あずかりやさん (一般書)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591134672

感想・レビュー・書評

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  • 素敵だと思いませんか?
    一日たった100円で、どんなものでもあずかってくれる、あずかりやさん。

    0点のテストだろうが、高級自転車だろうが、
    なにやら物騒なものが入っていそうな包みだろうが
    事情は一切詮索せず、平等に、大切に、期日まであずかってくれる。
    約束の期日を過ぎたものは、あずかりやさんのものとなる、という約束なので
    中には捨てる手間や処理費用を浮かすため、一日分の100円だけ払って
    粗大ゴミを押し付ける不届きなお客もいるというのに
    明らかにそうとわかる品物でも、盲目の店主は涼やかな笑顔で受け入れるのです。

    仄暗い部屋で、点訳された本を静かに指先で辿りながらお客を待つ、店主の桐島透。
    店先で揺れるのれん、お客が持ち込んだ自転車、ガラスのショーケース、猫など
    彼を見守るモノや動物の視点から語られる、彼の佇まいの美しいことったら!
    読んでいる間ずっと、私の脳内では店主=綾野剛さんで映像化されていました。

    母猫から、瀕死の状態であずけられた子猫も
    手の平で大切に温め、育てあげたあずかりやさん。
    ずっと彼に寄り添って生きてきたその猫が年老いて
    あずかりやさんと同じように光を失ったとき。
    猫とあずかりやさんは初めて、同じ景色を見るのです。

    『コンビニたそがれ堂』や『ぶたぶたさん』、
    『東京バンドワゴン』シリーズがお好きな方は、ぜひ!
    ひとりと一匹が見た、奇跡のような愛おしい景色を一緒に眺めてください。

    • まろんさん
      chiakirestart62さん

      ご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。
      書いてくださったサイトを探してみたのですが
      ブクロ...
      chiakirestart62さん

      ご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。
      書いてくださったサイトを探してみたのですが
      ブクログもうまく使いこなせず四苦八苦しているという不器用者なので
      行ってはみたものの、大山淳子さんの分析にはうまく辿り着けませんでした。ごめんなさい。

      私には、ネットの海をすいすい泳ぐのはまだちょっと荷が重いみたいです。
      今しばらく、ブクログの中で、ブクログ仲間さんたちのすばらしいレビューを堪能しながら
      いろいろ勉強していきたいと思っています。
      ご期待に沿えなくて申し訳ありません。
      2013/08/21
  • 商店街にある小さな店、そこは‥
    何でも預かってくれる「あずかりやさん」の物語。
    ほのぼのと切ない、心休まる空間での出来事です。

    明日町こんぺいとう商店街の西のはじにある目立たない店。
    藍染めのシンプルなのれんに、やさしい「さとう」の文字が抜かれているだけ。
    空っぽのガラスケースの向こうの薄暗い部屋で、本を読んでいるのは店主の桐島透。
    目が見えない青年の物静かなたたずまい。

    一日百円で、何でも預かってくれる。
    料金は前払いで、取りに来なければ店のものとなり、使えるものは使う、売れるものは売る、処分するしかないものは処分するという。
    どうするか決めかねるものや、家において置けない事情があるものを預けに来る人たち。

    点字の本を届けてくれる相沢さん。
    紙を預けていく小学生の女の子。
    何年も前に、事件を起こした危険なものを預けていった男。
    人に託されたかばんを持ってきた少年。
    大事な書類を預けていく執事。
    高性能な自転車とお古のあずき色のママチャリを交互に預けていく男の子。
    自転車の気持ちが泣ける‥!

    視点がほとんど人間でなく、のれんに自転車、ガラスケース、猫と変わっていき、これが過不足なく描かれているところは上手いですね。
    そのために店主の家庭の事情もなかなかはっきりはしないのですが、物と人との関わり方に感じるものがありました。
    一人暮らしの静謐さと、おだやかな彼の淡々とした寛大さ、心がまれに揺れ動く様子、瀕死の子猫を育てた懸命さも、しんみりと心に入ってきます。

    店主の手のひらで息を吹き返し、そのとき生まれたと思っている白い猫。
    「社長」という名前を貰うが、ポーチドエッグがいいと思っている可愛さ。
    猫の語りは一番わかるところで、そうねえ、そうだよねえ‥と陽だまりにいる猫ちゃんに、微笑みかけたい気持ちに。

    テイストとしては「コンビニたそがれ堂」が近いかな? 「薬指の標本」というよりは。
    もっと言葉少なく抑えた筆致ですが、ほのぼのと心温まります。

  • 最初は暖簾視点。次に自転車。それからガラスケース。最後に猫。それぞれの視点から店主の身の回りに起こる様々な出来事を描いている。
    何とも不思議なファンタジーです。初めて大山淳子さんの本を読みました。素敵な物語を書かれる方ですね。他の作品も読みたくなりました。

  • 2年ほど前に読んだ本。どなたかが、ブクログ本棚に続編をアップされていたのを見て「あー!そういえば一作目を読んだなぁ」と思い出して登録。
    全盲の店主桐島君が静かな日々を送りながら、訳あって預かって欲しい物がある人から、一日100円でその品物を預かるという「あずかりやさん」。
    設定だけみると、なんか面白いのかなぁ…って思ってしまうのだが、話の語り手が人間以上に人間味のあるモノや猫なので、その暖かいノスタルジックな世界にすぅっと引き込まれるのだ。
    雑然とした日々に疲れた人は、是非手に取って心の休息を。

  • 盲目の青年が営む、一日百円でどんな物でも預かる「あずかりやさん」。第一話はアンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」で読み、その作品世界にすっかり夢中になったので、一冊まるまる「あずかりやさん」ワールドを堪能できるのが嬉しくて!
    預かるものは実に様々。店主はあえて、どうして預けるのかといった理由を一切詮索しない。
    「あずかりやさんを訪れる人間は、大なり小なりなんらかの問題をかかえており、それを棚上げにするために来るわけですから、好奇心を封印した店主のやり方は正解であり、これこそが誠意あふれるサービスといえます」
    だからこそ生まれるいくつものドラマはしんみりするけどほのかにあたたかい。語り手が物や動物というのも、店主の真摯さを際立たせているように感じる。
    一話完結ものかと思いきや、意外な形で登場人物やエピソードがリンクしていてびっくりする(思わずページを遡って読み返したり)。一方で、もっと膨らませて欲しかったエピソードもあり…あえて読者の想像に委ねてるのかなとも思うけど、自分の解釈に自信のない部分もあり、若干物足りなさを感じたかな。
    一番好きなのは「ミスター・クリスティ」。素敵な自転車が出てくるのだけれど、この自転車を巡るストーリーが何とも切なくって…。高校の入学祝に、離婚した父に買ってもらった自転車を誇らしく思いながらも、そのことを母に言い出せない男子高校生。それぞれが大切な相手の幸せを願っているはずなのに、うまくかみ合わなくて…悩んだ末であろう結論に胸がぎゅっと締め付けられました。
    スピンオフでいいから、また「あずかりやさん」シリーズが読みたいな。店主の透さん、佇まいが素敵で、静かなあたたかさが印象的なキャラクターです。

  • 誰しも身の回りの物にまつわる思い出は、一つ二つはあるでしょう。
    若いころ、恋人に買ってもらった宝石なんかは、その場面とともに
    忘れ得ぬ記憶として残ります。
    引き出しの奥を探ると、長い間眠っていた記憶とともに、何でもない
    物が出てくることってありますよね。

    明日街こんぺいとう商店街の外れにたつお店、古い「さとう」ののれん
    を営業の合図に、今日も様々な人が思いの詰まった物を預けていき
    ます。あずかり料は1日百円、受け取りに来ない物はお店の物に。
    目の見えない店長は、見えないが故に預かる物も、預ける人の秘密も、
    大切に保管していきます。

    お話しの最初に出てくる少女。学校へ行く途中に預けた1枚の紙。はて
    何か?と思いましたが、お話しの後半で大人になった少女がお店を再
    び訪れるとき、なるほどと理解しました。
    心の底にいつも引っ掛かっている想い、前に進もうとするときに何かを
    変えたい。そんな気持ちが預け物に託されていきます。

    物語全体の雰囲気もほんわりとしています。時々個性を持った”物”が
    物語ったり、のれんをサラリと吹き抜ける風のようにお話が進んでいき
    ます。

    さて、自分の周りを見渡すとどうだろう。何度も思い出す過去の失敗、
    苦い思い出、物ではないが預けっぱなしにして流してくれたら少しは
    楽になるでしょうか。

  • 明日町こんぺいとう商店街の西のはじにある「あずかりやさん」
    元は和菓子屋だった藍染ののれんには、白抜きで「さとう」と書かれているけれど、屋号ではない。
    1日100円で何でもあずかってくれる。
    店主は、桐島透。
    静かなたたずまいで、点字の本を読んでいる。

    こんぺいとうという商店街の名前、(アンソロジーだったそうですが)
    「星の王子さま」の表紙の絵には、黄色いこんぺいとうのような星が散っているのを思い出す。
    店主は目が見えないけれど、目が見えないからこそ見えるものもあり、しかし万能ではないから、目が見えないゆえに分らないこともある。
    光は差さないし、孤独だけれども、静かであたたかく、しあわせな世界に生きているらしい。
    この本の中にも「星の王子さま」の本が出てくるが、作品自体がそれをなぞっている部分もあるかもしれない。

    登場するお客さんたちは、思いつめた表情で(見えないけれど、多分)のれんをくぐる。
    そして、店主の人柄に遇って、気持ちが落ち着いていくのだ。

    剣呑なものを預けに来た人や、預ける人を探している人。
    人が預けたものを知りたい人。
    風を感じて通りを走りたい自転車や、店主の手のひらから生まれた猫…
    少しの不思議があって、でもみんな、落ち着くところに落ち着く。
    店主にもしあわせになってほしいと願います。

    あずかりやさん/ミスター・クリスティー/トロイメライ/星と王子さま/店主の恋/エピローグ

  • 一日100円でなんでも預かってくれる店。もとはお菓子屋さんだったとか。現在の店主は目が見えないため、自分のできる商売をと思い、立ち上げる。
    最初、のれん目線のお話の展開にちょっとびっくりした。アンティークのオルゴール、聴いてみたいな。

    どなたかのブログで明日町こんぺいとう商店街のシリーズだと知った。これ、読んでみたいな。

  • 毎月購入している「asta」で「明日町こんぺいとう商店街」
    にあるお店の連作の1つとして掲載されていた「あずかりやさん」。

    大好きなお話だったので、単行本化されてうれしい!!
    「asta」に掲載されていた1話目を始まりに
    あずかりやさんの4話の新作とエピローグで成り立つ連作短編。

    店先の「のれん」やガラスのショーケース、自転車、オルゴール
    と、人ではなく物からの視点で多くが語られる物語。

    明日町こんぺいとう商店街の西のはじにある
    のれんには藍染にしろぬきで「さとう」と優しい字で
    書かれてあるけど、本当のお店の名前は「桐島」。

    和菓子屋さんだった頃のそのままを残しているあずかりやさん。
    ガラスケースの向こうに小上がりがあり、その六畳間の片隅の
    文机で大きな本を開いて読んでいる店主。
    店主の横に置かれた、ふっくらとした座布団の上には白い猫の「社長」。

    生まれてすぐ死の淵にいた猫の「社長」。
    その社長を手でくるみ、温め、店主の手のひらから
    花のつぼみをひらくようにして生まれた
    こんぺいとう生まれ、こんぺいとう育ちの社長。
    あだ名は「ポーチドエッグ」。

    1日百円でどんなものでも預かってくれる「あずかりや」さん。
    聞かれるのは預かる日にちとナマエだけ。
    理由や中身、その人の人となりは目の見えない店主の
    あずかり知らぬところで、商売が続いている理由の1つ。
    純粋に預かることを仕事としている。
    期限が過ぎたものは、売れるものは売り、使えるものは使い、
    処分すべきものは処分する。

    あずかりやさんにやって来る人たちは
    大なり小なりなんらかの問題をかかえ、それを棚上げするために預けにくる。

    預けたものを取りに来る人、来ない人。
    戻るも戻らないもその人の意思で、店主はただただ待つのが仕事。
    いつまでも変わらず待ってくれている、
    「あずかりやさん」はみんなの帰る場所。

    「星の王子様」の本の中で宇宙旅行をし、
    社長と一緒に暗闇に美しく幸せな光を見た店主。
    最後に吹いた風が、店主と社長にとって幸せな風だと信じたい。

  • 秋深まって肌寒い日にほっこり温かくなる本だった♪ こんぺいとう商店街の端っこにある元は和菓子屋だった店で何でも預かる「あずかりや」を営む目の不自由な青年が主人公、でも語り手は店の暖簾だったりガラスケースだったり自転車だったり飼い猫だったり。6話のすべてが繋がりを持ちながらエピローグでは前章で少し悲しくさせられた読者も再度ほっとして終わることが出来るメルヘンですね。優しい気持ちになれます。

  • 1日100円で物を預かる「あずかりやさん」、和菓子屋だったお店はゆっくりと時間が流れて行く。ものたちによる視点で物語で進むので、なんだか温かい雰囲気。みんないろんな事情を持って物を預ける。石鹸さんの話は泣いた。星の王子さまは、前に読んだことあるけどまた読んでみようかな。

  • 盲目の店主が営む「あずかりやさん」が舞台の物語。
    どんなものでも1日100円で預かってくれる不思議なお店です。
    物語の語り手が店主ではなく、物だったり猫だったりで面白い。
    店主以外の視点で描かれることで、店主の穏やかで誠実な人柄が引き立っているように思います。
    様々な事情を抱えた人々が持ち込む預け物の背景やエピソード。
    「ミスター・クリスティ」が特に良かったです。
    児童文学のようなふんわりとした優しさを感じさせる反面、切なさやほろ苦さをも内包していて、じんわりと心に響く物語でした。
    とても良かったです。

  • 私だったら何をあずけるだろう…

  • 「あずかりやさん」
    何年も取りに来ない客。
    彼が本当に妹に渡したかった物は何だったのかは彼しか知らないが、彼の行いにより本来伝えたかった事とは違う思いとなり伝わったかもしれないがこれが一番二人にとって幸せな結末だったのかもな。

    「ミスター・クリスティ」
    思わず強請ってしまった物。
    母親の苦労を目の当たりにしてきたからこそ父親が簡単に購入したと思うのだろうが、値段を聞いた時の反応で父親だって簡単に手に入れたお金で裕福な暮らしをしている訳でない事も予想できなかったのだろうか。

    「トロイメライ」
    彼の元へ通い詰めていたのは。
    疑心暗鬼になってしまった心を変えるのはとても難しいだろうが、彼に出会い何気ない会話をしただけで執事の振りをした彼と乗り込んできた息子の心の蟠りは晴れ素敵な最期を迎えられたのだろうな。

    「星と王子さま」
    留守番を名乗る客の一人。
    預けた人にとっては価値がある物だとしても、その全てが他人の目にも価値がある様に映る事は滅多にないだろうから過去にも盗まれた物がないとはっきりと言いきれるのではないのだろうか。

    「店主の恋」
    結婚式を終えたら読む。
    多分彼女と彼の間には社長の予想とは別の感情があると思われるが、今となっては確認する事も出来なければ奇跡が起きない限りあの本を引き取りにくる人は誰も居なくなってしまったのだよな。


  • 1日百円でなんでも預かってくれる「あずかりやさん」

    視点が人やら物やら色々変わりますが、これが私的には面白かったです。

    「もしかしてこの本もなんか思ってたりするんかな?」と考えてしまうほど。

    最後まであったかい部分があり、読んでてほっこりしました。
    ラストの文章で泣かされました。

  • 読書初心者です。
    スラスラ読め、読みやすく2日で読みました。少し時間を空けながら読んでいたので1日でも全然読めると思います。

  • これ、シリーズなのかな。
    店主の目が見えない設定にもっと深掘りして欲しいとか、自転車の男の子のファンタジーは一体何だったのか、とか。もう少し読みたかった感が。

  • 舞台になる街に流れる空気はとても緩やかで優しい感じがして、雰囲気がとてもいい。でもどの一遍もそこはかとなく悲しくて、読んでる側の勝手なんだけど、こんな素敵な街なら幸せな話を読みたかったなと。

  • 全体的に夢のようだけど、トロイメライの話がいいな。続きも読むわ。

  • 1日100円でどんなものでも預かります。盲目の店主。飼い猫の名前は社長。これだけでもどんな話なのかワクワクします。
    短編が連なるので読みやすく、いろいろな人とのかかわり。読んだあと気持ちがちょっと穏やかに優しい気持ちにさせてくれる。

  • 盲目の店主が、あずかりやさんと言うお店を開いているお話。色んな人が訪れて、変化していくとても素敵な物語でした。

  • とってもすてきな、心温まる本だった。

  • 1日100円でどんなものでもあずかる「あずかりやさん」を舞台にした連作小説。
    おだやかであたたかい気持ちになった。

  • ありそうでなさそうな仕事という点で、同じ著者の「通夜女」と似ているが、こちらの方がもう少しファンタジックというか童話的な感じがする。というのも、語り手がのれんやショーケースや自転車といった物になったりするからだろうか。語り口や面白い着眼点はしっかり大人向きなのだが、子供が読んでもそれなりに面白く読めそうで読者を選ばない感じがする。ラストも深い余韻を残すところがなかなか憎い。

  • 社長が好き。

  • 店主には何でも見透かされそうだ。もしかしたら、だからリピーターはあまりいないのかもしれない。話を聞いてもらって、その物とのお別れが出来て、取りに来ない人がいるのかもしれない。そこにある優しさと、誠実さに、私なら負けてしまいそうだ。なんかそう思った。
    店主は孤独に見えて、孤独ではないことをきちんと知ってそう。社長の気持ちも、のれんやガラスケースの思いもわかっていそう。
    商店街にたたずむあずかりやさんにいる、優しくて誠実で強い店主のお話に、色んなところに気と心と目が散ってしまっている私は、この本を読んでいる間だけは、本当に大切なもの、自分が大切にしたいものって何だろうと考えられた。なんだかそれを簡単に曲げて、無理して、言い聞かせて、人さまと関わっている気がして、それって誰かにとっては都合がよく優しく見えるかもしれないけど、強くはないなぁって、自分やその他の誰かにとっては、優しくはないなぁって思ったりした。

  • 明日町こんぺいとう商店街のアンソロジーで読んでから、ずっと気になっていた作品(^^)♪友人から「近日中に3冊目を回します!」と言われて「1、2冊目をまだ読んでないよ~(>_<)」と急いで図書館で借りてきた(^^;)語り手が毎回替わり、しかも人ではなく品物やにゃんこなのが面白~い(^o^)どの話も心にしみる良い話(*´∀`)最後のページでゾクゾクした(((o(*゚∀゚*)o)))

  • あぁ、終わってしまった……

    目の見えない店主が静かに穏やかに時を過ごすあずかりやの店内の空気が感じられるような、ひんやりとした心持ちになる読後感。
    でも、決してつまらないんじゃないんです。むしろその反対。静かな感動が体いっぱいにじんわりと広がっているようです。

    続編も出ていますよね。
    これは、文庫版で手元に置いておこう。

  • せめて生き物、なまものは禁止にしないと駄目だろうとか思ってると気になってしょうがなかった。

  • 静かなあったかいお話です
    ちょっと危ないものも出てきますが
    この著者初めてです
    他のシリーズも読んでみたいな
    盲目の店主とその周りの人々
    のれん、ガラスケース、自転車などの視点も面白い
    ラストの猫がやはりいい
    ≪ ただ一点 心を込めて あずかります ≫

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大山淳子の作品

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