人を助けるとはどういうことか――本当の「協力関係」をつくる7つの原則

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760609

作品紹介・あらすじ

どうしたらあの人の役に立てるだろう?あたりまえすぎて見過ごされていた「協力関係」の原理・原則を読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    医者やソーシャルワーカーなど正にヘルプする人向けだが、会社のスタッフ部門がライン部門に対するアプローチや人を支援する場面全般に適用できる。

  •  「問いかける技術ー確かな人間関係と優れた組織をつくる」からの流れ、本著者の著作は2冊目だ。
     なるほど、著者は「プロセス・コンサルテーション」を開発・実践してきた組織心理学の第一人者だ。
     クライアントは一段低い位置(ワン・ダウン)にいて、支援者は一段高い位置(ワン・アップ)にいる。この力の不均衡がクライアントと支援者の双方の関係をうまくいかなくする。支援者は常にワン・ダウンすることを意識し、クラアントと対等な立場でクライアントに依存、信頼してもいいのだという安心感を与えることが望まれると。
     そこで意識するといいのが「控えめな問いかけ」、クライアントに主導権をとってもらいながら能動的に解決する立場を取り戻し、自信を持たせ、そして支援者と協力できる状態にすることだ。クライアントに力の不均衡を感じさせない関係がさらに良い支援につながるということだ。

  • 読了日 2022/10/14
    前回の『問いかける技術』に続いて、エドガー・H・シャインの著作を。とても勉強になったので、カードにしてマップにしたりしたい。後で目次うつす

  • 1.自分の行っていることがしっかりと人の役に立っているのかを科学的視点から分析したくなったので読みました。

    2.本書は組織心理学の祖として活躍している著者が「人を助けること」についてどのような考えなのかを述べています。
    人を助ける=支援というキーワードを紐解きながら、日常でのシーンを事例にして役に立っているケースと経っていないケースを比較しています。
    役に立っている状態には必ず7つの原則が守られており、それを保つために4つの問いかけの順番を守っています。本書ではその原理原則とともになぜ役に立たない支援が出てしまうのかも述べています。

    3.日常を振り返ると「問いかけの数」が少ないことに気づきました。ほんの少しの質問で分かった気になる。事前調査であらかた理解した気になるということが往々にしてありました。調べることは当たり前ですが、当事者に直接話を聞いて検証するという行為をしっかり踏んでいかないといけないのだと感じました。
    大切なのは自分が何を話すかではなく「何を問うか」だと思いました。

  • シンプルな問いの答えがこの本に詰まっている。あらゆる生き方をしている人に当てはまる考え方、物事の捉え方を教えてくれる。著者の懐の深さ、人間味を感じさせてくれる。詰まるところ自分は人を助けたいと思っているし、そのためには何が今の自分に不足しているのか、を気づかせてくれる。

  • 古都昌子先生  おすすめ
    27【専門】361.4-S

    ★ブックリストのコメント
    手の自律性を尊重しながら、問題解決を支えるには何が大切なのかが、優しいエッセイ風のタッチで展開されています。他者との関係形成を振り返るとき、協力しあうのがむずかしいと感じるとき、支援とは何かを考え、ともに生きる意味を問い直すことができると思います。

  • 読書中。
    本当に目からウロコだらけ。職業柄、支援する側に立つことが多いが、本当に参考にしかならない。この本に出会わなければ意識すらしなかったことがたくさんある。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/49795

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著者プロフィール

エドガー・ヘンリー・シャイン Edgar Henry Schein
アメリカの心理学者。 MITスローン経営学大学院名誉教授。陸軍の研究所で洗脳研究を行った後マサチューセッツ工科大学(MIT)に移り、組織開発、キャリア開発、組織文化の分野の発展に貢献した。著名な著書に『組織文化とリーダーシップ』『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』『キャリア・マネジメント』(すべて白桃書房)などがある。

「2022年 『エドガー・H・シャイン「マイ・ラーニング・ジャーニー ズ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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