平気でうそをつく人たち: 虚偽と邪悪の心理学

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794207418

感想・レビュー・書評

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  • 20年以上前の本であるにも関わらず、今読んでも色褪せない真に迫るエピソードが次々と続きます。論文のようにまとめられているので一部読むのが大変なところはありますが、それを飛ばしてでも読む価値あり。「根源的に邪悪な人間が存在する」という悲しい事実とともに、自分自身を見つめ直すきっかけにも成り得るのではないかな、と。
    それにしても精神科医ってこんなカウセリングを日々続けているってことは、たしかに自分自身も精神を病んでしまう人が増えるっていうのは納得してしまいました。
    たまには全く畑違いの一流の本に触れるというのは、それはそれで必要で大切ですね。

  • 自分に理解できないキチガイは、”邪悪な人”。
    (この本では、敬虔なキリスト人である著者にとっての、非キリスト教な反社会的な人)

    まあ、人なんて性悪的で、利己的で、要するにお互いにとってはキチガイなわかけで、だから人生おもしろいわけで。

    たた、一流の心理学者をして、こういう見解になるのだから、人間は深い。

    戦争状態での虐殺を語った、集団の心理はなるほど→システム的に分業が邪悪を作る

  • 心が弱い人の特徴がわかっておもしろかった。自信のなさとか

  • 精神科医の著者曰く世の中には邪悪な人がいて、対処法は遠ざかることしかないとか。
    10代の頃に初めて読んで当時はあまり理解できなかったが、程度の差はあれ何十人とこの本で言う邪悪な人と触れ合うことに。
    とても重い雰囲気で書かれてるけど、著者は人に対する期待値が高すぎたんじゃないかと。
    ちょっとした遺伝子のちがいでサイコパスやら自閉症やらアスペルガーやら色んな人がいるわけで、根っから悪い人がいるのも当たり前。個性みたいなもん。
    眺めて楽しんで関わらないのが正解。

  • 冒頭で「この本に出てくる人が自分に似ていても、また周囲にそういう人が居ても決して否定せず優しくすること」と言う注意書きがある。

    多分殆どの人はこの注意書き見ても「自分は大丈夫」って思うだろうし
    実際読んでも「こういう人いるいる!」で終わる人も多いと思う。
    それは健全な状態だと思う。

    私もそう思って読み始めたけれど
    読めば読むほど「自分に当てはまる部分」に目が付いて苦しくなってしまった。
    特にある患者のケースでの話は物凄く共感してしまい
    普段考えて無い部分にリンクしてしまい急激に涙が出てきた。

    その後半日その考えがつきまとって苦しかったけれど
    日が経つと落ち着いてきて、一種の変な状態だったんだな と思ったり。

    注意書きにもある様に
    読む人におっては確かに危ない本なのかもしれない。

    それでも「平気でうそをつく」と言う事に対する
    著者の考察的な部分は面白く、とても勉強にはなった。

  • 人間の邪悪性について考えさせられる良い本。

  • H231030 地位に関係なく、自己を守ろうとするやからがいる。偽善者のなかにも自己を守ろうとして気がつかずに他者を傷つけている、

  • 患者の症例が詳しく載っている。
    R夫妻が一番恐ろしく感じた。
    世間的には成功している(と伺える)人たちなだけに…より一層恐ろしい。

  • 第1章 悪魔と取引した男
    第2章 悪の心理学を求めて
    第3章 身近に見られる人間の悪
    第4章 悲しい人間
    第5章 集団の悪について
    第6章 危険と希望


    *高3の頃よんだ。内容はもうおぼえてないなぁ。
    邪悪とは?みたいなことが書いてあったきもする。

  • 邪悪(な性格)を精神病とみる立場から、邪悪を豊富な心理療法の臨床経験の事例から解明かそうとしている。兄が自殺に使った銃を弟に誕生日プレゼントに与える両親という極端な事例をきっかけに、邪悪を「他人を一方的に支配しようとする性向」の中に位置付けていく。また、事例にでる邪悪のいくつかは幼児期の親の対処により形成されたとも推測されている。 こういう本を読むと知らずに周りの人の心理分析(もちろん、できないが)がしたくなるのが不思議、任侠映画を見た後に肩がいかってくるのと同じようだ。さて、自分は邪悪か。

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