- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784890137060
感想・レビュー・書評
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とにかく凄い話でした。なんだ、このじいさん。
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100歳のバースデーパーティーが老人ホームで催されるその数時間前に、窓から逃げ出した老人、アラン。
傷む膝とよぼよぼした体で逃走をはかり、ほんの出来心からスーツケースを拝借したことで大騒動が巻き起こる。
アラン100歳の逃亡劇と、アランの生い立ちを語る過去フェーズが組み合わさって語られるのだけれど、まあ、この内容がとんでもない。
最後の訳者あとがきで「出鱈目」という言葉が出ているけれど、まさにそう。
だってアランと来たら、歴代の大統領から首相から革命家から、世界中の著名人と知り合い仲良くなり波乱万丈としか言いようのない人生を送ってまだ飽き足らないのだ。
よくまあこんなむちゃくちゃなこと考えたなぁ、と呆れ、笑いながら読んだ。
作者も笑いながら書いていたのかな。
スウェーデンの作家の本はたぶん初めて読んだ。訳者あとがきによるとパロディなど、大元を知っているともっと楽しめるような小ネタが随所に織り込まれているらしい。
スウェーデンの文化を知り、原書で読めたらきっともっと違う面白みもあるんだろうな。 -
はちゃめちゃな老人アランの100年
すばらしき出鱈目小説、と訳者
現代と過去と交互に語られる
スケールが半端ではない
政治主義主張を嫌うアラン
原爆は切なかったけれど
風刺もちりばめてラストは穏やかに
でもまた一波乱の予感
≪ 100年の 歴史駆け抜け まだ歩む ≫ -
評判の割りには面白さがよくわからなかった。
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途中からはななめ読みになってしまった。
出だしは面白く、次々と巻き込まれ、人と出会いストーリーが進んで行く。100歳でないと歴史上作れない物語。
100歳の今と半生が交互に組まれている。
映画でも観てみたい。 -
海外のエンタメという感じではある。
細かい蘊蓄とか登場人物のこだわりとか。
ただ、原爆の話もちらっと出ていて、日本人ならなおさら、素直には楽しめないかも。
人も亡くなるし。
払ってもいい金額:250円 -
(2022-08-05)
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内容は軽い小説なのに、なんだか読みにくい翻訳だと思ったら、フェネガンズウエィクと同じ訳者。無理に日本語では言い表せない原文をそれらしくしようとして、わかりにくくなっており、ストーリーに入るのに苦労した。