骨董通りの幽霊省

  • 竹書房
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本棚登録 : 130
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801909199

作品紹介・あらすじ

幽霊省は幽霊がいるか調べるお役所だが、あと3か月で見つけないと取りつぶされてしまう。そこで幽霊探しのアルバイトを募集するが…!?

感想・レビュー・書評

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  • 会話がコミカルで外国っぽい(?)感じです
    読み終わったあとはしばらくウルウルしてましたw
    最後の文がすごく読者の想像を掻き立てるようなもので面白かったです。
    小学生でも読める子は読める気がする!

    幽霊、ほんとにいるのかなー

  • 骨董通りには幽霊省という役所がある。ある日経費削減部に所属するビーストンは、幽霊省が全く仕事をしておらず、存続する意味はないと判断して、幽霊省を潰そうと画策する。幽霊省で仕事をしている(仕事らしい仕事はしていないが)4人とネコ一匹は、それを阻止しようと幽霊ハンターとして子ども2人を雇って、期限までに幽霊を捕まえてくるよう依頼するのだが・・・。
    まず、アレックスシアラーさんの、幽霊とはどんなものか、また幽霊を捕獲するにはどうするべきか、などのめちゃめちゃインチキくさい描写が細かくて、ユニークだと思った。考えるの楽しいだろうな。
    また、幽霊の正体については最初からなんとなくそうかなと思っていたのが当たったけど、児童書だからやっぱり分かりやすかったと思う。
    あと、『青空の向こう』もそうだけど、死というものは人生の単なる通過点のように思えてくる。死んだあとに叶えられる夢があってもいいじゃない。死んだらなくなるって誰が決めたの?って言われているよう。死んだあとの話はシアラーさんの小説以外にあまり読まないので、毎回考え方が新鮮に感じる。
    ビーストンと幽霊についての話はなんとも爽快。
    え・・・最後、牧師さん・・・?

  • 牧師さんって?

  • 最後の最後の展開が好き。

  • 表紙の絵に惹かれて図書館で借りた本。
    児童向けの本ですが大人も楽しめます。
    古びた建物の一角にひっそりと位置する「幽霊省」が、業務の実績がないことから存続を問われ、廃止の危機を脱するべく、小学生のバイトを雇って本物の幽霊探しを始めるが。。。
    常にトボけていてほんわかした雰囲気の幽霊省の個性たっぷりな面々。なかなかするどい視点を持つがどことなくヌケてる(笑)小学生二人。彼らのかみ合っているようでかみ合っていない会話が面白い。
    結末は、子供たちが読めば、おぉぉ~って感じなんだろうが、悲しいかな、大人たちは半分くらい読めば結末が予想できてしまう(笑)でも「幽霊省」という発想が新鮮で面白いと思った。

  • 大好きなアレックス・シアラー。話のオチは途中で見えるけどそれを含めても面白く読める。

  • 幽霊省とは、幽霊を研究し、探して、捕獲することを真面目に取組んでいる国の省庁なのだが・・・経済削減部のフランクリン・ビーストンは、幽霊省の存在を知ると、そこは削減されるべき部署だとして、骨董通りにある幽霊省を訪ねた。
    幽霊省には4人と1匹の猫が職員として登録されている。1792年から存在する歴史ある幽霊省だが、2百年にわたり、ろくに成果をあげることなく幽霊は存在するだろうという推測しか出していない。
    幽霊省の長は老カパストーン氏。部下のミス・バージニア・ローリーは女性の権利を勝ち取るために努力を惜しまない女性。そのまた部下に、アーノルド・ギビング氏。秘書はアリヴ・スキャントー夫人。猫はボディントン。
    4人と1匹は、毎日規則正しく、忙しそうに見せるために努力をしてきた。
    しかし、ビーストンがやってきて、幽霊を見つけなければ幽霊省はなくなる、と告げた。
    さて困った4人は、「純真な子供なら幽霊を見ることができるかもしれない」と、子どものアルバイトを募集した。土曜日のアルバイト少年、またはアルバイト少女、求む。

    仕事が幽霊探しだなんて知らないトラパンスという元気な少女とティム・レックという少年が、アルバイトをしたいとやってきた。
    さて、二人は幽霊を捕まえることができるのか?

    幽霊なんてそうそう見つかるものではない。
    けれど、物語は意外な結末に・・・。

  •  経費削減のため、幽霊の調査・研究をする幽霊省を廃止しようと考えたビーストン氏。ビーストン氏は、幽霊省の長官に、3ヶ月以内に省の存在理由を正当化できなければ(つまり幽霊を見つけ出さなければ!)幽霊省を廃止すると言いわたす。

  • 久しぶりのアレックスシアラー。
    ちょいちょい脱線する会話のテンポがいい感じ。
    途中でオチは分かっちゃったけど、どうやってそれを解明していくのかが気になって最後まで一気読み。

    ティムとトラパンスの信頼関係が出来ていく感じもいい。

    小学生に読んでもらいたいよね。

  • 骨董通りにひっそりと佇む幽霊省。幽霊を捕まえることを目的として200年前に創られた。
    ある日、経費削減部のビーストン氏が幽霊省を訪れ「三ヶ月以内に幽霊を捕まえられなければ幽霊省を廃止する」と告げる。従業員たちは大慌て。大人より子供の方が見つけられる、ということで小学生のアルバイトを募集し幽霊探しを始めるが・・・。

    現在と過去が共存してて大人が読んでもワクワクして面白い。すぐ話が逸れるのが面倒だけど。
    意外と面白いことはすぐ近くに転がってるのかもね。

    はじけるのは楽しいらしい。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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