平気でうそをつく人たち: 虚偽と邪悪の心理学

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794207418

感想・レビュー・書評

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  • 邪悪についての心理学
    嘘をつき、嘘を本当と思い込み、
    周りの身近な人を
    破滅に追いやる人々について検証している。

  • 自己の完全性を否定する存在を攻撃するという邪悪性について。集団は専門化することにより、責任が薄れ、ナルシシズムが発生する。


  • 悪い人ではないけれど、一定の距離以上近づくと不快になる人。
    身近に思い当たる人がいるならば、読むと面白い。

    前に読んだ「箱」という本は、自己欺瞞(自覚あり)のため望ましくない行動をしてしまうという、誰にでも一般的にある行為だった。
    でも、時々いる。自己欺瞞にすら至らず、心の闇を正視することを「無意識で」避け、自分を「無意識で」正当化する人。
    やっかいな人。
    他人なら、関わらなければそれで済む話なんだけど。

    読むと怖くなる。

  • かなり面白い。
    最近考えてて、知りたいと思っていた事の答えを一度に得ることができた気がします。
    邪悪な人間がなぜ邪悪になるのかが理解できました。
    第五章の戦争で起こる集団心理の説明が最高に面白かった。ここまで自国を客観的に見て分析して指摘している人には出会ったことが無い。
    最終章では彼がどれだけ考えて邪悪について意見を述べているかが理解できる。
    こんな優れた人間には病気でなくても診てもらいたいと思ってしまう。

  • 2007.4.6読了。邪悪な人とは、自分の悪意を認めずに他人に責任を転換する人のこと。銃を送られた少年、蜘蛛の母親から逃げられない女性、人を翻弄するのが楽しい女性、戦争時の集団心理。

  • この本を読むと、直ちに対人方向が「性悪説」へと傾いてしまうかもしれない。
    様々なタイプの「自分を偽る人間」が登場し、それによって多くの犠牲が伴うという事実に背は向けられない気がする。

    こうした欠点を抱える人に対して日常生活中での対応は難しいとも感じた。

  • 古本屋でたまたま見つけて購入した本。
    邪悪やら書いているのでどんなものかと読んでみると、人間のエゴに深く突っ込まれた作品で、面白いなと思いつつもちょっぴり耳にも痛い一冊でした(^ ^;

  • この本の後に「人はなぜ憎しみを抱くのか」を読むのもオススメ。自分を守るためだけに生きる人の話。

  • うそつきは泥棒の始まり・・・
    胸にバッジをつけた人達はみな泥棒って事?

  • タイトルから、もっと気楽に読める本と思って購入したがとんでもなかった。

    結論は壮大な理想論かもしれない。しかし、自分が生き、人と付き合っていく中でのいくつかの重要な示唆を得たと思う。

    心理学が悪を扱うべきであるという著者の主張は、冒頭に書かれているように「危険」かもしれない。悪とは何かを科学的に解明し、多くの人が悪についての認識を持つときはじめてここに書かれていることは有用になる。だが、そこに至らなければ悪が悪を呼び覚ますことにもなりかねない。それはとりわけ「集団の悪」によって起こり得るだろう。

    善と悪は宗教におけるそれのように二項対立ではなく連続性を持っているという。私はせめて自分がダークサイドに落ちないために、また邪悪な人間によって不利益をこうむらないために、このような知識を得たことはよかったと思う。

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