一千一秒の日々

著者 :
  • マガジンハウス
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感想 : 180
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838715923

感想・レビュー・書評

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  • こういう短編集は好きです。
    さっきまでは脇役だったあの人がこっちでは主役になってるような。
    すらすら読めました。
    2014_10

  • 針谷くんの話が好き。
    本当に自分なんかのどこがいいんだろう、って根底にある気持ちがリアルで凄く共感してしまった。
    島本さんの作品は、読んだ後に余韻が残る感じ。

  • 連作短編集で前回に登場した人物が次の回で主役になるリレー方式っぽい。
    一番好きなのは「青い夜、緑のフェンス」なのでそれだけレビューします。

    ダイニングバーに勤める針谷。太っているので女性には全くモテない。ただ中学生のころから和紗にだけはつきまとわれている。和紗は見た目もかわいくて男から言い寄られることが多いけどトラブルが絶えない。で、いつも和紗が針谷を巻き込んでくる。

    和紗は針谷が好きで関心を引きたくて男とモメ事を起こしていて、ある日和紗は針谷に告白する。でも針谷は「キスして」と目をつぶった和紗の手を胸に持っていき「男なのに(太ってるから)胸があるんだよ」と言い、こんな奴を好きになるのは錯覚に決まってるだろと和紗の告白をまともに取り合わない。

    そんな針谷の店に和紗がやって来る。ちょっと遅れて和紗を追いかけてきた男とモメるけど、何とかその場をおさめてお客さんに「可愛い彼女がいるんだね」と誤解される。それ以来、和紗はちょくちょく針谷の店にやってくるようになった。

    あらすじを読んだだけでは、ちょっと針谷の良さは伝わらないか。でもこの針谷と和紗のやりとりがほんとに楽しい。針谷はいい奴で他人事でもきちんと意見を言ってくれる。でも自分のことは卑下していて自分を好きじゃないらしい。周りに流されない「自分」を持ってる針谷だから和紗はずっと好きだったと思う。この話はラストのシメ方も良いのだ。

  • こういう連作短編、好きです。
    今まで読んだ島本作品の中では明るい雰囲気。
    主人公の年齢を考えるとリアルタイムで読んでいたら、もっと感情移入できたかなと思う。

  • たぶん、作品の良いとか悪いではないと思うのだけど、
    心に残ることがあまりにも何もなくて、
    自分とこの小説との隔たりについて考える。

  • 短編集だけど、それぞれのストーリがリンクしているので読みやすかった。一番好きなのは、「新しい旅の終わりに」。加納君の言動がとても良かった。「ゆっくりいこう」という言葉が主人公の言葉にどれほど温かく響いただろうか。あと、「青い夜、緑のフェンス」も良かった。やっぱり相手を思いやる優しさってとても大事だなぁと改めて思った。

  • 短編だけど、前のストーリーと続いてるところが本当に面白かった。みんなの恋愛がどうなるのか、気になります。

  • どのお話もすき。

    特に真琴と加納くんがすきだった。

  • たんたんと日常が描かれてて読みやすかった。好きなはなし(^-^)

  • 繋がってるような、繋がってないような…
    どの話も、ほんの少し
    共感できるような出来ないような。

    ただ、変わらず島本理生さんの
    描く人だったり雰囲気だったりが
    好きだなぁ。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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