- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620320281
感想・レビュー・書評
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マツコ目当てで読んでみた。
毒舌なのは彼女の鎧なのか?
いまだに本当の自分を模索しているかのよう。
中村うさぎは過去のような勢いが感じられず
悲観的な文章が多いような。(マツコの方が前向き思考)
前半の政治家批判(実名)はおもしろかったけど
後半の自分探し的な文章は理屈くさい。
不老不死こそが生き地獄。この言葉に酷く共感。「死は救い」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自意識過剰を拗らせた果てに何があるのか。それはおいといてマツコさんお体大事になさって下さいよ。結構休載してたのね。
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政治論から人生哲学まで
語り掛け合いながら自らを掘り下げていくよな往復書簡。
二人ともさすが書き手だけあって
真面目に突き詰めて考えてくタイプなんだわね。
生き急がないでね。
【図書館・初読・1/31読了】 -
世迷い言より難しかった。
でも、何となくわかる。
自意識の持って行き場ねえ。 -
寝しなに読むと目が冴えるほど、内容がディープ。2人の考えにちょっとだけだけど触れた感じを受けました。面白かった。
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わたしは、中村うさぎさんの作品を読んで、
勝手に彼女の行く末を見守ることをライフワークにしている感がある。
わたしもまた、肥大化した自意識にあえぎ、主観の中でしか生きられないくせに、自分の価値に客観性を持たせようと四苦八苦している人間だからだ。
そこを勝手に共感している。抗いがたくわたしも「女」であるから。
これ、最新刊になるのかな。なんか彼女は
感じたところ解脱の境地というか…終わりを見据えたものの考え方に移行している。
「自分のために生きるのはモチベーションが続かない。」
これを、救済ととるか、絶望ととるか。
今の私にはわからん。
まだ自意識の中で相当もがき苦しむことが確実なだけ。
印象に残った言葉より。
天国は地獄の中にある。地獄から這い出たと思った自分の目に飛び込んできたものは砂漠だった
的なところ。
常日頃「極楽、天国」を思うに、
「終わりなき安穏は、私にとって地獄に等しい。」
というところ。いや、だからこそ輪廻が叫ばれるのかもしれんが。
「わたしは、天国にいけますか?」という問いへの答えは、
「もう苦しみたくないよ」という自分の嘆きとともに、
その終わりなき安穏を受け入れねばならぬということなのだろう。
生きるってそういうことなのかもなぁ。
罪深き人間に用意されている地獄。
「罪」とは、犯罪に称されるだけのものじゃなくって、
何もないことの至上さを受け入れられぬこと自体がもう「罪」なのかもしれない。
わたしは、宗教のこと全然わからないので、それってもうありふれて当然のことなのかもしれないけれど。
だったらば、生きている限り私は、その罪とともにありたい、と願う。わたしは図らずも自ら、苦しみたいのだ。
でも、もし死後の世界があるのならば、
苦しみぬいて生ききった自分を、私は抱きしめてやれるんじゃないかと思う。うそ。そう願う。その場所が地獄であれ何であれ。その軸はぶらさずに生きたい。
おぼれ行く苦難の波の狭間に見える一筋の活路としての「幸福」を、生きる糧に。でもそれは自分の望むものとは一線を画すものかもしれないけれど。そもそも自分がほんとに何望んでるのかさえわからないんだから
がむしゃらに「生きたい」と思った。 -
真面目な往復書簡。対談でうさぎさんが語るエピソードが良かった。
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私がマツコのことをはじめて知ったのは、中村うさぎの対談集で。そのときか、別のときかは忘れたけれど、私今日ブリトニーでしょ。メイク。みたいなことをどうどうといっていてすごいなあと思った。もちろんいい意味で。今回はそれの延長戦というか、特に、「女」について「性」について、「業」についてそこそこ掘り下げて行く。中村うさぎの本は出ればとりあえず買うことにしているけれど、最近、本人もおっしゃっていたが、閉経でパワーダウンというか欲望がもてなくなってきたということだが、この本はなかなかおもしろかった。生きる意味。いつになったら見つかるのだろう。
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政治から人生論まで、とりとめもなく話題を転々としながらも全ての文章に著者のエッセンスが満載。自らのオピニオンに対して、とても正直かつ誠実であることが感じられる。
興味深かったのは、他者性について語っている部分。誤解を恐れずに言えば、他者と同じであることの重要性を幼少時からの教育によって刷り込まされている日本人にとっては、マイノリティ側の視点にシフトして読み取る努力をしなければ共感することは難しいかもしれない。
突き抜けた感のある2人のやり取りはとても爽快。
脈絡の無さ、唐突な話題のフリ方が気にならなければオススメ。