もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら

  • 宝島社
3.11
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本棚登録 : 2458
感想 : 270
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800271105

感想・レビュー・書評

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  • 一冊で何十人もの味を楽しめる、ここから読んでみたい人いっぱい見つけられた

  • 割と面白い。人に勧める類ではない

  • 面白い。アイデアは面白い。でもそのくらいかな

  • 気に入った表現

    "完璧な湯切りは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。"
    —村上春樹 

    "かやくって何だよ。普通に具でいいじゃないか。"
    —星野源 

    "男もすなるかっぷ焼きそばといふものを、女もしてみむとてするなり。"
    —紀貫之


    タイトルに「文豪」とあるのに漫才やらヒカキンやら尾崎豊やら池上彰やら、何でもありで笑ってしまった。
    しかもどれも何となく分かってしまうという。
    もっと作家さん達の文体の特徴が分かっていたら楽しめた。

  • カテゴリを何にしたら良いのかわからない。とってもしょーもないと言えばしょーもない本。「カップ焼きそばの作り方」の文章を、いろんな文体で書いてみたっていう設定。1~2ページが一人分。私は村上主義者なので、村上春樹の文体なんかは、たしかに文体は似ているけどなんか馬鹿にしているような気がするぞ、とちょっと腹も立ってしまうが、あくまで文豪たちをリスペクトして書いてある(らしい)。著者二人が、いろんな人のいろんな文体を、こんなカタチで再現して、ある意味すごい才能だとは思う。たしかに面白い。けっこう売れているらしい。
    よく知らない作家の文体を読んでも面白くないので、かなり飛ばし読みしました。沢木耕太郎、さくらももこ、糸井重里、又吉、俵万智、星新一、大江健三郎、などなどなど…確かにこんな感じ!面白い!と思いました。作家じゃなくて、「ポパイ」とか、「週刊文春」とか、「読売新聞の編集手帳」とかも、それっぽく書いてあって面白い。漫才バージョンや、迷惑メールバージョンや、自己啓発本バージョンなどもあります。
    よくこんなこと思いつくなぁ。
    私が村上主義者だという話をしていたら、同僚が貸してくれました。ちなみにその同僚は、アンチ村上春樹らしくて、これを読んでばかうけしたらしい。つまり、村上春樹があまり好きではないという人は、この文体こそが好みじゃないということなのだろう。

  • 模写する対象のバリエーションについては満足なんだけれど、かなりの数、カップ焼きそばの作り方に触れられていない文章があるのがちょっと残念。
    模写する作者によっては、「カップ焼きそばの作り方を書いて」といっても、そんなこと書かないよ的なところをまねているのかもしれないけれど、そもそも、「もしも書いたら」という前提である以上、嫌々ながらもちゃんと書きました的にまとめてあった方が良かったかも。

  • ネタ本
    私に立ちはだかったこの敢然たる事実は、私を湯の沸騰に向かわせました

  • 文体模写でカップ焼きそばの作り方を書く…こんな発想どうやったら出来るんだろう。。
    物書きさんたちのは読んだことある人はくっ…こういう感じ、となりましたし、読んだことない人は作品を読みたくなったものもありました。町田康さんとか。
    好きだったのは文豪よりも、雑誌やその他の媒体の文体模写でした。POPEYE、週刊文春、迷惑メール、Instagram、わらいました。
    田中圭一さんの…これは何と言うんだろう?画風模写?も凄いです。
    巻末にある、本物のカップ焼きそばの作り方をそのまま載せたやつ、すっかりカップ焼きそばの口になったんですがこんな時間に。。

  • 文豪の文章模写
    元ネタ知らないと面白くないので、本好き向き。

  • 試みはとても面白かった、けど「文豪が〜〜」というより多くの作家が特定の作品風アレンジだったのがすこし残念だった。いやまあたとえば暗夜行路以外の志賀直哉風とかってかなりレベル高いというか普通の人に笑ってもらうのが難しいとは思うんだけど……
    だからむしろ「あの人がカップ焼きそばの作り方を書いたら」的な感じで、文豪以外の有名人風のたくさん書いてみてほしかった。この本でいちばん好きだったのも文豪ではなく「暮しの手帖」風のやつです。笑

    でも面白いものを書いてくれたなー!文章でのモノマネショーってかんじ。本当に単純な文体だけでなく、文体は内容にも影響を与えるのだなと意外にまじめなことも考えさせられました。

著者プロフィール

1978年、大阪生まれ。フリーライター・編集者。一般企業に勤めたのち、写真週刊誌『FLASH』の記者に。その後『マンスリーよしもとプラス』編集を経て、海外放浪の旅へ。帰国後『ニコニコニュース』編集記者として活動し、のちにフリーランスとなる。雑誌は『ポパイ』『ケトル』『スペクテイター』などカルチャー誌を中心に執筆。ウェブでは『やまもといちろうメルマガ』編集、『本の雑誌』『論座』などに寄稿し、その他マンガ『アイアムアヒーロー』のリサーチなども行う。著書に『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(菊池良との共著、宝島社)、『おーい、丼』(ちくま文庫編集部編、ちくま文庫)。マンガ原作に『めぞん文豪』(菊池良との共著、河尻みつる作画、少年画報社。『ヤングキング』連載中)。

「2021年 『台湾対抗文化紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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