ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる

制作 : モートン・ハンセン共著 
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  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822249236

感想・レビュー・書評

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  • 不況だった
    とか、
    不運だった
    とう要素に関係なく成功する企業がある。そういった外的要因の大きな変化も全ておりこんで準備したものだけが到達できる"偉大さ"についての話。

    予測できない要素があるのは当たり前、良いときがあれば悪いときもあるのも当たり前。良いときに自分のキャパシティを越えて守備範囲を拡張しすぎない、良いときにこそ悪いときの備えを怠らない。

    当たり前なのだけれども、それができる人とできない人がいるから大きな差がつく

  • ・外部環境のせいにしない
    ・きたる不運に備える。人生不確定
    ・自分の意思で偉大になる

    ・一貫した価値観を持つ
    ・外部環境の変化に影響されない、マイペース
    ・常に備える、リスクヘッジを考える。動くと決めたら迅速に。アムンゼンのように準備を怠らない
    ・幸不幸は成功と関係ない
    ・大胆、未来を予測する力入らない。ビジョナリはいらない。未来を予測し備えよ、はうまくいかない。ビル・ゲイツはos2がうまくいくかどうかは自分に予測できないことを理解するほど頭がよかったからwindowsで成功した
    ・イノベーションは必須ではない。イノベーションが起きたときにそれをスケールさせることが大事
    ・死なないことは必須
    ・大砲を打つ前に鉄砲で低リスクで試してから大きく投資

  • 偉大な企業とそうでない企業の違いは何か、という一貫したテーマを追求し続ける著者の最新作。より不確実性が増した今日の経営環境においても揺らぎない高業績を長年維持している7つの企業と、同業種・同環境において成功しなかった企業との比較により、偉大な企業(10x型企業)に共通する要素を新たに導出している。

    本書によれば、突出したイノベーション力をテコに、果敢にリスクテイクし、猛スピードで突っ走るという成功企業のイメージは、実は一時的・限定的な側面に過ぎず、より長期的・多面的な分析から浮かび上がる真に偉大な企業は、むしろ強い自制や地道な実験、周到な準備などによって可能な限りリスクを最小化した上で、確実に勝てるゲームにのみ投資しているという。

    ただし、単に保守的な経営が成功するということではない。守るにせよ攻めるにせよ、常に最適な行動ができる偉大な企業の根本にあるのが、本書の副題でもある「自らの意志」、つまり主体性である。偉大な企業は長年にわたり、どのような状況下でも常に主体的に考え、非常に高い次元において様々なトレードオフを解決し続けている。言われてみれば当たり前のように聞こえるが、結局のところ、偉大な企業をそう簡単に模倣できない要因はそこにあるのだろう。

  • 企業だけでなく、自身が「10X」テンエクサーになるための方法がまなべる良書

  • 読み物としても面白くビジョナリカンパニーがどのような特徴を持っているかを実例や登山や冒険も引き合いに出しわかりやすく述べられている。
    1作目から3作目との整合性についても触れられておりより理解が深まる。

  • このシリーズは経営者のみならず、事業家になりたいひとは必読の本と言えます。是非蔵書に加えて下さい。

  • 自分の利益のためじゃなくっていう、自分の考え方は大丈夫っぽい。
    あとは、行動を伴い続けられるかだなぁ。

  • VCの第4作は「不確実かつ不安定な環境下で偉大さを実現した企業の特徴」がテーマ。
    シリーズの1と2と立て続けに読んだ時の衝撃があまりに大きかったため、その時ほどのインパクトはありませんでしたが、良書であることに違いはありません。

    --------------------

    偉大な企業(10X企業)のリーダーは、取り立ててリスク志向で大胆、創造的というわけではない。
    イノベーションが成功の鍵というわけでもなければ、運に特別恵まれているわけでもない。

    10X型リーダーの行動における特徴は、以下の通り。
    1.狂信的規律:一貫した価値観・目標・評価基準を持ち、行動がぶれない。
    2.実証的想像力:不確実な状況にある時、科学的に実証できる根拠に頼る。観察・実験し、事実と向き合う。
    3.建設的パラノイア:常に最悪の状況を想定し、準備・有事対応策を怠らず、安全余裕率を高める。

    それに伴い、企業が取る行動パターンは以下のようにまとめられる。
    1.「20マイル行進」:状況が悪い時も良い時も着実に同じ距離を前進する
    2.「銃撃に続いて大砲」:小さな実験を積み重ねてから大きな勝負に出る
    3.「死線を避けるリーダーシップ」:常時「もしこうなったら?」と(ズームアウト、ズームインしながら)自問する
    4.「SMaCレシピ」:具体的であり、整然、そして一貫した姿勢をとり続ける

    これらの行動パターンの実行する上で不可欠となるのが「レベルファイブ野心」である。
    人を魅きつける野心を持ち、世界を変革しようとする大きな目標を持っているリーダーであることが、混沌とした現代社会の中で秀でた企業になるための条件となる。

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    成功の秘訣は環境でも、運でもなく、結局は「人」ということでしょう。
    企業経営、起業だけではなく、VCシリーズは個人の生き方にも大きな示唆を与えてくれます。

    4冊を一通りを読んでみて、各巻を評価するなら(好きな順番を付けるとするなら)「2>1>>>4>3」という感じでしょうか。1&2があまりにも良すぎました。

  • どんな企業にも(そして、人生にも)幸運と悪運がある。
    幸運を最大化し、悪運の影響を最小化するために必要なことは?を述べたほん。

    突出した天才がいても、ただの天才で終わるパターンは多く、非凡な凡才が成功するパターンも多い。

    なにをみて、なにを軸にしてコツコツやるかが重要であって、コツコツやることそのものに価値があるわけではない。

  • 不確実で容赦ない環境に置かれているとき、確実に負ける良い方法がある。付和雷同である。

    20マイル行進を実践すると、「平均以下の成果しか出せない」組織から、「平均以上の成果を出せる」組織へ転換できる。「いまから20マイル行進を始めても遅すぎる」とあきらめる必要はない。あなたが生きていて、目標を達成する意志がある限り、いつでも20マイル行進を始められる。
    第二に、「ネクスト・ビッグ・シング」を探し求めてもそれだけで偉大な企業になれるわけではない。たとえ「ネクスト・ビッグ・シング」を発見したとしてもやはり同じこと。

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著者プロフィール

『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則』(Built to Last、ジェリー・ポラスとの共著)をはじめとする世界で1000万部超のロングセラー『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者。米コロラド州ボールダーの研究ラボを拠点に四半世紀以上にわたって偉大な企業を研究、経営者から絶大な支持を集める。2017年にはフォーブス誌の『現代の経営学者100人』にも選出された。著書に『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』(Good to Great)、『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』(How the Mighty Fall)、『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意思で偉大になる』(Great by Choice、モートン・ハンセンとの共著)。

「2021年 『ビジョナリー・カンパニーZERO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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