木曜日にはココアを (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 25065
感想 : 1958
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800297129

感想・レビュー・書評

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  • くすぐったくて照れ臭くて「何なの、モー」って感じ。そんな上手いことなる?って思う。洗練された綺麗なお話、まるで12本の色鉛筆で書かれたような。憧れが実現して夢の中、ハッピーな気分にさせてくれる。

  • 登場人物が少しずつかぶって
    優しい話が繋がれていく

    個人的には『ラルフさんの一番良き日』がお気に入り

    読み返せば
    登場人物を違った視線から見ることができそう

  • 短編の登場人物が次の短編に登場していく。
    短編集だけど繋がりがあって面白い。
    どの話も心温まる物語で、私が1番心に残ったのは、「のびゆくわれら」で、えな先生が園児のためにネイルを落とさなかったこと、泰子先生のその後のフォロー。二人の先生により園児の爪噛みが治ったこと。そしてえな先生が先生を続ける事になり、みんなが幸せに。読んでる私も幸せな気持ちになりました。
    そして最後にラブレターっていうのが良く、しかも最初に繋がってハッピーエンドっていうもの更に良いです。

  • 素敵な出会いで色々な人がつながっていく物語です

    マスターの存在が素敵な才能を世の中に誕生させてくれます

    私にもマーブル・カフェがあったらいいのにと思いました

    温かい気持ちになれる本です
    疲れてる時に読むと癒されます
    元気な時に読むと自分の周りの人に感謝できます

  • 超繁忙期で心身疲れる日々が数週間続き、読書ペースが少し落ちていたので、イライラを沈め気持ちのバランスを整える為に購入。
    カフェで働く若い男性が、丁寧にココアを作るところから、12のストーリーが展開する。実はそれぞれ短編ではなく、登場人物が少しずつ繋がっていて、誰かを助けているのである。
    登場人物同士の繋がりは、知人同士の直接的なやり取りもあれば、たまたま視界に入っただけとか、雑誌の読者、お店のお客様といった間接的な関係性のパターンもある。ただし、何らかの形で無意識のうちに、他人に気付きやヒントを与えていることを知った。
    途中から、ノートに各登場人物の人間関係図をまとめながら読んだ。人間関係図と本を読み比べながら、後の展開を予想したり、2度読みして新たな気付きを得たり、楽しむことができた。
    さて、次の休日は、お気に入りの本屋とカフェに行ってみよう。眉間に皺を寄せず、深呼吸して、背筋を伸ばして本を読もう。
    自意識過剰ではないけれど、自分の佇まいが、お気に入りの空間の魅力アップに繋がって欲しいと思う。せめて悪いイメージを与えないようにしたい。
    これは、今の職場でも同じ。当たり前だけど、忙しさのあまりカリカリしすぎていないか?大切な同僚達にダメージ与えないように、気をつけよう。

  • 読み進めるにつれて強くなる違和感…私には合わないな、と感じた。

    バーキンを持って子供を迎えに行き、(髪の毛のパサついた)ボーダーを着た女性は誰?と名前もうろ覚えの保育士に聞く母、高圧的な態度でネイルを叱りつける先輩、運命を信じる不倫女に、あとはスピリチュアルな画家志望の女性や魔女。
    意地悪な読み方かもしれないけれど、共感出来ない人たちばかりで戸惑ってしまった。

    色んな意味でズレている気がするのは私だけなのかな?
    どうも時代が違うというか、夢物語というか…チープ感が否めない。好みの問題、かもしれないけれど。

  • 12個の物語が詰まった短編集です。
    一つひとつのお話が比較的短いので、下手すると一瞬で読み終わります(笑)
    ですが、スラスラと読んでしまうのはもったいない!
    あったかい飲み物をお供に、のんびりまったり読むのがピッタリな小説だと思います。

    東京とシドニーを舞台に、各々の物語がちょっとずつリンクしています。
    私はシドニーを旅行するご夫婦の話が好きかな。
    旦那さんが優しくて上品で、こんな風に年齢を重ねるひとは素敵だなぁ…と思いました。
    シドニーのこともすごく魅力的に描かれているので、今は厳しいけれど、いつか訪れてみたいです。

  • とっても素敵な本でした。
    ひとつひとつの話は短いけれど、どれもあたたかくて、全て繋がっている。最初のお話が最後に繋がったとき、なんだか泣きそうになりました。

    この本を読んでいて、なんだか最近の自分は生き急いでいたなと思いました。焦らなくていい、ゆっくり生きていいんだと思いました。

  • 心がじんわり温まるお話 12話で構成
    ココアの響きがピッタリ
    オムニバス形式でお話が変わるけど 少しずつリンクして…という
    読みやすい作品
    日本とオーストラリアを舞台に進み、
    1話1話なんだかカラフルでキラキラしてる。

  • 人との繋がりを存分に感じることができ、自分にはほっこり過ぎなくらいほっこりしました。

    「正しい謙虚さというのは正しい自信だし、本当のやさしさは、本当のたくましさじゃないかしら。」

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

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