- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750514505
感想・レビュー・書評
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8月新着
東京大学医学図書館の所蔵情報
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2003277215&key=B143925938308575&start=1&srmode=0&srmode=0#詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冒頭に「『意識とは何か』という哲学的な問いには答えない」とあるように、「意識」が発生するための必要条件について考察する本。なぜその条件が整うと「意識」が発生するのか、や「意識」が発生する過程といった内容については触れられないため、「意識」の持つ神秘性に興味を持ってこの本を手に取ったとすれば、肩すかしを食うかも知れない。
しかしこれまでは可視化できなかった「意識があるかないか」を外部から観察できるようにする手法は見事というほかなく、この方向で研究が進めば今回この本で触れられなかった上記の内容についてもいずれ明らかになるのではないか、という希望は充分に持てる内容だった。
著者の今後の著作にも注目していきたい。 -
素人には難解な内容を『潜水服は蝶の夢を見る』での閉じ込め症候群や、ネーゲルの『コウモリであるとはどのようなことか』などを例にあげるなど、人文学的アプローチで著者は軽快に解説してくれている。訳の日本語は柔らかくて優しい。どうやら翻訳者はタブッキの研究者のようだ。
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統合情報理論と聞いてもピンとこないかもしれないけれど、人にあってコンピュータにはないと言われる「意識」について、わかりやすく解説している。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
この本を読むと自分なりの答えが見つかるかも。 -
医学的な臨床事例などから意識を考察し、数々の臨床における脳波の動きと情報理論を結びつけ、意識とは「多様性があって、統合のある」として考察を続けるも結論的には哲学なども引用し、やや曖昧な形で終わる。脳の謎が完全に解明されるのはまだまだ先のようです。
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HONZ佐藤瑛人評 著者イタリア人神経学者 「統合情報理論」意識の謎に関する入門書として最適