孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智 (智恵の贈り物)

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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781604572

作品紹介・あらすじ

「楽しみにお金のかからない人が、最も幸福です。」 150年の超ロングセラー シンプルに生きる、大切な教え  孤独を愉しむ方法、人間らしく生きる方法、シンプルに暮らす大切さについて、150年前、アメリカの森の中の湖の畔で、小屋を建てて自給自足の生活をしながら遺した思索家の言葉を、わかりやすくいまに生きる人に向けて編集しました。 ガンジー、キング牧師を動かし、環境保護運動のバイブルともなり、世界を変革した言葉は「森の生活者」の孤独な時間から生まれました。心豊かに生きる秘訣がこの本には書かれています。

感想・レビュー・書評

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  • 森の生活 読んでみたいと思っていたら、先に図書館でこの本に出会い借りました

    次は 森の生活 を読みたいです

    特にアドバイスになった言葉をメモして読みました

    人間の全てを耕してはならない、森を残しておけ

    この言葉は最近の地球温暖化による異常気象にもつながっていると思いました

    かなり昔から、ソローは気づいていたんだと
    持たない生活で、私たち人間は争うことなく生きていけること

    これから人間として何をしていけばいいのかを考えさせられました

  • 『ウォールデン森の生活』で有名なヘンリー・デヴィッド・ソローの名言集のようなものです。
    森の生活が読み辛かった方も、こちらは隙間時間にサクッと(そのように読む書物ではないかも知れませんが)読みやすいのでオススメ。

    ヘンリー氏は、ハーバード大学を休学して教師の仕事をしたり、塾を開いたけれど潰れてしまった挙句に最愛の兄もほぼ同時期に亡くし、失意のまま都会で新たな家庭教師の仕事に就いたは良いものの、産業革命真っ只中の都会に肌が合わず、「そうだ、森で暮らそう。」(と言ったかは定かではありませんが)と自力で小屋を立てて2年2ヶ月、森の中で生活をし、更に信念に基づき税金を6年間も滞納した後に投獄されるという、中々に豪胆な方なのですが。
    このような方の口から出る言葉は重みがあります。

    『孤独の愉しみ方』とありますが、章ごとにテーマがあり、
    1.孤独が1番の贅沢
    2.簡素に生きる大切さ
    3.心を豊かにする働き方
    4.持たない喜び
    5.自然の教え
    と、様々な叡智が詰め込まれています。

    私自身が1番はっとしたのは
    「手段や道具は、真理を追求するためのものなのに、手段や道具にばかり夢中になる社会ができあがってしまった」
    という一節です。
    書いていてつい、手元のスマートフォンを見つめてしまいましたが。

    孤独感を感じやすく、多くの方がお疲れの現代社会に生きる我々こそ、この書を読むべきだなと感じました。
    森の中に暮らす事は出来なくとも、毎日に少しづつ取り入れる事は出来そうです。

    余談ですが、元はと言えばいつも「孤独だ、孤独感が凄い、孤独だ」と語彙力の無い詩人のような事ばかり言う友人に、何か良いアドバイスが出来ないかと手に取ったのですが、そもそも理解してくれなさそうなので諦めました。

  • 森の生活者ソローの叡智。「森の生活」「市民の反抗」などの著作で有名なアメリカの作家ヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉を集めた箴言集。
    ソローは150年以上前に生きた人ですが、彼の言葉は現代においても十分通用するものです。人間の本質は昔も今もあまり変わらないのかも。気に入った言葉。
    「孤独は最もつきあいやすい友達である。それなのに孤独はたいてい嫌われる。自分の孤独に手を差し伸べよう」
    「本当に伝える必要があるかどうかを考えれば、ほとんどの情報は不要だ」
    「みんなという言葉に惑わされてはならない。みんなはどこにも存在しないし、みんなは決して何もしてくれない」
    「理解できない相手を常識はずれと思うのは、自分が愚かだからだ」
    「生きるのに本当に必要な食べ物は、無理せずとも手に入る。しかし、必要以上を求めると飢えに苦しむ」
    「予定通りに進まないかもしれない。でも正しい目標があればいい」
    「手段や道具は真理を追究するためのものなのに、手段や道具ばかりに夢中になる社会はできあがってしまった」

  • 自分とっては非常に共感できる内容でした。

    自分は基本的にあまり働きたくない人間なので(笑)、
    非常に興味深く拝読しました。

    基本的に僕が思うに「働く」ということに重きを置きすぎるのはどうかと思っています。
    バランスの問題というか、価値観の問題だと思いますけど。

    人に迷惑をかけるのでなくて、生活に必要最低限なことをしながら、自分の時間を確保した方がいい。
    そのうえで「勤労」とは全く別の意味で社会に貢献できるこは絶対にあるはず。

    自分が満足する生活を送ったうえで満たされる。
    だからこそ出てくる感謝の気持ち。
    そこから出てくるのが本当の奉仕の気持ち。
    自分が満たされる生活をしないと、本当の意味では人のためになることはできないと僕は思いました。

    こんなことを本を読みながら考えました。

  • 生きている時間の中で孤独に過ごすこと。
    自然を愛して、森と共に生きていると、他人との交流もそんなには必要がない。森の四季折々の変化が自分を楽しませてくれる。
    相手との付き合い方。
    など、ソローの考え方が表記されている。

    情報や物質的にもあふれている今の世界で、世間から距離をとって聞こえる言葉は、発見や関心があった。
    個人的には特に他者関係の考え方がためになった。

    でも、まだ難しいくて理解できないところもあったので、また挑戦したい。

  • ソローの箴言集
    見開きで、右に箴言、左にその解説と、非常に読みやすい
    ただし、切り貼りしているのが如実にわかる部分もある

    孤独を「是」とする考え方は、モノや情報に溢れた今の世で、まさに求められているかもしれない
    また、ソローの人となりも垣間見えた
    仙人のような印象を持っていたが、割とクセの強い人物だったということもわかった

  • ソローの「森の生活」などの本から集めた名言集?

    ソローの本は何度かチャレンジしていて、言っていることには共感するものの、なぜだか最後まで読み通すことができない。

    とくに難しいわけではないんだけど、どこか自分と波長が合わないのかな〜と思ったのだが、綺麗な装丁の本だったので、なんとなく読んでみた。

    とても短い文章のあつまりなので、さっと読めてしまう。内容的にも同じようなものが多い。わたしが読めないなりに、ソローを読もうとしていたときには、ソローはもっと多面性がある思想家だと思ったんだけど、もしかすると切り取り方にバイアスがあるかもしれない。

    にもかかわらず、この本は、とても静かに心を癒してくれるな〜。ちょっと、疲れたときに読みのにいい感じ。

    長年、読みかけては途中で挫折してきた「森の生活」に再チャレンジしよう。

  • テレワークが進み、孤独が問題になる中、孤独の豊かさに着目する動きも。孤独の愉しみ方を語らせたら、この人の右に出る者がいない、ソローに学ぶ。

  • 何に価値を置くのか。その視点が異なると理解不能に陥るだろう。ここまで割り切れないが、実行できる部分がある。それを大切にしたい。

  • ソローの名言集。
    キリスト教徒のため一部は納得できないがシンプルな生活に関しては憧れる。
    200年ほど前に生まれた作者なのに時代がこれだけ違っているにもかかわらず、悩むことがあまり変わっていないことにも驚く。

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