ライチ☆光クラブ (f×COMICS) (Fx COMICS)

著者 :
  • 太田出版
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778320171

感想・レビュー・書評

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  • 男色ありグロあり滅茶苦茶。
    でもその滅茶苦茶な世界観が圧倒的過ぎて引き込まれる。

  • 「ディー ベシュトラーフンク!ゼラ!この男に裁きを!!」

    「ライチ光クラブ」は、80年代の伝説の劇団「東京グランギニョル」の舞台を漫画化したもので、古屋兎丸は高校時代にこの舞台を見て、それが価値観の基準になってしまうほどの衝撃を受けたそうだ。
    て言うか本当にこれは舞台で上演されていた作品なのだろうか。多少人間関係などを複雑に脚色し、漫画として誇張している部分もあるとは言え、なんか色々と凄すぎるのだが。

    廃墟、美少年、学生服、闇、処刑、不滅の美…そこら辺の単語にピンと来る人は読んでいいと思う。ライチ、ラライチ、ララライチ!

  • グロいのはあんまり得意じゃないけど、これは好き。
    ジャイボのもう少年じゃ居られなくなるて葛藤が辛いね、、
    完璧な少女であるカノンの存在が余計にね。
    血しぶきブッシャーがむしろ爽快やった( ºロº)

  • めちゃくちゃ耽美でシソツヨ(無知故の正義の暴走が主だけど)で、少年たちの暴力的なかっこよさがあったな。
    「美の果実」とされるライチは、楊貴妃も愛した。それをエネルギーとする無機質なマシン「ライチ」が、カノンの温かい人間味の授与によって、ライチが1番光クラブの中で人間味のある存在になるのが、良い。
    無知(人間でいう赤ちゃん)から、沢山のインプットによって成長していく過程で、最初はゼラのライチの使い方とかから、殺戮マシンになると思ったけど、デンタクの密かな野望(『感情』のプログラミング)との邂逅によって、実はライチが感情を持ち『人間』になることが、必要性に沿ったものであったことに気づく構成が美しい。
    個人的にはタミヤ・ライゾウ・ゼラ推し。
    ゼラの黒い星かっこいい(悪のカリスマ的なネ)。
    結局、光クラブはあんなにも「美」「美しくあること」に固執していたのに、ゼラの一番の側近で精神的距離も近かったジャイボの「嫉妬」(個人的には七つの大罪で1番醜いと思う)が、光クラブ崩壊の全ての元凶になったのが、皮肉が効いていて良い。

  • 白い肌、黒の学生服と帽子、赤い薔薇と血。
    ただひたすらに耽美って感じ。厨二っぽいけど好き。
    雷蔵が好きだったな~。何もしてないのに可哀想だった…

  • 演劇(オリジナル)をみてみたくなった。

  • 推しの死を受け入れられない
    雷ちゃん…

  • ちょっと自分にはグロすぎた

  • こんな話だったんだ!って感じ。舞台が見たくなった。グランギニョルに限らず、舞台って独特の熱量があっていいよね〜。しかし舞台って東京に生まれないと見られないので、やっぱり東京に生まれるってそれだけで特別なことだし、古屋さんはラッキーだねって思った(てかそんなに歳なの知らなかった)

  • グロとエロの描写が容赦なく続くなか、ロマンチックも同時進行しているので素敵だと感じる。

    14歳という大人でも子供でもない特殊な年齢のコミュニティ、ジャイボとゼラの背徳的な関係性、美少女カノンと人の心を持ったロボットライチ

    最後のカノンが鎮魂歌を歌いながら崩壊していく光クラブを背景にライチとダンスを踊るシーンは至高。

    ゼラの肥大化した自我と、それぞれの少年たちの自我。必然的な裏切り。この裏切りには子供から大人に成長する過程にある自らに対する「特別性への期待」が不可欠だと感じた。
    統率のとれた組織、子供らしくない活動、社会からの逸脱、カリスマへの盲目的な期待からなる光クラブの結束は自らの特別性を肯定していく感覚だったと思うし、だからこそ中でも主人公性の強いゼラへの裏切りも起こった。

    よくある読者を怖がらせてやろうというだけのグロではなかったので、最後まで気持ちよく読めました。

    単行本未収録の目覚めたダフの読み切り漫画を読むと読後感が更に良くなる。

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著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。九四年に『月刊漫画ガロ』より「Palepoli」でデビュー。卓越した画力と多彩な画風で熱狂的な支持を集める。著書に『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』『女子高生に殺されたい』などがある。

「2021年 『谷崎マンガ 変態アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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