インザ・ミソスープ

著者 :
  • 読売新聞社
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感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784643970999

感想・レビュー・書評

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  • 村上龍ですね。

  • フランクきもい☆

  • ちょいグロでした…ぅーん。 連続殺人鬼モノ。
    「似合わないということを言ってくれる友達なんか1人も持ってないし、そういう人間が回りにいても常に遠ざけてきた。自分には何らかの価値ががあると思わなければ人間は生きていけないのだと、いつか精神科医みたいな人がTVで言っていて、それは正しいのではないかとおれは思った。自分には何の価値もない、生きていても誰の役にも立っていない、そう思って生きていくのはつらい。」
    「人類はかつて競ってお互いに殺し合い、その肉を食べた時代もありました、というような大昔の物語を聞いてる様な気分になっていたのだと思う。正常と異常の境目が曖昧になっていたのだ。何がいいことで、何が悪いことか、わからなくなっていた。恐ろしく不安定な気分だったが、これまでに味わったことのない奇妙な開放感もあった。この世の中に充満している面倒なことをいっさい考えなくて済むような、自分と他との境目が曖昧になっているような、何かヌルヌルしたゼリーのようなものに包まれているような気がした。
    おれはどこか別の場所に引きずり込まれていた。」
    「大丈夫、正常だ、精神が健康的な人というのは、ある程度の混乱と矛盾を抱えているもんなんだ、好き嫌いが石とか鉄みたいに固く安定してしまってる人の方が危険だ、振り子がどちら側に振れるかわからない、迷いがあっていつも悩んでるという状態でみんな生きているんだよ、それが正常なんだ」
    何が異常なのか分からなくなる。
    彼の言葉は理論的で誠実で納得しそうになってしまう。
    同意してしまいそうな…。。。
    していいのかしてはいけないのか分からないよ。

  • 「共生虫」と似通っている部分はあるが、こちらの方が狂気の度合いが強い感じ。描写が露骨で、それが良い。

  • 2006年8月25日。

  • 読みかけ。だけどやっぱり面白い!!

  • わしにはキモいフランクが印象強すぎて、動機とか幼児期の殺人とかまったく目に入りませんでした。
    「コインロッカーベイビーズ」を読んだときにも思いましたが、登場人物に空虚感や疎外感みたいなものがずーっと漂ってる。そして犯罪者。
    今日の晩御飯何にしようかしらと思っているような人間とは真反対なキャラクターばかり登場します。
    曰く、狂ってる・・・・・とわしは思うんですけど。
    狂ってるけど、そこにいる人間がみんな狂ってるから日常みたいになってるYO!
    最初つっこみ役で主人公が登場するのに、最後はおかしな具合になっちゃってるし。最後までフランクは謎やった・・・。

    ていうかよくこんな小説読売新聞に連載されたね・・。苦情出なかったんか?すんごい気分わるくなりますよ。
    神戸の少年A事件の頃と連載がリンクしているそうで、かなり話題になった本だそうですが、最初から最後まで気分悪かった。
    作者によると、こういうわけわからん子供はこれからずっと増えるだろーということなんだろうか。
    これが出版されてからすでにかなり経つわけですが・・・今の14歳ってどうなんだろう。
    お金や勉強よりも、もっと大切な精神性みたいなもの、ちゃんと教わってるのかな。偉そうにいってますが自分もどうなんだって話だよなー。
    何かの間違いで結婚して子供ができた場合、私立の小学校にいかせて習い事いっぱいさせることが本当の教育だとは思わない今日この頃。
    自分の子供なんか考えるとゾッとします。(´∀`;)

  • 日本版、羊たちの沈黙といった感じ。深みのあるラスト

  • なかなかえげつないです。

  • 初めて読んだ時は、殺戮のシーンで少し気持ち悪くなりました。
    でもその後、何度も繰り返し読む本となりましたね…。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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