永遠の0 (ゼロ)

著者 :
  • 太田出版
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感想 : 437
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778310264

感想・レビュー・書評

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  • 内容としても構成としてもこれだけ完成度の高い読み物は久しぶりに拝見致しました。
    特攻隊であった実の祖父の姿を探す旅の中で先の大戦がどのようなものだったのか祖父らが生きた時代は何だったのか…取材を続ける姉と弟は当時のことを次第に知っていきます。

    下地として現代人が洗脳されている自虐史観による偏向などなく、全く違和感を感じずに戦争当時の細かい時代背景や歴史事実を知ることができる。
    戦争を知る上での学術面での評価もさることながら、戦争の事実を知ることで次第に成長していく現代人を投影した姉と弟の様子、戦争当時を生きた人々の様子など人間性としても非常に豊かに描かれている。

    単に現代の読み物に終始するのではなく、国の為に散華した兵隊さんたち、当時を生き抜いた人々たちの感情が暖かく蘇る。

  • ゼロ戦、神風特攻隊…言葉としての知識はあるが、本当に表面的な知識だった。戦争を実際に体験された日本人が少なくなってる今、多くの人に読まれればと思います。

  • 生きたい、家族のために生きたい。という当たり前の思いが許されなかった時代。
    人の命を使い捨ての駒のように扱う、この時代の政府、軍の人たちに心の底から腹が立ちました。
    二度と戦争にならないでほしい。
    登場人物の語る経験談は、物語というより史実みたいな感じでしたが、読みやすかったです。

  • 勉強になったな、という感じです。

  • もう何度読んでいるか…
    そして、映画もドラマも… 何度も…
    言葉なんて出てこない。切な過ぎて、苦し過ぎて、言葉でなんか表せない。
    一人一人が静かに感じるべきなのではないか… ただただ涙が流れるのです。

  • 全ての日本人に読んで欲しい。最後、涙が止まらない。

  • 戦争時代の男の生き様がかっこよすぎました。でも現実は非情で、戦争を通しての思考の変化していく様に思わず涙がこぼれました。
    フィクションなのに情景がありありと浮かぶ名著だと思います

  • フィクションであろうと無かろうと、戦争を知るという意味において、その時代に生きた人たちの姿を想像し、気持ちに寄り添うことのできるこの作品は価値のある作品だと思う。
    時折り読み返して心に刻みたい作品。

    家族や国を守るために、死と常に隣り合わせで戦った人たちがいたこと、上層部の無謀な作戦が故に無数の死があったこと。
    戦争を創り上げたのは、上層部だけでなくメディアに支配された国民自身でもあったということ。
    戦争の時代に生きた人たちの、その生き抜く力が原動力となって、日本が戦後の復興を果たし、高度経済成長期を通して今の平和な社会があるということ。
    それらをしっかりと心に刻んでおかなければならないと思った。
    そして、平和な社会であるが故に忘れ去られてしまった、互いを支え合い思いやる気持ちや感謝すること、傲慢であってはならないことをまた心に留めておかなければならないと思った。

  • 不急の名作。何度見ても泣きそうになる。

  • 読了後、涙が零れそうになる。
    宮部さんに生きて生きて、生き抜いて欲しかった。
    我が身を犠牲にしても宮部機を護衛しようとした景浦、そして祖父の大石。
    そこまでさせてしまうような素晴らしい男だった。
    常に死と隣り合わせだったパイロット達の覚悟を思うと、今の自分がバカみたいと感じてしまう。
    そして、人よりも飛行機が大事な上層部にも吐き気がする。
    そんな時代から、よく今の時代まで辿り着いたなとも思う。
    また読みたい。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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