([ほ]4-3)活版印刷三日月堂 庭のアルバム (ポプラ文庫)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156865

感想・レビュー・書評

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  • 2020#2

  • 【第1話】チケットと昆布巻き【第2話】カナコの歌【第3話】庭のアルバム【第4話】川の合流する場所で。家族、人と人との縁、職業観、物語を読み感じることは、年齢を重ねて変わって行くのだろうなあと思いながら楽しく読んだ。次巻が楽しみ!

  • シリーズ第三弾。本作が一番胸に沁みる。生きるとはどういうことなのか,ふと考えさせられる。そんな一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、大好評シリーズ第三弾!ブクログ1位、読書メーター1位、第5回静岡書店大賞、第9回天竜文学賞、4冠!

  • この巻はやはり「カナコの歌」でしょう。登場するお母さんの短歌がどれもいい。お母さんが書いた想定で歌集を出してもらっても面白いかも。

  • 【最終レビュー】

    予約貸出著書・約、7ヶ月半待ち。図書館貸出。

    〈活版印刷三日月堂シリーズ・既読レビュー〉

    *活版印刷三日月堂(16.11.30)

    https://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4591150410

    *海からの手紙(17.9.10)

    https://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4591153290

    前作のラストエピソードの流れを一部踏まえながらも

    今作は、最終章(先月発刊・本作の最新シリーズ=シリーズ完結)への展開とつながる

    『土台と伏線』が少しずつ、展開の所々で作られながら

    世代、男女を問わず、一人一人が

    〈『心身』で『肌に触れながら』活版印刷を通しての『「あらゆる角度」から伝わってくる「究極に活きる世界観」』〉

    〈上記に触れたことでの、ささやかな心境の流れの中での『言葉では言い表せない変化』の『数々』〉

    緩やかながらも、綿密な作風が、詰め込まれていくかのような…

    本編全体を通して、このような印象をヒシヒシと感じ取っていきました。

    同時に、しっかり、現実味も踏まえた内容にもなっている点でも、ポイントとしては大きいとも言えます。

    私的には、特に

    『人でない「趣味の繋がり」ヤッパリ、時が一刻一刻と過ぎても、深いものが残っていること』

    改めて、自分の中で実感したことでした。

    先日、HP・5で、蛭子能収さんインタビュー(後半)のラストのメッセージとリンクするといっても過言ではないことも…

    [趣味繋がり:映画館鑑賞・音楽・絵・本…]

    [男女、同性同士の人間関係の難しさ(確執・断絶・葛藤・再会・現在等)]

    [主人公・弓子さんの亡き母親への想い]

    [ある夏休み、弓子さんと、絵が大好き女子高生が出会ったことで…]

    [活版印刷イベントでの来客者=地方で営む『同業者の老舗印刷所のボス(男性)』と、親戚筋の息子との出会いを通して…今後どうしたいかという、新たな道筋の『ワンステップ』]

    これらが、今作の軸になっていました。

    いよいよ、最終章へ。

    どういった雰囲気の中で完結を迎えるのか…後は、気長に図書館予約貸出まで待機といったところです。

  • 巻を追う毎に薄く、小さな繋がりが太くなっていく。どんどん主人公の周りの人達が動き始めている。

  • 期待し願っていた展開が嬉しい。活版印刷復活にひとり取組む若き女性店主って粋な設定で、顧客の気持ちをくみ、お洒落で個性的な案内状、名刺、コースターなどの製作を手がける彼女。でも、懐古趣味にとどまらずに印刷業を続けるならば、やはり出版に挑んで欲しいし、そのためにはパートナーだって必要だ。この巻でそんな肉付けがされ、今後の三日月堂がますます楽しみだ。

  • ほしおさなえ さんの文庫本の第三弾活版印刷 三日月堂『庭のアルバム』
    待っていました 本屋さんに出てたので即買いです^^
    こちらの本は、おそらく読んでもそれほど感動しない人と、すごく感動する人に分かれるかなって感じています。

    物語そのものは人への優しさや思いやりがこもった話しなんですが、派手なアクションやドキドキの展開もなく、どちらかといえば淡々と日常的な話の展開なので、活字に興味ない人や物作りがそれほど興味ない人からすれば、いいか悪いかではなく、そのいいと言う物の何がいいのかって事が伝わりにくいかなって思うんです(あくまでも私の主観ですが)^^;
    私の場合は、仕事柄と趣味からかいっぱい共感する所があるので、感情移入しやすくかなりお気に入りの1冊です。 読書メーター1位とか書店大賞とかを取ってるのも、やっぱ店員さんや読んでる方が活字に思い入れのある方が多いからからなのかなぁって感じています。

    今回のお話は、弓子さんのお母さん(カナコ)のお話しや、イジメではないがでも学校に馴染めず花の絵ばかりを書いてる少女と万葉のお話しなんですが、読んでるうちに自分でもなぜか涙腺が緩んでいくのを感じ、それは悲しいからとか嬉しいとかじゃなくて、その話しのテンポ ゆっくりとした時間の中で感じられる思いやりや優しさが安心感を与えてくれてる様に思え、こう言う時間もいいなぁと こういう時にも涙が出るんだなって感じました(ρ_;)

  • 心温まる、そして、頑張ろうと思えるお話が素敵だなと思いました。
    本、いいなー。詩集いいなー。
    わたしも作りたいなー。

  •  不登校の高校生の話は好きです。

     大きい機械を動かせそうで、いろいろと展開がありそうです。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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