- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620106908
感想・レビュー・書評
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夫の愛人の
黒いストッキングから透けて見えた赤いペディキュアに、
主人公が
『この女は現役』
と感じる描写がかなり好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった! 年を取る不安は当然あるけど、大事なのは自分を捨てないこと。昨今の他人任せでは不満だらけになってしまうと肝に銘じた。
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主人公の夫と同じような形で父を亡くしているわたしにとって、他人ごとと思えずに読み進めた。主人公が母に重なり、当時の彼女の精神状態は確かにこうだったんだろうなと思えた(浮気は発覚しなかったけど(笑
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流されまくっている主人公にいらってするけど、気持ち悪いほどリアル。
作者自身が突き放して書いているような気がする。
夢見る部分がないものの、主人公の成長過程には共感してしまう。 -
定年退職したばかりの夫が風呂場で倒れて急死した。
悲しみに暮れる間もなく、アメリカから帰国した息子は都合のいい同居を切り出し、夫には愛人がいたことも発覚する。
平凡でおっとりした専業主婦だった敏子は、周囲に翻弄されながら新たな出会いや発見を繰り返し、自分の今までとこれからについて改めて考えはじめる。
人がよくなかなか自己主張できない敏子に最初は苛々したけど、この作品が発表された時のこの年代の女性らしさなのかもしれないと思った。
若くはないけどまだ老いきってなどいない。未来は希望や夢に前進するものではなく、不安の影がちらつくものである。
私もいずれ迎える年齢の女性のあり方がリアルだった。 -
読み始めて、この人の文章は自分に合わないことを思い出した。なんとかかんとか読了。
ちょっと女流作家の大作物に食傷気味の感じ。 -
敏子、栄子、加世、塚本、隆之、彰之、美保、昭子
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毎日新聞に連載中、母が面白いと言って読んでいたのですが毎日連載を読みきる自信が無く単行本になったら読もうと思っておりました。単行本になった後はドラマ化でなかなか借りられなかったのですがふと探したら図書館にあったので借りて読んでみました。面白かったです。
読む前は満足もないが不満もない奥さんが亭主に先立たれたことで奮起するお話かと思っていましたが敏子さんの最後の告白を読むとそうではなかったんだ…と思いました。いつ、今の日常が崩れるかわからない、そんな状態だったのだな、と。それはもちろん不慮の事故もあるかもしれませんし、不用意な言葉の一言で変わってしまったのかも知れない。家族とはなかなか面白い人間の集合体だなあと改めて思ったりしました。
老いは何となく恐ろしい。でもなるようにしかならない。それはその通りだなあと思います。人間、年とともに変化する事も必然なのであれば強くなる事も必要なのかなあなんて思ったりしました。面白かったです。