- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840131940
感想・レビュー・書評
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ベストセラアの続篇でございます。
面白さと薀蓄の深さは前作を上回つてゐるのではないでせうか。
表紙を捲ると、カヴァーのソデ部分の4コマ漫画で、さつそく問題提起(?)
海外の「にほんご」教科書を手に入れたなぎこ先生。例文を読むと、「それは花ですか?」→「いいえ馬です」...
日本でも英語教科書などで、文法を説明するだけの例文に、突込みを入れたくなるものが多かつたですね。
私が中学の時、教科書に“Is this a book or a notebook?”といふ例文があつて、我々は皆、「本とノートの区別もつかんのかい!」と嘲笑してゐたものです。ニューホ○イズンといふ教科書でした。
「ら抜き言葉」についての考察があります。私も少年時代は「ら抜き」を見聞すると、「乱れとる!」と憤慨したものであります。噴飯物なのです。標準語以外は日本語にあらずといふ思想が背景にある。それに気付いて以来、自分も「ら抜き」を駆使してゐます。
日本語教室で教へる文法は機能的。敬語を3ステップに分けてゐるので理解しやすい。マンガによると、日本人から敬語を教へてくれ、と頼まれる外国人までゐるやうですね。ああ嘆かはしい。
なぎこ先生の日本語学校では、言葉を教へるだけではなく遠足を企画して日本の文化も紹介してゐるさうです。マンガでは神社へ行つて、お参りをします。ここに出てゐることは、恥づかしながら私は知らないことばかりです。おみくじの良い順番とか。ま、タイトルも「日本人の知らない~」だからな、と自分を慰めたりして。
通常続篇といへば、同工異曲でしかも前作に見劣りするのが通例ですが、本書に関してはその心配はなささうです。しかし未読の方はこちらより先に前作から読んだ方が良いでせう。
と、私が薦めるまでもなく本書もベストセラア入りしてゐるやうです。
では、ご無礼いたします。
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「二巻が出てるんだって」「続きも読みたいー」と、生徒たちにねだられたので購入。うん、君たちが楽しく読んでくれるんだったら、先生、幾らでも身銭を切るよ!!
一巻目に比べると、インパクトの点ではどうしても見劣りするけれど「言語の習得」「国語の勉強」という意味では参考になる点、あるいは考えさせられる点が多し。
ちなみに一番気に入ったのは、カバー下の四コマでした。
これってやっぱりあの国かしら……。 -
面白い、が、一巻に比べるとネタ切れ感があるかも??
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part1に続いて、2も読破。
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●ら抜きが必然と考へれるとはよく聞かれるが、「得れる」「信じれない」「受け入れれれば」と自然に出るやうになつてこそ、分かりやすい文法と言へるのだらう。現状ではら抜きを認める人さへ動詞によつて感覚で使ひ分けて居るから六かしい。
●「お母さんになります」には笑った。お腹を痛めた。(あ、「お腹を痛めた」は意味違うか)
●本書に出てくる「するめ」「あたりめ」は同じと言って良いだろうが、では「さけ(鮭)」と「しゃけ」は同じか違うか?さーもんだい。 -
日本語って奥が深い!
色々と勉強になった。 -
これもおもしろかった。日本や日本語について知らないことが多すぎると反省しきり。
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やっぱ面白いねぇ!(^^)/
自分の日本語を見直すきっかけになるなぁ!(^^)/ -
任侠映画で日本語を覚えたマダム・マリーさん、いいキャラですね!
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今巻も面白かった。
「活用パターンを考慮すると『ら抜き言葉』は理にかなっている」という点が特に勉強になった。
こんな感じで、面白いだけじゃなくてちゃんと役に立ちます。