木曜日にはココアを (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
4.06
  • (2070)
  • (2339)
  • (1248)
  • (177)
  • (36)
本棚登録 : 25114
感想 : 1962
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800297129

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 癒されたぁ。意外な形で登場人物たちが繋がって、最後の締めくくりにまたほっこり。優しくひたむきな姿に元気をもらえる。出会いを大事にしたいとしみじみと感じた。

  • 青山美智子さんのデビュー作。12のホットするストーリーからなります。登場人物が20人ぐらい?なので、誰やったっけ?と、戻り戻りしながら楽しみました。

  • とってもお洒落な小説だなぁと思いながら、読み進めていくと、登場人物に繋がりがあることに気づき、それがなかなか複雑に絡み合ってて、「後で整理しよう」と思いながら読み進めていきました。
    読み終わってからメモ紙に書き出してわかったのですが、お手紙交換していたのは2組だったのですね〜(笑)
    世代もどうやら3世代?2世代半?くらい離れているんですよね。
    作者の中では、きちんと設定されていて、世代が違う人たちをうまく絡ませていく、やっぱり作家さんはすごいですね。

    作者の青山美智子さんは、シドニーで勤務されていたそうで、とてもシドニーが詳しく書いてあるのも納得でした。うちの娘も今、オーストラリアにワーキングホリデーで滞在していることもあって、日本とオーストラリアは案外身近な存在なのだなぁと思いました。

    このお話の中で私が好きなのは、
    「ラルフさんの一番良き日」
    ラルフさんがイケメンではないところがとっても良いです。そして陽だまりのような笑顔と恋に奥手なところがまたすごく良い。ラルフさんがハッピーエンドになって、読んでいて幸せな気持ちになりました。
    もし、オレンジ色のキッチンカーを見つけたら、「ラルフさんだ!!」って、絶対買いに行きます。
    あ、マーブル・カフェのワタルくんがイケメンなのはそれはそれですごく良いです♡♡

    そしてちょこちょこあちこちに登場するホクロのあるマスター、彼が実は京都出身なので、続編が「抹茶」と京都絡みになるようですね。
    次も楽しみです(^^)

  • 表紙ミニチュアアート田中達也。東京・シドニー,マーブルカフェで繋がる縁。子供の弁当作りに苦戦するキャリアウーマンなど,頑張る人を応援する心温まる物語。(1.店長ワタル視点12.ココアさん視点)

  • 短編集なので読みやすい。読んでいてほっこりします。

  •  川沿いの桜並木がちょうど終わるあたりに建っている小さな「マーブル・カフェ」から始まる12の短編。人と人とが何らかの関わりを持ってつながっていることと、それぞれが自分が主人公となって自分の人生を生きていることを、しみじみと感じさせてくれる。悲しいときに「どうしたの?」でなく「だいじょうぶだよ。」って言ってもらえたらいいなぁ。
     ココアは飲む人を優しく包んで、ほっとさせてくれる。お互いが心の中で「ココアさん」と呼んでいたのもいいなぁと思った。

  • あ、表紙は田中達也さん!
    以前訪れたミニチュア展では夢中になって撮影しまくりでした。

    寒い季節になるとココア大好き時間が増えます。
    片想いの好きでいる、それだけのことがパワーをくれる、できる限りを尽くす『僕』を応援しながら、素敵なカフェに訪れる魅力的な方々の生活に触れることができるならぜひ注文したいな。
    登場人物に合わせて話し方も変わるので文字だけでも声色まで変わってみえる。誰かのために、何かのために、起点となって人を動かす、マスターの存在も絶妙なタイミングでの登場。
    ほっとする空間って大事。好きな場所にいること、それが元気をくれるということを改めて感じる優しい時間になりました。

  • 12色の色で綴られるリレー?ショートストーリー。
    登場人物が繋がってて、あの人はこの人の…と考えるのも楽しい。
    ひとつのお話が20ページくらいなので、ちょっとしたスキマの時間に読むことができます。

    「半世紀ロマンス」「帰ってきた魔女」がお気に入り。
    ココアを飲んだときのように心が温まります。

  • 「鎌倉うずまき案内所」を読んでから青山美智子さんの本をもっといろいろ読みたい!と思い、本屋さんでおすすめされていた「木曜日にはココアを」を読んだ。12個の短編集になっている。1番好きなのは、のびゆくわれらが1番好きだった。中学生の時に受けた国語のテストの問題に出てきて、解くよりも面白くて何回も読んでいた思い出笑
    数年ぶりに読んでも、とてもよかった。人との繋がりがあってこそのささやかな幸せがあるんだなと感じた。サラサラ読めて読書苦手な友達に貸したら「たまには読書もいいもんだね〜」なんて言われて超嬉しかった。ほっこり温まる良い作品。ココア飲みたい!!

  • 神様当番の書き方もバトンを渡すのも気に入って、同じくらいすんなり入って来た。1話の1人の担当が短くて大丈夫かなと思いきやちゃんと収まってて。出だし登場するマスターの所々に情報が出て 京都とかオーストラリアの大学とかで輪郭が見える 緑の子を見つけて引っ張り上げると言う 人を見る才能があると言う 緑の子の幻覚の様なお告げがここに来る理由だったのかな。ピコちゃんのプレゼントで50年の結婚式記念で来た夫婦が良かったです、双子の様に似ていると深い言葉だね。オーストラリアに住んでたからリアル感があるのかな〜繋がっている。あー途中マコとピコちゃん間違えたけど。

全1962件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

青山美智子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×