- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758442404
感想・レビュー・書評
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結局、どこにいてもやる人はやるし、やらない人はやらない。ってことなんだろうな。
言い訳を並べたくなる時もあるけれど、
どれもこれも自分で決めたこと。
主人公が、まっすぐ前を向いて進んでいく様が読んでいて気持ちいい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学生の頃、家族とも上手くいかず、学校でも居場所が無い。
そんな時河原で出会った女性からもらった「蜂蜜」に救われた思い出。
ダメダメな恋人とも上手くゆかず、その父親も理不尽な要求を突き付けてくる。
読みながら、何故この男性について行くのだろうとずーっと不思議だった。
何が理由はある筈だろうけど、分からなかった。
蜜蜂と養蜂の魅力が満載で、養蜂とはこんなに素敵で、大変なんだな!
主人公は養蜂にかかわって行くにつれて、だんだん魅力的になっていった。 -
主人公の強さと優しさとたまに毒舌にスッキリさせられる。相手の気持ちを察するのが上手く、切り替え上手なんだろうな。自分の与えられた居場所で好きな事もしていくのに、何を妥協して何が大事なのか分かっている人なんだろうな。腐らず、諦めず、焦らずを今風に書かれている。
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三十歳の碧は、頼りない恋人の安西と一緒に彼の故郷へ行き、なぜか養蜂の手伝いをすることになる。
新しい場所で、うまくいくことも予定通りにいかないこともあるけど、投げずに毎日を過ごして少しずつ自分の居場所を定めていく物語。
碧が特別ひたむきというのではなく、お金に不自由しない人でないなら、引っ越しまでしておいて簡単にやめるわけにいかないのは当たり前で、心理的に現実味があるところがすんなり入ってきた。
しかし安西の父親が本当に、いや本当にこんな人いるの?どこかの田舎には未だにこんな人いるの?と唖然としてしまうぐらい、時代錯誤も甚だしくものすごく失礼で腹が立つ。
安西の同級生の中川りなも得体が知れないと思っていたけど、馬鹿じゃなくてよかった。ちょっとスッとした。
全部まるっと思い通りにいくことなんてない。変化を受け入れ、時に抵抗して、たまに一所懸命で、なんとなく生きていく。
それでいいと思えた。 -
ひと匙のハチミツに詰まった幸せと、ありがたみ。
そして主人公が居場所をつくっていくドラマも温かく、勇気をもらえます。
読み終わった今、すごく蜜蜂が愛しくて、そして無性にハチミツ料理を食べたい。 -
ああ とっても 心あたたまる すてきな本だった。
蜜蜂や養蜂の描写も さわやかで 愛に溢れていて 好きだな。
おいしいものを 作ること 食べること 誰かとそれを共有すること やっぱり だいじにしたいな と思った٩(◜ᴗ◝ )۶ -
自分を大切にすることを知るきっかけになったハチミツ。どんどん自分の居場所を作るだけでなく人の居場所まで作ってしまう誰かと一緒に食べるご飯の記憶はなくならない。ずっと人を支えていく力になる。
自分を大切にしているからこそどんどん前に進めて行けてすごい。
ハチミツが食べたくなった。 -
明日なんて来なければいい。なんて思っていた碧がハチミツをきっかけにどんどん成長していく物語。
思ったことをすぐ言葉にしてしまうわたしは碧の「どういえば上手く伝わるだろう」とか「どういえば傷つけないだろう」と考えて考えて話すところがとてもすきだし、見習わないと!!と思いました。
ハチミツを使った料理がたくさん出てきます。
お腹も心も満たされた一冊でした。 -
「自分の居場所があらかじめ用意されてる人なんていないから。いるように見えたとしたら、それはきっとその人が自分の居場所を手に入れた経緯なり何なりを、見ていないだけ」P162
家も仕事も手放して、恋人の地元にやって来た碧。
知らない場所でしっかり根を張っていく姿がたくましく、応援したくなる。
どうしても恋人安西の弱さが際立ってしまい、碧の結婚相手としては魅力に欠けてもったいないなと思いながら読んだ。
キラキラに輝く蜂蜜を見てみたい。