銀河鉄道の夜

  • リトル・モア
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898152782

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙の星を見ただけで

    そこには草原があって 川があって 町があって
    その一つ一つが駅で 場所で 思い出で
    鳥がいて 光があって 歌があって

    音楽がある

    それはそれは 美しい世界で
    こんな素敵な世界を 言葉にしてくれて
    ありがとうって 思った

    出会いがあって 別れがあって
    次から次へと風景が変わって行って
    まるで星の王子さまみたいだなって 思った

    冒険って 楽しいことだけではなくて
    知ったらもう 知る前には戻れない
    いつだって 戻れないものを引き換えにして
    進んでいる

    繋いだ手と 繋がらない思いに橋をかけよう
    一緒に渡れるように 同じ景色を 見られるように

    生きていることと 死んでいくことと
    生きてしまうことと 死んでしまうことと

    夢を見ることと 星を見ることと
    何が違うだろう どこで 交わるのだろう

    色んな風景を見てきた 夢だったかもしれない
    ここに一緒にいた人は 本当はいなかったから

    こんなに孤独な世界で どう生きればいいだろう
    見上げた空は 突き放すくらいきれいで
    そんな思いを飲み込んでいくようで
    ここが そんな場所だったと思い出した

    https://www.youtube.com/watch?v=bEbs3rlecrQ

  • >ビーズや布、クリスタル、糸で織りなす宇宙。
    『幸せな王子』『人魚姫』につづく、清川あさみ絵本シリーズ待望の第三弾は、宮沢賢治による永遠の名作『銀河鉄道の夜』決定版――。

    『銀河鉄道の夜』は何度か読んでいるものの私にはなかなか難しい。
    秋の夜長・・・ずっと前に一目惚れして購入していた清川あさみさんバージョンをゆっくりゆっくり読みました。
    色々な夜の表情が描かれていてとても素敵!
    うっとりしてしまうほどの美しさ・・・だけど、いつも悲しい気持ちになってしまう物語です。

    「ほんとうのさいわい」って何だろう?
    人それぞれ答えは違うのかもしれません。
    私自身の「ほんとうのさいわい」を探しながらこれからも何度でも読み返すことになりそうです。

  • 美しく繊細なビーズ刺繍の挿絵が、銀河鉄道の夜の世界観によく合っていると思います。
    ひとつひとつポストカードにして飾っておきたいくらい(*^^*)

  • 3年前に''銀河鉄道の夜''でも色々な方の捉え方に触れたくてこちらも読みました

  • 夏に銀河鉄道の夜のプラネタリウムを見て、綺麗だなぁとは思いつつどんなストーリーがあんまりわからなかったのが心残りで改めて。
    自分の中では読んだことあるつもりになっていたけど、実は読んでなかったのかな…
    小学校の頃に登場人物がネコになってるストーリーでアニメを見た覚えはあるが…。

    自分の中では【そうだカンパネルラは死んだんだ】って言うセリフがあった気がしたけどそんなセリフはなかった(笑)

    鉄道の中で流れる景色を見ながらいろんな感情に押し流されていく。
    最後には本当の幸いのために、と志して目を覚ましてすぐにカンパネルラの死と直面する。

    読むこと自体は難しくないけど、この物語から得られるメッセージ性は私にはよくわからなかった。
    生きる活力を失いつつあったジョバンニがカンパネルラと銀河鉄道で旅をすることで、生きる目的を見出したって感じなのかな
    宗教観とかも多分入ってるからわからないけど。

    でも窓からの光景とかを想像するのは楽しい
    サソリのシーンはプラネタリウムで見たからなおのこと美しい光景がイメージできて、夢でもこんな旅ができたら素敵だろうなと思った

    2020.11.20読了

  • 途中止めたのと結末を知ってたのがあってのめり込むほどではなかったけど読めてよかったと思います。途中の風景は幻想的すぎて想像できないところが多かったけどそれもまた夢のようで良かったです。

  • 『雲を紡ぐ』から。

    ずーっと前に読んだことはあると思っていたけど、
    改めて読んで、なるほど、こんな感じだったかと…

    キラキラキレイなビーズ刺繍やスパンコールは、とてもよい雰囲気。合っている。
    朝ドラで有名になった方でしたか。元モデルでお美しい方。2物を与えられた羨ましい方ですね。

  • 良かった。文章だけで読むよりも数倍良かった。刺繍だから想像の助けにはなるけど、決定的な画にはならず、でもここぞというところでしっかり衝撃を与えてくれる。素敵でした

  • 痛い。切ない。
    永訣の朝を読んで、宮沢賢治さんを知って、
    もっと痛い。痛いけど……

    人間が人間を考えるってこういうことで、
    大事なこと。たぶん、何より大事なこと。

  • 小さい頃に1度読んでたのですが、高校の授業で宮沢賢治の妹トシの最後を書いた詩、永訣の朝を学んでからもう一度読むとリンクしているであろうところや、宮沢賢治のトシへの想いを鑑みることが出来てとても良かったです

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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