四十九日のレシピ

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591115350

感想・レビュー・書評

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  • ほろっと泣けた。ぐっときた言葉。『失って初めて気がついた。望んだ花はなくとも、別の美しい花が咲いていたことに。差し出された愛情を当たり前のように受け取り、ないがしろにしていたことに。』気付かされる言葉でした。

  • 伊吹さん初読み。じんわり心にしみました。他の作品も読んでみたい!

  • 妻・乙美が亡くなり、憔悴した夫・熱田良平のもとに、金髪のギャル井本がやってくる。乙美から四十九日まで面倒を見るように頼まれたと言う―。

    熱田、井本、ハルミ、百合子のシーンはなんだか幸せに溢れていて読んでて微笑ましかった。

    聡美が言っていた「テイクオフ・ボード」の話。
    とても切ない気持ちになった。
    でも、親子とか師弟とかその繰り返しなんだと思った。

    百合子と浩之、亜由美の話は痛々しくて、いたたまれなかった。
    人って弱いんだな、みたいな。

    四十九日のレシピ。
    乙美が2人のことをすごく大切に思って考えていたんだなと思った。
    その気持ちが奇跡を起こしたんだ~、なんて。

    最後の展開はかなり好き。

  • 四十九日の暮らしの処方箋。
    生きている、生活をする。気にかけることがあり、気にかけてくれる人がいる。それだけで人は誰かを飛ばし、飛ばしてもらい、一緒に前にすすんでいける。
    私も誰かのテイクオフ・ボードになりますように。

    • tokutokuさん
      そうありたいねえ。でも、わたしはバキッと折れそう。
      そうありたいねえ。でも、わたしはバキッと折れそう。
      2013/01/30
  • 最後の四十九日の大宴会は泣けた(T-T) 最初はギスギスしてて暗い話だなぁ(--;)と思っていたけれど、イモとハルの存在が父娘を元気にしていく(^^)話の終わりが「そんなアホな!(;´д`)」と思うくらい綺麗にまとまりすぎているけれど、小説としては素敵なハッピーエンド(^-^)b

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「小説としては素敵なハッピーエンド(^-^)b 」
      とってもジーンとしました。
      タナダユキ監督で映画化されるそうなので、とっても愉しみです!...
      「小説としては素敵なハッピーエンド(^-^)b 」
      とってもジーンとしました。
      タナダユキ監督で映画化されるそうなので、とっても愉しみです!
      2012/11/14
    • tonpeiさん
      でも百合子の夫と愛人には最後ギャフンと言って欲しかった!まぁ百合子が納得しているのなら、良いけどさ(-.-)と自分に言い聞かせて読み終えまし...
      でも百合子の夫と愛人には最後ギャフンと言って欲しかった!まぁ百合子が納得しているのなら、良いけどさ(-.-)と自分に言い聞かせて読み終えました。
      2012/11/14
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「最後ギャフンと言って欲しかった!」
      それは確かに。。。
      「最後ギャフンと言って欲しかった!」
      それは確かに。。。
      2012/12/08
  • じんわり泣けた。
    突然現れる、井本とハルの存在が大きい。
    暗く、とげとげした世界を、明るくしてくれる。
    だんだんと明らかになる、乙美の姿。
    レシピとともに、あたたかいものが伝わってくる。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-701f.html

  • ドラマ化されたことは知ってたけれど見てないし、タイトルだけでてっきり「四十九日の法要で出す料理のレシピ」本かと思ってた。でも暮らしの処方箋だったんだね。乙美さんの優しい気持ちが遺された家族を守ってる感じがすごくして、久しぶりに読後がほっこりした。

  • 昨年、TVドラマ『四十九日のレシピ』を見ました。
    その後、伊吹さんのデビュー作『風待ちのひと』を読みました。

    TVドラマにも感動して、『風待ちのひと』にも感動して・・・
    ようやくこの本を読みました。
    時々、胸がいっぱいになって・・・。良かったです。

    「〇〇年、〇山〇子、〇〇に生まれる」
    人生のスタートはみんな一緒。
    その後は、誰一人として一緒じゃない。

    最期の時に振り返ったら、私の「あしあと」はどんなだろう・・・
    まだまだ、もう少し時間はある。
    しっかり「あしあと」をつけて歩きたい。
    読み終えたときにはそんなことを考えていました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      TVドラマは見逃したのでレンタルDVD出てないかな?と密かに思っています。。。
      (本は文庫になり、やっと購入したけど積んであります)
      TVドラマは見逃したのでレンタルDVD出てないかな?と密かに思っています。。。
      (本は文庫になり、やっと購入したけど積んであります)
      2012/11/05
    • azu-azumyさん
      nyancomaruさん
      コメントありがとうございます。
      原作を読んでドラマを見るとガッカリすることが多いのですが
      この作品はTVドラマも良...
      nyancomaruさん
      コメントありがとうございます。
      原作を読んでドラマを見るとガッカリすることが多いのですが
      この作品はTVドラマも良かったです。
      2012/12/15
  • 久しぶりに「読み終わるのもったいないな~」って思った。

    乙母の「豚まん」おいしそう!

  • 読み終わった後に心がほっこりする本

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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