ユダヤの商法(新装版)

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584139004

感想・レビュー・書評

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  • 藤田田が今まで参考にしてきたユダヤ人の商いに対する考え方を記した本。

    過激で結果重視の考え方で今だとなかなか流行らない気がする… しかしその気の強さが商売で成功するには必要なのかもしれない

    法則
    ・女と口を狙え 女が金を管理し、口から入れたものは必ず消費されていくから
    ・英語を喋れないと話にならない
    ・働くために食べるのではなく、食べるために働け
    ・雑学と教養は身につけろ
    ・約束は必ず守れ 特に日時
    ・時間も商品 自分の価値を認識する
    ・文明の落差で儲ける 日本のものを海外で売るなど
    ・薄利多売でなく厚利多売 

    などなど、他にも金儲けできない奴は無能だや女を信用するな、お金ある人は偉い人などと主張している。
    ここらは賛成できない。しかし、結局結果を出さないと負け犬の遠吠えになるので、結果を残して反対のことを主張したい。

    このように主張しているが、大事だ思うのは自分の信じている判断基準があるかどうかであると思う。投資でもルールに則ることが大事であるし、この判断基準をぶらさずに決断することが大事であると感じる。

  • ユダヤ人なのかと思いきや、非常に人間らしい文章で噛み砕きやすかったです。この方とお話がしてみたいそう強く思いました。

  • 2021.9.1読了。
    日本マクドナルド創業者の藤田田氏のユダヤ人をモデルとした商売の方法論について書かれた本。

    かなり言い切りが多く、全体を通じてあまり論理的でない印象の多い本であった。ただ一方で一定程度論理的でなく断定的でないと経営というのは出来ないのではないかというのも思った。

  • 読んでて面白かったのだが、読み終わって、これで俺は儲かるという気持ちにはまだ成れていない。一つ一つが、落とし込めていないんだろうな。
    さっき、昼飯にバーガーキングのワッパーバーガーを久しぶりに食したのだが、正直美味かった。こういう店があるのも、やはり昭和に藤田さんがマクドナルドを銀座にオープンさせてくれたおかげなのだろう。味はマックよりも、このバーガーキングだったりモスバーガーだったりのほうが、正直美味いと思っているし、その後のマクドナルドは、紆余曲折あるが、もう50年、日本のファーストフード界に健在なのだから、やはりすごかったんだろう、でもそれは藤田さんのやり方が凄かったのか、マクドナルドのやり方がそうだったのか。

  • 会社の人に貸してもらった。

    自身の仕事にあてはめて読んでたら、さっさと転職せねば〜となった。
    金持ちを狙った商売でもあり、女と口を狙った商売であるにも関わらず、薄利多売な仕組みから逃れられないから儲からない…。

    仕事は5日でがっつりやりつつ、自分の時間はしっかり取る。食べる楽しみを感じるために働くのである。仕事に侵食されてたまるか。
    目指したい姿のヒントとなった。

  • 大変に独りよがりで、下品で、傲慢な部分も多々あり、人によっては眉をひそめるであろうビジネス書。とはいえ今から50年も前の価値観で書かれたものなので、それを喧々言うのもナンセンスでありましょう。
    日本にマクドナルドを持ち込んだおっさんの考え方や自慢話、苦労話が詰まっていて「このおっさんはぶっ飛んでるな、エネルギーに満ちてるな」と思いました。面白い本でした。

  • 78:22の法則
    正方形とその内接する円の面積、
    円の面積が約78,残りが22
    空気中の成分は窒素が78,酸素など残りが22
    人間の体も水分が78,残りが22
    商売でも、例えば、金を貸したい人が78,借りたい人が22など、この法則に基づくものは多い。

    国籍も金儲けの手段
    藤田さんの知人のローエンシュタインさんはエンパイアステートビルの前に12階建てのビルを持ちオフィスを構えているユダヤ人
    彼はアメリカ生まれだが、今の国籍はリヒテンシュタイン。
    リヒテンシュタインは定価7000万円、以降は毎年9万円の税金だけで、国籍を売ってくれる。

    ローエンシュタインさんはオーストリアでダイヤモンドのアクセサリーを作っている、スワロスキー家に目をつけ、
    第二次世界大戦中、ナチの命令でドイツ軍の双眼鏡など軍需品を作っていたため、フランスに接収されそうになった。

    その事を知ると、販売代理権を譲り、以降、売上の10%を払うように交渉した。
    アメリカ人のローエンシュタインさんのものになれば、フランス軍の接収を免れられるという算段で契約を結んだ。
    アメリカ国籍ということだけを使って巨万の富を得た。

    ユダヤ人は税金は誤魔化さない。
    契約を忠実に守るユダヤ人は、脱税は国家に対する契約違反と考えている。

    海外旅行で、ダイヤモンドを買って税関で引っかかっている人がいるが、
    ダイヤモンドの輸入税はたかだか7%、
    輸入税をちゃんと払って、購入時に7%値切れば釣り合う。
    そういう計算をユダヤ人は素早く行う。

    時間も商品
    ユダヤ人は自分の時給や分単位の金額に敏感。
    それを奪われることは現金を奪われることと同じ。
    あと10文字打てば書類が片付くと分かっていても定時になれば帰る。

    ゼニの取れる名前をつけろ
    藤田さんの「デン」という名前は外国人からすると非常に呼びやすい
    ○右衛門、○一郎のような名前でなくて良かったと親に感謝している。

    藤田さんは子供に元、完、という名前をつけた
    元(ゲン)は英語で書くとGen.将軍の略称で覚えてもらえやすい
    完(カン)は外国人が発音すると「カーン」で王様を意味する。
    名前でグローバルに徳をする名前にした。


    差別には金で立ち向かえ
    藤田さんは、1949年当時、皇居前の第一生命ビルにあったGHQにバイトの通訳として務めた際にユダヤ人に興味を持ちはじめた。
    将校でも無いのに、贅沢な生活をする一兵卒がいて、観察してみると彼はユダヤ人で、
    周りの人々は彼を軽蔑しながらも、
    彼は遊び好きの戦友たちに金を貸し、高利を取り、給料日には厳しく取り付ける。

    勝負はタイミングで決まる
    藤田さんは東大卒業後、自身で会社を立ち上げた。
    その際に目をつけたのは土嚢(どのう)だった。
    当時、朝鮮戦争の休戦で、倉庫に眠っている土嚢は、倉庫代が嵩むばかりだから、引き取り手が欲しいと思ってる会社が多いと踏んだ。
    タダで仕入れられるかと思ったが、それは無理だったものの、1個5円、12万袋を60万円で仕入れた。
    そして、植民地の内乱に陥ってた国の大使館に赴き、そこなら土嚢でも武器でも喉から手が出るほど欲しいだろうと思った。
    実際に関心を持ってくれて、実物を見れたら即決してくれた。

    1週間もしないうちに内乱は収まったが、タイミングがズレていたら土嚢は商品とならずにゴミクズと化していた。

    大損しても納期は守れ。
    アメリカンオイルというアメリカでオイルを独占していた会社からナイフとフォーク300万本の受注をした。(もちろんその会社はユダヤ系)
    岐阜県関市の業者に発注した。
    9月1日にシカゴで受け渡し予定だったので、余裕を持って8/1に横浜を出す予定だったが、結果的商品が出来上がったのは8/27だった。
    9/1に間に合わせるには飛行機しかない。
    商品を空輸するには、当時1000万円ほどしたが、ナイフとフォークの売上ではとても賄えない。
    しかし、アメリカンオイルと契約したからには意地でも納期を間に合わせるために空輸した。
    ユダヤ人の信用を失いたくなかった。
    飛行機をチャーターしてまで納期を守ったことは先方に伝わった。
    それ自体は“当たり前”なので、それに対しては、「ナイス」の一言だったが、その甲斐もあって翌年は600万本の発注をもらえた。
    ところが、これまた遅れ、結果これまた空輸した。
    これによって大損をこいたが、結果的に、「約束を守る日本人だ」というブランディングが出来上がった。

  • KYOKO先生推薦

  • 何回か読む本だと思った。

  • 働くために食うな。食うために働け。
    薄利多売は悪、金持ちから流行らせ、高値で高利益。女と口を狙う。
    表現は下品なところもあるけれど学ぶことは多い。

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著者プロフィール

藤田田(ふじた・でん)
1926(大正15)年、大阪生まれ。旧制北野中学、松江高校を経て、1951(昭和26)年、東京大学法学部卒業。在学中にGHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立。学生起業家として輸入業を手がける。1971(昭和46)年、世界最大のハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に大第1号店をオープン。日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける。1986(昭和61)年、藍綬褒章受章。1989(平成元)年、大店法規制緩和を旗印に米国の玩具小売業トイザラス社との合弁会社「日本トイザらス(株)」を設立し、全国展開した。社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。創立30年にあたる2001(平成13)年7月26日、日本マクドナルドは店頭株市場に株式公開を果たした。2004年4月21日逝去(満78歳)。著書に『ユダヤの商法--世界経済を動かす』(小社刊)など多数。

「2022年 『漫画版ユダヤの商法 君たちはどう稼ぐか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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