- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778310264
感想・レビュー・書評
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2008/10/25 読了
445ページ
今年14個目の☆5つ。
今年の№1。読後感は感無量。
第二次大戦中、「特攻」で亡くなったおじいちゃんの事を知るために、孫が元軍人たちを訪ね歩いて当時の話を聞く。
とても重い話だけど、特攻に「志願」した人たちの人間性に脚光をあてた本。
ありきたりなテーマだけど、胸に来るものが一番大きく、自然と涙がこぼれてしまい、平常心になるまで少し時間がかかった。
多くの人に読んで欲しい。
いかに日本軍が人命を粗末に扱っていたかということがあちこちに描かれていて、とても心が痛む。
日本が戦争に負けたのは、資源不足だったことだけでなく、思想的な理由から来る人員不足や、契機に対する判断力不足が原因なんだと思う。
でもそういう思考って、今も当たり前に残っていると思うと、恐怖すら感じる。
戦後を生きる者として、必読に値する本だと思う。
守るものがある人にとっては、人生観が変わるかもしれない。
1つケチをつけるなら、誤字脱字が多すぎる。 -
泣きました。
生に執着したのにも関わらず、特攻を行なったこと、周囲への影響など、どんどん謎に迫っていく所などが気になり読みやすかった。 -
フィクションとして特攻と原爆を扱った作品には抵抗があります。これは年代的なもので、映画も小説も避けてきました。しかし、他の作品で興味を持った百田さんの代表作ですから、ここは折れて読んでみました。特攻で死んでいた実の祖父、記憶も記録もない実像を調べていて、現代を生きる孫にとって、過去の戦争が浮かび上がってくる。そして、意外な結末がとなるが・・いろいろと戦争についてわだかまっていた部分に答えがあった気がする。傑作です。
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【歴史と問題提起】
祖父の体に埋まった銃弾。
その窪みと弛んだ皮膚を思い出しながら、戦争を眺めました。
百田尚樹さんの物語は、どの作品もノンフィクションとフィクションの狭間。
ただ生き抜いた、だけでは終わらない物語。
…余波としては…艦これ提督だったので、戦艦の名前がリンクして混線しました。。
メディアが変わるのは、まだ先かもしれませんね…。
いろいろ考えさせられました。 -
太平洋戦争の特攻隊員として戦死した祖父を知る人から人となりを聞いて回る話。
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(2014.03.28読了)
戦争や特攻隊に関して、賛否両論、いろいろな意見があるようですが、単純に物語として大いに楽しみました。
感涙!
私にはすごくよかったです。 -
戦争のことは知らないといけないことだと思った。70年前の日本を、教科書上だけでの歴史にしてはいけない。祖父母の生まれた後の時代だと考えるとなお、そう思う。過去を知り、未来に活かす。
戦争での油断、判断ミス、戦略のあまさなどの失敗は、現代でも活かすことはできる。
この本を通じて、もし私に何かあったら一番悲しむであろうお母さんのことを考えた。そうすると、お母さんを大切にしようという考えと共に自分のことも大切にしたいという考えが浮かんだ。お母さんを大切にしたいと思えたことは大きな進歩だと思う。 -
「2012年 POPコンテスト」
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「2014年 新入生におすすめの本」
http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=211001177