感想・レビュー・書評

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  • 昔の人は海苔弁が好き(というかメジャー)だったんだなあと思った。食べてみたい。ほか弁の海苔弁でなくて、それぞれの著者が言うような“想い出”の海苔弁が食べたい。
    『姉のおにぎり』『ほっかほっか弁当』『夜行』が特に好きだった。

  • 本当、いろんなお弁当があるなぁ。
    お弁当って、誰にでも何かしら個人的な思い出があって、思い出すときに郷愁的なものを帯びる、そんなものなのだと思った。
    他にこういう類のものってあまりないんじゃないかな。
    日本人で良かった。

  • 「アンソロジー お弁当」、41人の方々の弁当の記憶が収録されています。のり弁(のり段々)への思い出がある人、多いですね。私も大好きです(^-^) 江國香織さん、川本三郎さん、そして阿川佐知子さん。おにぎり・おむすびでは、にぎりは「握り」(拳の形)から、むすびは「結び」で結び目の三角からきてること、杉浦日向子さんに教えていただきました。角田光代さんは3年に1回ぐらい無性に弁当を作りたくなるそうですw。向田邦子さん、今(執筆時)思うと、小学校の弁当の時間は、政治、経済、社会、人間の不平等について学べた時間と。

  • たべものの話は普遍的だ。

    特にお弁当の話は、守られていて、無知で、幸福だった時代の象徴であることが多い。
    お弁当は、幸せの気配がする。

  • 作家のエッセイが面白い

  • いまなお活躍されている方、すでに亡くなられている方、様々な方々のお弁当に対する思いが、長くて6ページほどに収められているので、とても読みやすかった。普段は読みにくいので文語体のものは敬遠するのですが、お弁当という一貫したテーマと読み切りやすさで、苦もなく楽しく読めました。また、阿川佐和子さんと阿川弘之さんのお話は、それぞれ別の機会に書かれているであろうに、同じような思い出を書かれていて、そんなところがとても面白いアンソロジーだったと思います。

  • お弁当にはドラマがある!!

  • お弁当の味というよりも、それぞれの作家さんのお弁当の思い出を読んでいる感じだった。
    読んでいてお腹もすいたけど、お弁当にまつわる自分の思い出が思い起こされた。
    中高ずっと毎朝早起きしてお弁当を作ってくれた母の姿、朝ご飯を食べる時間がないときに祖母が作ってくれたアルミホイルに包まれたおにぎり。
    懐かしくて幸せになって、少し寂しくなった。
    何だか、ごはんの湿気でぺったりしたのりのついたおにぎりが食べたくなった。

  • 古今のお弁当にまつわるエッセイをまとめたもの。くすっと笑えたり、ちょっと哀しい思い出だったり、いろんなお弁当への思いがつまっている。「日の丸弁当」って、戦時中に「質素」と「愛国心」を表現するために生まれたと初めて知った。以前は新聞紙でくるんでいたとか、建設中の東京タワーを屋上から見ながら・・・など、お弁当はその時の家族の境遇だけじゃなくて、その時代や風景もいっしょに取り込んでいるものなんだなと思った。そして、今時のカラフルなお弁当もすごくいいのだけど、登場する茶色っぽいお弁当がとても美味しそう!と感じるのでした^^

  • いろいろな著名人(主に作家さん)が、
    エッセイなり何らかの媒体で発表した、
    お弁当に関してのお話をまとめてある本。

    おやつ編より読んでいて楽しかった。
    お弁当の思い出の方が書いた方の人生が少し垣間見えるからかも。

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著者プロフィール

武田百合子
一九二五(大正一四)年、神奈川県横浜市生まれ。旧制高女卒業。五一年、作家の武田泰淳と結婚。取材旅行の運転や口述筆記など、夫の仕事を助けた。七七年、夫の没後に発表した『富士日記』により、田村俊子賞を、七九年、『犬が星見た――ロシア旅行』で、読売文学賞を受賞。他の作品に、『ことばの食卓』『遊覧日記』『日日雑記』『あの頃――単行本未収録エッセイ集』がある。九三(平成五)年死去。

「2023年 『日日雑記 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武田百合子の作品

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