ルネサンス文化と科学 (世界史リブレット 28)

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634342804

感想・レビュー・書評

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  •  文化と科学そのものを扱うと思っていたので、想像していた内容とは異なるが、ルネサンスで起きた変化の本質を知ることができた。主に文学での表現の違いからルネサンスという時代を見ていくことになるのだが、そこには人間というものが見て取れる。ある寓話では元々「男」と表現され人物は、ルネサンス期の再構成で名前と性格が与えられ、さらに行動の背景、心情が描かれるようになっている。また、天動説から地動説への移行期間でもあるが、頭では理解できるが心情がそれを拒否しているということを書いた自叙伝などから、価値観そのものの非常に大きな変化が起き、それを一部の人ではなく多くの人々が感じてた、まさに転換期であったことが分かる。

  • やや、マイナーな著者から捉えるルネサンス概説。ルネサンス文化の裾野の広さなどを垣間見ることができる。デカメロンの描写などは素直にためになった。また、カルダーノ、カンパネッラ、ヴィーコらキリスト教と自然科学の間のようなところにいた思想家たちの足跡を知ることができた。

  • w

  • 理科的観点からみたルネサンス。

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著者プロフィール

日本の作家、イタリアルネサンス文学・文化研究家、元関西大学文学部教授

「2021年 『カンパネッラの企て 神が孵化するとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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