- Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822249236
感想・レビュー・書評
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187ページ 失敗から何か学びたいならば、失敗しても生き残るほど強靭で柔軟でなければならない。
305ページ 人生に確かなことは何もない。しかし、不確実な未来に備えて戦略を立てることはできる。運を管理することさえ可能だ。運の管理には四要素ある。1運が訪れたときにそれをきちんと認識するため、ズームアウトする能力を身につけておく。2運に遭遇したらそれまでの人生計画をいつ棚上げしたらいいのか、判断できるようにしておく。3必ず訪れる不運に耐えて復活するため、十分に準備しておく。4幸運だろうが不運だろうが、運が訪れたらプラスのリターンを生み出すーである。
350ページ 私たちは人間です。何かを創造したり、何かに貢献したり、何かを生産したりするのです。このいすや机はコストですが、私たちはコストではありません。当たり前のことですが、当たり前のことを忘れている経営者が少なくありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラッカーの後継者とされているジム・コリンズのビジョナリー・カンパニー第4弾。
約500ページの分厚い本であるが、約2/3は引用や解説なので、実質は330ページ程度。
本の端々に心に刻まれる文章がある。
偉大なリーダーは、
勝利と同じくらい価値観にこだわる
利益と同じくらい目的に執着する
成功と同じくらい役に立つことに注力する
自分はまだまだだ… -
このシリーズは初めて読んだけれど、ビシネス書というよりも、自己啓発書に近いと思えた。
予測不可能、不確実な現代で、業界平均株価指数を10倍以上上回る株価パフォーマンスをあげている「十倍型企業」の、リーダーに共通する行動パターンを分析。
同じく南極点を目指しながら、周到な準備で無事到達したアムンゼンと、全滅したスコットとの対比に話題は始まる。
大きな3点は、狂信的規律、実証的想像力、建設的パラノイア、とのこと。それぞれ曰く、好況時こそ自制心を働かせる規律が大事(二十マイル行進)、実際のデータを重視する実証主義の徹底が必要(銃弾に続いて大砲発射)、非常な警戒を徹底し建設的に手を打つことが必要(死線を避けるリーダーシップ)。
抜本的変化と並外れた一貫性の両立も、共通の特色であるとのこと(具体的で整然とした一貫レシピ)。
十倍型企業は、外部環境の変化に伴い自分自身も劇的に変化しているわけではない、必ずしも進んでリスクを取るビジョナリーではない、どんな時でも即時即決・即行動ではない、多くの運に恵まれているわけではない、等の研究成果は面白かった! -
10X型リーダーという単語を用いて、傑出した業績を継続的に生み続けている企業とそのリーダーの特性を分析している。制御できることと制御できないことがあることを理解し、不確実性が常に存在しているという前提で、常に対応できる状態を維持しているのが重要。運をつかむかどうかは、運・不運への備えによるということか。10X型リーダーは、幸運に恵まれたという言葉を用いるが、運への備えと、自らの実力の見極めが出来ている。傲慢にならずに、自らを客観的に見る目は常に持っていたいもの。
これでビジョナリー・カンパニーシリーズは完結と聞く。色々と学ぶことがあったが、本質的なところは変わらないし、そろそろ幕引きの頃なのだろう。 -
2013.1読了
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【本84】これまでもそうだったが、より人間主義的な結論になっている。牧野氏が書いているように、よりドラッカー的になってるかも。ビジネス書+自己啓発本みたいな感じ。内容もすごく良かった。
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10x型企業になるには
常に一定の距離を進む。進みすぎても、進めなくてもダメ
チャンスを見極めるために、試し打ちをして、精度をあげて一気にいく
用心深く進める
具体的、整然、一貫性のあるレシピを作る
運はコントロール不能だが、幸運も不運も生かす -
TGLP
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これまでの著作に比べてインパクトに欠けた。