- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860633523
感想・レビュー・書評
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今まで20歳あたりから老化の一途をたどると思われていた脳。
しかし、一生成長し続ける分野もあるらしい。
個性と呼ばれるものは、その脳の成長の仕方にある、と述べる。
著者は脳の共通項(ほめられると喜ぶ、数字でのくくりや締切を設けると明確化しやすいなど)以外で脳のエリアごとに特定の分野に別れていて、それぞれを脳番地と呼んでいる。
大事なのはこれらをトレーニングするにあたって、前向き思考(~したい)を育てること。
思考系脳番地…集中力や思考や意欲、高度な機能を司る。学者や経営者が発達しやすい
感情系脳番地…死ぬまで成長し、老化が遅い。感情を左右し、思考系と相関関係にある。俳優など感情の表現力が円熟味につながる
伝達系脳番地…言語系(左脳)、非言語系(右脳)がある。左脳のエリアが発達するほど話上手となる。営業、販売や司会者、牧師など。
理解系脳番地…相手の話を理解するだけでなく、推察することも含まれる。好奇心旺盛な心がこのエリアを鍛える。弁護士や記者、編集者など、瞬時に理解する力が強い。
運動系脳番地…文字通り。他の脳番地に、様々な影響を与えやすい。あら揺る脳番地を発達させたいときにオススメ。スポーツ選手はもちろん、芸術家、農業、裁縫が得意な人も発達している。
聴覚系脳番地…主に言語の聞き取り、周囲の音に注意を払う時に使われる。音楽家のほか、テレフォンオペレーター、落語家など、耳からの情報が重要な役職者が発達している。
視覚系脳番地…マンガのセリフで理解する人(左脳)と絵を見ただけで理解する人(右脳)もいる。学校の成績がいい人はだいたい左脳系。右脳はデザイナーやレーサー、画家など。目利きができるようになるにはここを鍛える必要がある。
記憶系脳番地…それぞれ、感情の記憶と知識の記憶がある。通訳や歴史家などが発達している。鍛えるには、知識と感情を連動させないと刺激にならないので、思考系や感情系のトレーニングをしないといけない。 -
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アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書
2010/3/15 著:加藤 俊徳
チャンスを与えれば、脳はいつまでも成長し続ける。
人の脳には未開発の部分がたくさん残っていて、そうしたエリアでは成長前の多数の脳細胞が情報や経験を吸収しようと待機している。この成長前の脳細胞に適切な刺激を適切なタイミングで与えれば、脳はみるみる新しい姿に変わっていく。
本書の構成は以下の9章から成る。
①脳を理想の形につくり変えよう
②思考系脳番地トレーニング
③感情系脳番地トレーニング
④伝達系脳番地トレーニング
⑤理解系脳番地トレーニング
⑥運動系脳番地トレーニング
⑦聴覚系脳番地トレーニング
⑧視覚系脳番地トレーニング
⑨記憶系脳番地トレーニング
未だ解明されていない謎の多い、「脳」
どれが正解なのかはわからないが、少しでも眠った力を起こすために出来ることであれば藁にも縋る思いで取り組んでみたい。
一昔前に流行った「脳トレ」とは少し違ったアプローチから本書は記されている。眠っている脳みそ。早く起きて欲しい・・。 -
案外実用的。
脳が最も成長(個性的になる)するのは20〜40代にかけて。本人の意識次第で成長する可能性を秘めているので積極的にチャレンジするべき。
★記憶力の低下を感じた場合は、「思考力」を高めるべき。思考力がたかまると、記憶力を低下させていた海馬の動きも回復し、元の状態に戻ってくる。他人とのコミュニケーションを図るなどして情報交換の機会を増やし、思考力を強化する。
★脳MRIの画像で白い所は「休眠中」の所
★脳の癖
①褒められると喜ぶ②数字でくくると認識しやすい→後3つ話します等③デッドラインを設ける事でメリハリつきやすい④睡眠によってパフォーマンスが高まる
★「するべき思考」でなく「したい思考」ですると記憶系に大きな刺激を与える事が出来る。
★自分の意見に対する反論を考えてみる→思考実験は別の角度から見る事になるので視野が広がるし、結果として説得力が生まれる。
★寝る前に「1番楽しかった事」「1番大変だった事」「やり残した事」の3つを記録する。この振返りで頭の中が整理され思考力が活性化される。
★感情系脳番地は一生涯育ち続け、老化も遅い。仮に100歳まで生きても成長し続ける。
★出かける前に「何があっても怒らない」と言い聞かせるだけで超前頭野に「目的」を与える事になり、思考や感情の変化にまどわされずに穏やかに過ごせる。
★料理を作る事は論理的思考を鍛える訓練になる
★相手の口癖やキーワードを探しながら人や情報に接触するだけで伝達力は高くなる。
★尊敬する人の発言、言動を真似る。模倣は発明の母。数日〜1週間程反映させてみる。
★鉛筆や万年筆で書く時に先端を微調整しなければならない事が指先のトレーニングに最適。
★ニュースを見ながらアナウンサーの言葉を繰り返す→耳で聞いた内容を正確に覚える力は色々な場面で応用できる。しばらく時間が経った後でも細部を再現できるレベルまでもっていく。
★遠くのテーブルの会話に耳をすませる。話し手の背景を「推測」する事で話を理解する力がつく
★自分の顔をデッサンする。見慣れている顔を客観的に眺める事になるので新鮮な刺激を受ける。
★記憶力系脳番地は知識や感情と連動させると刺激される。
★1日20分の暗記タイムを作る。脳はデッドラインを明確にすると頑張るので。 -
医学博士「脳の学校」の代表、加藤俊徳氏による脳のトレーニング集。具体的で身近なものが多く、平易で読みやすい。そのぶん深い記述はあまりなく、脳のメカニズムの詳細を知りたい人には少し物足りないと思う。実行し易いものも多いが、あとはこれらをどれだけ実際に継続して実行できるか。脳を先天的なものと捉えず、また中年以降でも鍛えるのには最適、と理解して、モチベーションを上げるためには有効だった。鉄は熱いうちにうて、今日からできることから実行。
脳番地は8つ。思考系、感情系、伝達系、理解系、運動系、聴覚系、資格系、記憶系。脳が最も成長するのは20代から40代にかけて。ブライドや先入観が強すぎると、行動の選択肢を狭め、脳を使うチャンスを減らすことになる。したい、という気持ちを持って、何事にも集中して取り組むことで脳が鍛えられる。自分を知るとは自分の脳と向き合うこと。生活習慣をほんの少し変えて、脳に揺さぶりをかける→脳番地同士がリンク。脳の癖づけを繰り返しで変える。1日の目標を20文字で表現する。明確な時間設定がないと、思考だけが右脳でぐるぐるし続ける。楽しかったベスト10を作る。褒めノートを作る。相手の体調や心理状態を一瞬で感じ取り伝える。創作料理を作ることは相手に対して配慮をすること。相手の口癖を探しながら会話する。10年前に読んだ本をもう一度読む。電車で見かけた人の心理状態を推測する。普段読まない本のタイトルを黙読してみる。日経の社説をノートに写し、一言意見を添える。キャラクターを模写する。テレビを真剣に見る。遠くのテーブルの会話に耳を澄ませる。 -
脳はいくらでも成長する!に希望を見出せた笑
たくさんのhow-toが出てきて覚えきれなかったので実践できるかあやしいがまぁ面白かった。
・させられている思考よりしたい思考
・デッドラインを設ける
・数字
一般的に仕事で必要とされていることのような気が…脳の特性からも裏付けられるという解釈をすれば良いのか。 -
海馬は感情と深い関係性がある。