- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750514505
感想・レビュー・書評
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科学道100冊 2021 テーマ「脳とココロ」
【配架場所】 図・3F開架
【請求記号】 491.371||MA
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/402380詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
意識という重大にして永遠の課題みたいなテーマがまず面白いし、統合情報理論についても大まかな理解が得られたと感じたからよかった。数式も用いられてないので誰でも読めます。
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面白いが、本自体は特に真新しいものではない。神経科学や哲学に親しんだ人なら、まぁそうかな、と思えるような本に思える。ちなみに原著がイタリア語のようで翻訳者が文学畑っぽい人なので少し不安だったけど、そこはほぼ問題はなかった。
この本の最大のポイントであり、問題は統合情報理論というものだが、この具代的な解説があまり行われていないことである。Φの計算式がまったくない。まぁ今どきはググれば出てくるし、いくつかの例からどのような内容を計算してるかがわかるので(そのアルゴリズムはともかく)、そこから推測ができるがこの本の最大のポイントであるものが解説されていないというのが問題に思える。一般の著者はもしかすると、数字式やアルゴリズムが理解できないだろうから省いたのか、苦心して少しだけ触れた部分がありそこまで圧縮したのかもしれないが、そこが本来の主軸であり、そこについてもっと語ってほしかった。統合情報理論自体はおもろしそうなのに、残念。 -
本の3/2程が意識が生まれるための条件の話、そこから本の副題にもある統合情報理論を導き出し、残りの3/1で理論の裏付けや今後の話をしている。
臨床例が多く説明がわかりやすい。専門的な単語が出てくるが、あわせて解説もしてくれているので素人でも理解することができた。
多少話が回りくどく、この場面でその例は本当に必要なのか?と思うところが多々あったが、内容自体は興味深く濃いものだった。 -
意識発生のメカニズムについての仮説をわかりやすく解説している。まず脳の働きと意識の関連とその不思議な働きから説明が始まり、Nスペの『驚異の小宇宙 人体』ファンとしてはそれだけでワクワクする。そこから、実際の現象との比較から順を追って矛盾がないことを説明するくだりは興奮して本をめくる手が止まらなかった。もうこうなると人工知能の領域で意識発生を実証してもらいたいところだが、そこまでは触れられなかった。あくまで著者は臨床医なのかな?しかし、こうなると意識を持つAIの登場する日は近いんじゃないかと思ってしまう。
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脳がどのような状況下で意識があり、ないのか、その差について追求している。
結果しては、適切に情報統合された状態が意識がある状態ということ。では、その状態は人間以外にもありうるのか、といった部分は明確な結論は無い。 -
ちょっと期待はずれ
出だしは面白かったが、話が展開しない -
やや難解でしたがいくつもの興味深い見方がありました。小脳や脳梁などは不思議この上ない。
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意識があるとは何なのか。一見自明そうだが、現象として把握しようとすると実に掴みどころのない問を平易にかつ論理的に紐解いている良書。
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意識があるとはどういうことか、という難しい問題に取り組む本。
AIを人工「知能」だとは、ちっとも思わないけれど、このまま、コンピュータが、ニューロン、シナプスをどんどん模倣し続け、どんどん複雑なタスクができるようになってくると、そのうち大概の事は、人間と変わらずできちゃうんじゃないだろうか、とか、そうなった時に、コンピュータには意識ができる時が来るんだろうかとか、気になるところ。
この本は、コンピュータには意識は宿らない説。
難しいテーマの割に驚くほど読みやすい。
しかし、その読みやすさは、肝心な理論の中身をほとんど議論していないからでもある。確かに、数式バンバン出てきて、面倒くさいことを更に難しく言われるのも嫌なんだけど、全然説明しないで、数値だけ示されても困るんだよ。この系は、ファイが20とか書いてあると、何で20なのか気になっちゃうじゃないか。
統合が、情報を省略することで示されるかは疑問。多様な入力を小さいアウトプットにできれば良いと言う事は無いのでは?
最後はポエム。