論理トレーニング101題

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  • 産業図書
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784782801369

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】
    1 議論を読む
    第一章 接続表現に注意する 
    第二章 議論の骨格をつかまえる
    2 論証する
    第三章 論証とはどのようなものか 
    第四章 演繹の正しさ・推測の適切さ 
    第五章 論証を批判的にとらえる

  • 例題は難しく感じたが、論理的に読む必要性は感じた。

  • 以前から論理的に考えることが苦手で、自分が苦労していると感じることが多い。
    もっとロジカルな人間だったら、何事においても生産的だろうに、と常々感じている。
    本書は、タイトル通り、例題が101もあるので、実践的だと思い取り組んでみた。

    最初は、適切な接続詞の選択の問題で、じつはこれが一番難しかった。
    文と文やパラグラフ間の関係に論理展開が現れる。それを表現するものが接続詞である。
    論理を把握するうえで重要な7つのタイプとして、「付加・理由・例示・転換・解説・帰結・補足」がある。
    例えば、付加(そして)、転換(しかし)、補足(ただし)の間の微妙な差異がわかりづらかった。
    これらは主張の方向の変化や、変化後の主張のウエイトで使い分けが変わってくる。
    この他、議論の骨格としての「解説(A=B)・根拠(A→B)・付加(A+B)・転換(A↝B)」や、演繹と推測のプロセスの検証(根拠A→導出→結論B)の見分けなど、解説の後に例題を繰り返した。
    日常的に使っている日本語で、これだけ苦労するのは、やはり自分はよっぽど非論理的な人間なんだろうかとも思った。

    著者によると、論理の力とは思考力ではなく、思考を表現する力あるいは表現された思考をきちんと読み解く力であるとのこと。
    101題の苦戦を糧に、これからは読解や表現において、より論理を意識したい。

  • 接続詞とか文の構造的な話

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】116||N
    【資料ID】10103894

  • 普段の読書等でよく目にしそうな身近な文体の文章が例(問題)として掲載されていて実践的。「問題」の形になっていなければ普段なら確実に読み飛ばしてしまいそうな部分でも、よく考えると論理が不十分な点が多いことに気づかされた。
    接続詞の微妙な使い分け・批判と異論の区別などが参考になった。

  • 論理力を鍛える最高のバイブル。「解説書なんかいくら読んだって論理の力は鍛えられない。ただ実技あるのみ。」まさにこの通り

  • ちょいちょい「それ論理的か?」という部分が・・・

  • 大学受験の時以来の国語の本気の勉強って感じで懐かしくもあり、また、当時もお目にかからなかった論理への本質的な問題が詰まってるので、非常に勉強になった。

    接続詞と文章の論理構造、演繹と推測、それを土台として批判・質問のトレーニングに強くなれる。
    読むのにかなり時間かかったけど無駄ではなかった。

  • 如何に自分が論理を解っていないかを痛感させられた。繰り返し読み地震を鍛える必要がある。

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著者プロフィール

1954年(昭和29年)東京都に生まれる。85年東京大学大学院博士課程修了。東京大学大学院教授を経て、現在、立正大学文学部教授。専攻は哲学。著書に、『論理学』(東京大学出版会)、『心と他者』(勁草書房/中公文庫)、『哲学の謎』『無限論の教室』(講談社現代新書)、『新版論理トレーニング』『論理トレーニング101題』『他者の声 実在の声』(産業図書)、『哲学・航海日誌』(春秋社/中公文庫、全二巻)、『はじめて考えるときのように』(PHP文庫)、『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』(哲学書房/ちくま学芸文庫)、『同一性・変化・時間』(哲学書房)、『ここにないもの――新哲学対話』(大和書房/中公文庫)、『入門!論理学』(中公新書)、『子どもの難問――哲学者の先生、教えてください!』(中央公論新社、編著)、『大森荘蔵――哲学の見本』(講談社学術文庫)、『語りえぬものを語る』『哲学な日々』『心という難問――空間・身体・意味』(講談社)などがある。訳書にウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(岩波文庫)、A・アンブローズ『ウィトゲンシュタインの講義』(講談社学術文庫)など。

「2018年 『増補版 大人のための国語ゼミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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