もっと知りたい世紀末ウィーンの美術 クリムト、シーレらが活躍した黄金と退廃の帝都 (アート・ビギナーズ・コレクション)

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  • 東京美術
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808708665

感想・レビュー・書評

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  • クリムト、シーレ ウィーン世紀末展・サントリーミュージアム 09.12.21

    クリムトが見れるなんて・・・!驚きで、見に行ったけど、
    クリムト少なかった~。20世紀初頭のウィーンの流れを汲んだ美術展になっていたから、
    シンボル的な作品は見れたけど・・・接吻とかもっと濃厚な作品、見たいです。
    それはウィーン美術館あたり行かないと見れないか・・・。
    でもでも!金の装飾、見れただけでも感動~!!笑 それから、アールヌーボー、アールデコの流れが見れたのも(本物で感じれて♪)幸せ。。。あぁ、この時代の作品、物に触れれることって私にとって栄養なんだわ、と再確認。弟の宝石商の半楕円形の作品、美しい女の横顔。美しい衣裳と指先。あの模様の洗練さ・・・
    エゴン・シーレの作品も興味深かったなー。アプローチは違うけど、クリムトの絵に似てるし、どこか根底に同じ感性を感じたり。エゴンシーレはどこか破滅的な匂いがするけど。そこにあるロマンや叙情性が物悲しくなったりする。あぁ、でも、やっぱり、クリムト好きだわ♪分かりやすいから?女の強さやしなやかさ、欲望とエゴなんかをつかんでるような。
    他にも面白い画家がたくさんいたのね。オットーワーグナーの細かさ!!本当驚き。卒倒しそうだったw あんなの、絶対私書けない。尊敬してしまう。オスカー・ココシュカの色合い・・・あぁ、竹久夢二を思い出す。アールデコに通ずる幾何学絵。淡い色合い、おしゃれ☆ペーター・アルテンベルクの自画像も良かったな。こんなおじいさんいたら、不気味だけどほんわかしてしまう。カフェに入り浸って交友してたって・・・そんな時代いいな。
    自然主義は、私は風景画というものがあんまり興味なくて、ふーんという感じだった。ウィーン工房は高値で富裕層をマーケットにして庶民に浸透しなかったというけれど、こんな会社があれば高くても買うなぁ。たくさんの画家が集まり、芸術と表現と切磋琢磨しあった時代。この時代がもっとも素晴らしい時代だ。

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著者プロフィール

千足伸行(せんぞく のぶゆき)
美術史家、成城大学名誉教授。1940年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970〜72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてミュンヘン大学に留学。主にドイツ・ルネサンス美術を学び、帰国後、国立西洋美術館に復帰。1979〜2011年、成城大学に勤務、現在は広島県立美術館館長。ヨーロッパ近代、特に世紀末美術を専門とし、多くの展覧会も企画。編著書に『世界美術大全集 西洋編』『アールヌーヴォーとアール・デコ』『交響する美術』(以上、小学館)、『もっと知りたいクリムト』(東京美術)、『隠れ名画の散歩道』『ゴッホを旅する』(以上、論創社)など多数。

「2021年 『画家たちのパートナー その愛と葛藤』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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