木曜日にはココアを (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
4.06
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本棚登録 : 25113
感想 : 1962
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800297129

感想・レビュー・書評

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  • 頭を空っぽにして、癒しの世界観に浸れる本でした。読み進めるほど続きが気になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。

    特にお気に入りの章は、以下2つです。
    ・2章目の「Yellow 生真面目な卵焼き」
     息子の拓海くん、純粋で可愛すぎ!

    ・8章目の「Orange のラルフさんの1番よき日」    
     「GOOD DAY !(グッダイ!)」の挨拶の表現が
      素敵でした。
     『風邪が治ったように良い気分になるのです。
      自分と関わったわずかなひとときを、
      ラルフさんが心から大切にしてくれたと
      伝わるからかもしれません。(本書抜粋)』

    甘いホットココアを飲んでいる時、みんな穏やかな気持ちになりますよね。そんな良い気持ちが、人から人へと繋がっていく素敵な物語でした。

    同じように「自分の行いにより、周囲にも良いことが影響される」ことを、ダライ・ラマや歌手のマドンナが言っていたのを思い出したので追記します。
    Just as ripples spread out when a single pebble is dropped in to a water, the actions of individuals can have far-reaching effects.(Dalai Lama)

  • 人はどこかで繋がってる
    その温かさがすごく伝わってくる本だった。
    知り合い同士でなくても、他の人から優しさをもらったりあげたりできる優しい世界ってやっぱり素敵ですね。

  • 川沿いの桜並木のそばにある「マーブル・カフェ」そこに毎週木曜日3時に来店し、ホットココアを頼む女性がいる。

    そこから始まりやがて周りに繋がっていく12色のカラーの物語。

    ほっこり癒され温まる。。心。
    ちょっとお茶しに出かけたくなる…

  • とっても暖かいお話だった。
    最終章の「恋文」が1番好き。
    さらさら〜っと読めるし、読後感もいい。
    短編集だと思ってたけど、全て繋がっているから一気に読むのがオススメ。

  • 『お探し物は図書室まで』で癒され、青山さんの作品をもっと読みたくなり購入。

    12の短編から成る心温まる連作短編。1つ1つの話が短くテンポがいいのもページの余白も心地よく、疲れた心に沁みわたる。

    家事育児が上手くいかない自分と重ねたり、結婚相手とおじいちゃんおばあちゃんになっても仲良くいたいなと思わされたり、手書きの手紙ってやっぱりいいよねと手紙を書きたくなったり、お気に入りのカフェを見つけてみたくなったり。

    「きっと知らずのうちに、わたしたちはどこかの人生に組み込まれている。」これは忘れずにいたいなと思う。

    個人的に好きな木曜日×個人的に好きなココアがついたタイトルで、表紙の写真もかわいいし、カバーの質感もとっても好きで、読む前からもうずっと本棚に置いておきたい、と思っていたが、読了後も変わらずそうしたいと思える一冊。
    続編は、また心が疲れたときに取っておこう。

  • 「木曜日にはココアを」

    ぬくもり    ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    公園相性    ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    キャンプ相性 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

    公園におともしたくなる一冊。
    キャンプ。星空の下、ランプを傾けながらの一冊。

    1.喫茶店から紡ぐ物語
    川沿いの喫茶店。席10人も入れば満席の喫茶店。
    木々のあいまから木漏れ日が差し込む喫茶店。
    名前は「マーブル・カフェ」。
    ここに集うひとびとの物語が紡がれていきます。

    2.木曜日にはココア より
    「道がまっすぐかどうかよりも、曲がりくねった道を頑張って、まっすぐ歩こうとするならば、それでいいのではないか?」

    「好きな場所にいるだけで元気になることがある。」

    3.読む前と読んだあとの気持ち
    装丁デザイン。穏やかな、優しい印象。
    読んだあとの気持ちも、装丁デザインと同じ、ほっとする気持ちに。

    ひとりひとりが、名前も知らない、でも同じ時間、場所を共有した一期一会にむけて、自然な優しい言葉をかけあう物語。

    これからの秋の季節。
    是非、山に公園に「木曜日にはココアを」。
    おともしてみては?いかがでしょうか?

    お好きな飲み物を携えて、、、。

    • アールグレイさん
      こんばんは☆
      初めまして、ゆうママと申します。遅い時間に失礼します。
      フォローを頂きありがとうございます。
      ・・・・私は、自己啓発、ビジネス...
      こんばんは☆
      初めまして、ゆうママと申します。遅い時間に失礼します。
      フォローを頂きありがとうございます。
      ・・・・私は、自己啓発、ビジネス本は一切読みません。そんな人間は“イマイチ”では?と考えています。
      それでもよろしいですか?
      (。_゜)>>
      2021/09/28
    • 高岡  亮さん
      おはようございます。
      はじめまして。

      本好きな人の読書録から、あ!これも読みたいなあ!となるのが気持ちがよいみたいです。

      こちらこそ、よ...
      おはようございます。
      はじめまして。

      本好きな人の読書録から、あ!これも読みたいなあ!となるのが気持ちがよいみたいです。

      こちらこそ、よろしくおねがいします。

      2021/09/29
    • アールグレイさん
      こんにちは!
      返信ありがとうございます!
      フォローさせて頂き たいと思います。
      私はレビューが好きです。ビジネス本にもレビューを書きませんか...
      こんにちは!
      返信ありがとうございます!
      フォローさせて頂き たいと思います。
      私はレビューが好きです。ビジネス本にもレビューを書きませんか?ムリは言いませんが。お恥ずかしい話ですが、スマホデビュー1年、ブクログ歴8ヶ月弱です。
      私はコメント好きです。御覚悟を
      (^_-)-☆
      お節介をひと言、アイコン変更しませんか?ブクログ仕様のものは個性に欠けます。いいねを頂く時、その方が目を引くと思います。ちなみに私のアイコンは、マカロンです。
      お節介でごめんなさい(^-^; 思ったことを言ってしまう、私の欠点かと・・・・
      これからよろしくお願いします!
      (。_ 。)>>
      2021/09/29
  • 静かな住宅街の隅にある、「マーブルカフェ」からこのお話は始まります。
    短いお話が少しずつ連なっていて、それぞれに色がつけられていて、次は誰が出てくるのかなと期待しながらページをめくりました。
    夢と希望と、愛情で溢れているような心温まるお話たち。
    心がほっこりと優しくなれます。

    • やまさん
      m.cafeさん、こんばんは。
      心がほっこりと優しくなれる、お話はいいですね。
      やま
      m.cafeさん、こんばんは。
      心がほっこりと優しくなれる、お話はいいですね。
      やま
      2019/11/06
    • m.cafeさん
      やまさん、こんばんわ。
      コメントありがとうございます。
      この本は私にとって今年一番のお気に入りになりそうです。
      やまさん、こんばんわ。
      コメントありがとうございます。
      この本は私にとって今年一番のお気に入りになりそうです。
      2019/11/06
  • わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている。
    帯に書いてあった素敵な言葉。12個の物語は、実は数珠繋ぎのように心地よく絡み合った1つの物語のよう。ひととひとのつながりの素敵さをじわじわと味わえる物語。

  • ココアのように甘く、ホカホカになる物語だった
    東京、シドニーを舞台にした12の物語からなる短編集で、1話につき1色のテーマカラーがある
    登場人物がリンクしていて、物語は全てがどこかで繋がっていた
    また脇役だった人が次の章では主人公になのが面白い
    途中で相関図を書けば良かったかなとも思った
    そして普通に何気なく暮らしていても、気付かない所で周りの人とお互い影響を与えたり与えられたりしているんだなと思った

    マーブル・カフェ店員の男の子がお客さん”ココアさん” に恋をするんだけど
    「いつもの場所です
    好きな所にいるだけで、元気になることもあると思います」と言う
    なかなか言えないなあ
    最終話 は “ココアさん” 側の視点で描かれた物語になっていたのが良かった

  • 静かな住宅街の隅にあるマーブル・カフェは、窓からは川沿いの桜並木が見渡せるシックな喫茶店。このマーブル・カフェを舞台とした、ちょっとした心の触れ合いの連作短編。そして舞台はいつのまにかオーストラリア・シドニーへ。

    淡いパステル調の癒し系。女性向けだな。

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

青山美智子の作品

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