(2016.11)を一読しました。温泉のいろんな成分が体に効くんだと思いますが、私は、リラックスして心が洗われることが体にもとてもいいんだと思っています(^-^) 湯治場でのんびり過ごすのもいいですね!

  • 実は長風呂が苦手です。なので「お風呂には入らないんですよ」と言うと、時々怪訝な顔をされます。「お風呂に入らない=シャワー主義」ということなんです。笑

    でも、改めて「温泉」について調べてみると日本人の生活と切っても切れない関係なのですね。なので、これからは時々はお風呂にも浸かろうと思います。

    そして、来春発売に向けて本を執筆中です。日本人が知っているようで知らない日本文化について本です!本を読む側から、まさか自分が書かせて頂ける立場になろうとは!?猛烈に原稿書いてます!

  • 秋田県秋ノ宮温泉郷の「鷹の湯温泉」の深湯
    「立ち湯」に入りたい。
    岩手県鉛温泉の「藤三旅館」もチェック。

  • 山口県俵山温泉

  • 温泉学者が説く温泉の入り方や歴史についての本。
    表紙のデザインが良かったからという割と軽い気持ちで読み始めたが、内容がしっかりしていて驚いた。
    文献の引用や実際の調査もふんだんに盛り込まれていて読み応えがあり、まさに「温泉学の入門書」と言えるような内容だと思った。
    長期的に入るのはいいが1日にあんまり入りすぎるのは良くないのと、やはり源泉掛け流しが1番というのがよく分かった。
    個人的に気になったのが、入浴モニターの平均年齢がどれも高いこと(笑)

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著者プロフィール

文学博士・医学博士。札幌国際大学観光学部教授(温泉学、観光学)、モンゴル国立医科大学伝統医学部教授(温泉健康医学)。旅行作家、崇城大学客員教授(温泉学)。
1949年北海道洞爺湖町洞爺湖温泉生まれ。東京外国語大学大学院(修士課程)、モンゴル国立医科大学大学院(博士課程)で、第三世界の文学、モンゴル学、温泉医学等を学ぶ。日本で初めて温泉を学問としてとらえ「温泉学」という分野を切り開いた温泉教授の異名で知られる温泉学の第一人者で、温泉文化論、温泉観光学から温泉医学まで活動範囲は多岐にわたる。現在、国際的な温泉学者として活動する一方、国内では精力的に全国各地の温泉地再生の指導を行っている。
「温泉は生きている」という概念のもと、「源泉かけ流し」という言葉を造り啓蒙・普及、及び理論の構築に努め、全国各地の「源泉かけ流し宣言」を主唱。現在まで入湯した温泉は4600湯を超える。
著書に「温泉教授の温泉ゼミナール」「これは、温泉ではない」「温泉教授の日本百名湯」(以上、光文社新書)、「江戸の温泉学」「温泉旅館格付けガイド」(以上、新潮社)、「温泉教授・松田忠徳の古湯を歩く」「温泉維新」(以上、日本経済新聞出版社)、「温泉力」(ちくま文庫)、「美人力を上げる温泉術」(講談社+α文庫)、「新・日本百名湯」(日経ビジネス文庫)、「松田教授の温泉道」(中西出版)、「一度は泊まってみたい癒しの温泉宿」「温泉に入ると病気にならない」以上、PHP新書)など、130冊以上あり、温泉関係の著書はアジア諸国で翻訳出版されている。
他に、DVD「温泉教授・松田忠徳の日本百名湯」全10巻(日本経済新聞出版社)、ニンテンドーDSソフト「全国どこでも温泉手帳」(マーベラスエンターテイメント)もある。

「2011年 『北海道の観光を変える!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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