ハバナ・モード

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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584180341

感想・レビュー・書評

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  • ほとんど1年半にわたる就職活動が能力向上や社会的体験にはつながっていない。なぜ勉強をしなくてはいけないのか、という質問が子供から出る自体、社会の敗北。昔は勉強していい学校行って、いい会社に入るのために勉強するというわかりやすさがあったが、今は勉強していい学校に行っても就職できない。

  • 編集の失敗?
    凝り過ぎでしょう。

  • 龍さんのエッセイ。
    混沌とする日本社会や国際問題ニュースなどに独自の考えでモノ申す!という感じ。愛するキューバや箱根などの執筆中の部屋からの素直なコメント。

  • 2010.9.29

    p13
    何とかなるという前提と、このままではダメだという絶望が同居して、その2を近づけ混在させるためにあらゆる努力が必要

    国民という文脈がどんどん崩れてきている。

  • 相変わらず面白い。

  • 「すべての男は消耗品である」シリーズのvol.8。ここのところ、村上龍を読みたいという気分が高まってきている。ので、エッセイを読んでいた。この人、佐世保なんだよね、出身。そういう意味でも読みたい気分はさらに高まってきている。(09/8/2)

  • ロンドン・ヒースロー空港で読み終えた一冊。

    キューバの首都であるHAVANA。
    キューバ人の「なんとかなる」という気持ちと、日本人の「努力した人間が報われるべき」という考えを対比させている。

    希望を持ち、一つ一つできることを「自ら考え」着実にこなしていくこと。

    心なしか、ハバナモードという名前は、そのような気持ちと合わさってキューバ革命を思い出させる笑。

    日本のメディア、政治家の非論理性と責任を取らずに課題を先延ばしにする姿勢(課題さえも定義できない)を批判し、現代日本に蔓延している倦怠感を問題視。

    終始鋭くつっこみ続ける姿勢は読んでいて清々しい。

    キューバに一ヶ月くらい滞在して執筆活動を続ける。なぜ、キューバなのだろうか。

    ハバナにはやはり行ってみたい。

  • とある人気ブロガーの影響をもろに受け、自分のミーハー具合を噛み締めながら一日で読破。

    ハルキは結構読んだけど、リュウは『限りなく透明に近いブルー』以来2冊目。しかもエッセイ。


    村上龍の言葉に対するこだわりがズシズシ。

    なかでも「大手既成メディア」、つまりはテレビに対する意見が頭に残る。

    テレビ大好きで、テレビで育って、テレビ局に就職出来ればと思っていた俺は、
    いわゆる「置いていかれる人々」なのかも知れない。


    物事に対して自分がどういう意見を持つのか。自分は何をしたいのか。

    まだまだ「文脈」を感じるには程遠いっす。

    何回か読みなおそ。

  • 村上龍のエッセイ。

    小説はたくさん読んだけれど、初めて買ってみた。

    意見の是非はおいといて、相変わらず彼の文章は力強い。


    「既成の価値観を当たり前だと思うな」

    「常に疑問を持て」

    と言う彼のスタンスには大いに賛同する。


    あなたも腐りきった現代社会に埋没していないだろうか?


    散乱する情報を、ただただ受身になって、何の抵抗もなく受け入れないだろうか?

    あなたの「当たり前」は「当たり前」ですか?


    あるある大辞典問題もこれに通ずる。

    当たり前だが、制作側に多大な責任がある。

    しかし視聴者側の私たちにも問題はあるのだ。

    テレビが流す情報が100%正しい、100%の正義なんですか?


    そんな先入観、価値観はぶち壊そう。

    でなければ、あなたはもう終っている。

  • このシリーズにしては珍しくちゃんと書いてるなーという印象。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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