- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761267551
感想・レビュー・書評
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そんなに特別な事ではないけど、実践していない(できていない)ような事を再認識させられる内容。相手の“心”より“行動”に着目して、評価や指摘をするのが大事というのは読んで納得。
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行動科学・行動分析学に触れる本としてはわかりやすいのではないか。
結果のみから個人攻撃を繰り返す上司や育てる側の人間には一度目を通してもらうと面白いと感じる。 -
指導論の書は精神論から実用論まで幅広いけど、これは実用面が強い書。一部抜粋すれば「考え方を責めるのではなく、行動を責めよ」。その考え方、実際に仕事の場面で実用したところ、余計な波風が立たなくなり助かりました。
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管理職になってから常に難しいと思っている「人を育てる」ことについて見つけた本。
考え方はとてもシンプルで実行できることが多かった。類似本でよく書いてあること(たとえば「叱ると怒るは違う」など)をさらにわかりやすく明記してあり、期待以上に読んでよかったと感じた一冊。
内容自体に何か特別な「解決策」が書かれているわけではないが、迷った時にまた読みたいと感じた。 -
最初から最後まで、著者が言いたいのは、
大事なのは「行動」ということだろう。
できるだけ行動を細かく分解して、
それを目標やチェックリストとして活用しながら、行動を教える。
がんばろう、みたいな情緒的なものではなく、
具体的な行動を目標にして、教える。
この本で言いたいのはそういうことと解釈した。
行動を分解するためには、
自分がどういう行動をしているかを振り返る必要がある。
自分自身の仕事を見直すチャンスになる、とも思った。 -
ひとに何かを伝えて、それがわかってもらえる、ましてや行動してくれる、と思うなんてことは実はたいそうおこがましいことなのだ、と近頃よく思う。上司⇔部下とか、講師⇔生徒とか、ていう関係性も、ある程度の社会的強制力は働くものの、根源的には何も解決しない。(しかもその強制力さえも、このご時世年代を問わず薄らいでいる。ハッタリ程度にしかならないと思っておくのが妥当か。)
伝える側は「わかってくれない、やってくれない→なんて理解の悪いやつだ」と考える百歩前に、どれだけ自分が伝える努力をしたのかということを最大限疑うべき。子ども扱いするな、とか新人扱いするな、とかは伝えられる側が勝手にそのうち言い出すので、それまでは赤ちゃん扱いくらいがちょうどいいのだ。
共感できること、ためになることは多かった。「教える技術」は裏返せば「聴く技術」にもなるので、二度おいしい。 -
チームマネジメントでいつも思い悩むのは、「そもそもやらなければならないこと」だけではなく、「誰からも指示されていないけど、現状を打破するために新しく取り組むべきチャレンジ」を自分自身の信念を持ってチーム全員へタスク振り分けを行い、完遂させていくこと。誰が見てもやらなければならない業務をこなすだけでは、どんなに高い完成度で実現できてもそれは「作業」の域を出ないから(それだけでもキャパ以上の業務量だったりするんだけど)。これまでと違う新たな取り組みを進めるための変革のリーダーシップを発揮するには、共に働く人、特にチームメンバーへの接し方、能力の引き出し方、教え方が重要だと再認識。そして自分はまだまだ駆け出しマネージャーとしてこの「教える技術」が不足していると痛感。
自分自身も上司の部下であることを認識しながら(社長以外は全員部下なわけで)、自分自身も含めて「望ましい行動を如何に引き出すか」に焦点を絞ったマネジメントを意識して研鑽していければ。 -
5/4読了。
なるほどと感じたこと。
ー「プロンプト」「フェイディング」の加減
ー強化する行動を綿密に選ぶ
ー 行動の細分化とリスト化 -
行動科学(心理学)をベースにした部下指導法。
ベース(ソース)はどの書籍を呼んでも同じだな、ということを今回も確認した。
ひとつ、納得したのが、強化する行動の選択に注意をはらおう、という点で、そのために、好ましい成果を生み出す行動プロセスを、詳細にピックアップするということは価値があると思った。
はたして、その構築は、業界を選ばないのだろうか。
企業風土に大きく左右されると予測すると、導入には大きな壁があると感じたが、変革のためにも、どこに焦点をあてて変わるのか、明確にできる可能性があると感じた。
人を指導する立場にある人には「行動科学」は学んでほしい。