サンネンイチゴ

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 331
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077498

感想・レビュー・書評

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  • 前から表紙に惹かれていて、やっと見つけました!
    こんな子達と友達になれたらちょっと楽しそうですよねぇ。
    アサミちゃんが可愛いかった!

  • サンネンイチゴ

    演劇部の生徒が「面白かったので先生も読んでください」と言って貸してくれました。
    ブックオフで50円で手に入れたそうです。
    笹生陽子さんは知りませんでしたが、著作はいくつもあります。

    190ページほどが20章に分かれていて、読みやすい小説です。
    センテンスが短く、文のまとまりも短いので、慣れるのに時間がかかります。
    会話文が多いです。
    児童文学とケイタイ小説の中間のような作品です。

    中学生の日常を描いています。
    14歳の主人公が32歳の熱血担任教師に立ち向かう妄想を育むところは面白いです。
    笑えます。

    主人公の詩についての批評がありますが、これは創作のヒントになります。
    中原中也、与謝野晶子、寺山修司、ランボーなどが引用されています。
    模倣ではいけない、真剣に作品作りをする、何故書くか、心の底から訴えたいむテーマはあるかなど、シュウスケに言われて主人公は傷つきます。

    商店街の衰退についても、商店街がなくなれば買い物が出来なくなる、やがて人口が減ってきて街が衰退するといったことも書かれています。

    中学校を無断早退するときの心理が良く描かれています。
    女子中学生の心理描写は面白いと思います。

    親の離婚、大人のずるさ、教師のひいき、などについても中学生の視点から描かれています

  • ちぇっ。また謝ってるよ。―――…私

    妄想や想像の自分とはかけ離れた現実
    やることなすことカラ回りの行動。
    くだらない日常――…。
    学校一のトラブルメーカーとイチゴを育てるヅカちんそして私
    友情三角関係の中にいる、14才のホンネ。
    『あたしたちをどうかよろしく』

  • 請求記号:F/サソウ
    資料番号:020134847
    小心者で思っていることがなかなか口に出せない主人公、森下 ナオミ。あまりお近づきになりたくないと思っていたトラブルメーカーの柴咲 アサミとひょんなことから行動を共にすることになってしまいます。周りの目や結果を気にして足踏みしてたら一歩も前には進めないというメッセージがこめられていて、なりたい自分に少しでも近づけるように頑張ろうと思わせてくれる物語です。

  • 内気な女子中学生が、無敵の金持ちヤンキーとひ弱な男子の幼なじみと、あれこれあって仲良くなる。そしてヤンキーの兄は大学院生のホームレス。そんなことあるわけない。

  • ほのぼのしてたねっ。
    こんなコトが日常にぁったら面白いかも。

  • 普通の目だたない女の子と不良少女アサミとヅカチンという男の子のでてくる青春小説

  • 成長期真っ只中の中学生の気持ちが、実に鮮やかに、そしてテンポ良く描かれている青春小説。普段は大人しいナオミ、行動力溢れる不良のアサミ、まだ声の高い男子ヅカちんが繰り広げる、日常の中の小さな冒険。読みながら街の情景が自然と浮かび上がるほど、笹生陽子のナチュラルな文体が心に滑り込んできます。読み進めるうちに、「サンネンイチゴ」の意味も明らかになりますよ☆

  • 070530。読了。笹生さんだから借りてみました。大人しい女子中学生ナオミと、不良女子中学生アサミ、大人になりたくない男子中学生ヅカちんの成長小説。清々しい読後感。イチゴを種から育てるとは驚いた。ヅカちんが好き。

  • 中学生らしい友達との関係、周りの目を気にしてしまうところがよく出てて昔を思い出した。

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著者プロフィール

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞。その他の著作に『世界がぼくを笑っても』『バラ色の怪物』などがある。

「2015年 『楽園のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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