- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794207418
感想・レビュー・書評
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8/24読了
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"変だね、お父さん。悪(evil)っていう字のつづりは、生きてる(live)っていうつづりと逆になってるんだね
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2003年度経営者育成塾 テキスト・推薦図書
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子どもには環境の影響のほうが大きく、親から子への影響はゼロに等しいという研究結果もあった気がしますが、本書を読むとそうとは一概にいえないと思いました。
問題児だと連れてこられた子どもより、連れてきた親に原因があり治療も必要なことが、ほとんどだということに大きく頷きました。
大変興味深い本ですが、冒頭に著者からの注意書きがある通り、読者側にも覚悟がいる本です。 -
もっと三流紙的な内容かと思ったけれど、これはちゃんとした心理学の本であった。
「PEOPLE OF THE LIE」が正しい題名=虚偽の人々、なのだが、それでは本の売り上げに影響するからこんなゴシップもどきな題名に翻訳させられたのだろう、気の毒なことだ。
もっとも感じ入ったのは邪悪な人々が、特別な場所にいるのではない、どこにも普遍的に存在するその事実の怖さ・・・だろうか。
個人のケースを最後には国家、国民レベルでの話にまで引き上げていく作者の腕は、作家的でさえある。
翻訳も正確に思えるので、つくづくこんな人寄せ題名にされたことは気の毒である。
しかしこの題名でなければ、私も本書を読みたくは成らなかっただろう。
文庫化されたらしいのでいずれ、古本屋ででも買いたい。
身近に置き、たまに読み返して自己批判、反省を促すためには大変良い書物と存ずる。 -
悪(evil)の反対は生(live)で、生気を奪うものが悪。
邪悪の原因はナルシストと怠惰。
自分の邪悪さを隠すために、スケープゴートを作ってしまう。
集団の場合は、それぞれが専門に分化するので、責任の所在が不明となる。
リーダーになるよりも従う方を選び、自ら考えることを放棄するという怠惰。
自己反省を絶えず促し、自らを変えていくのはとても力がいる。
その力がないので、悪を隠そうとしてしまう。 -
怖い本です。胸が張り裂けそうな気持を味わいます。今の世の中、邪悪があふれていると実感しました。