銀河鉄道の夜

  • リトル・モア
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本棚登録 : 1529
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898152782

感想・レビュー・書評

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  • [墨田区図書館]

    ちょうどこの本の挿絵を作成した「清川あさみ」さんの展覧会が開かれるらしく、図書館に創られていたコーナーで知った絵本。子供が読むには本の厚さも、各ページ内のぎっしりとした字も少し不適切なんだけど、この挿絵が秀逸。ビーズやスパンコールなど、いわば一種の刺繍のように作られたものが多く、それでいて、よくある刺繍のような感じはなく、"挿絵"として感じられる作品。

    技術だけでなくその構図なども含め作品自体も素晴らしいし、何よりもこの"銀河鉄道"の宇宙の煌き、このストーリーの悲しさ儚さを感じるもの悲しさ感がよくマッチしている。この手法の第一人者らしく他にも数冊同様の絵本挿絵もやっているようで、それらの他の挿絵が同じテイスト感を醸し出しているのか、特にこの絵本に合わせてこの色調なのかまではまだわからないが、いずれにせよ子供にも見せる価値があるだろうと思って、この本と、再度「まんがで読破」シリーズの同著を借りてみた。

  • 寝る前に読む、ありがとう良い薬です

  • 大好きな「銀河鉄道の夜」の調べが、清川さんの独創的な世界でキラキラと美しく綺麗な作品で読めて嬉しい!闇に光る星星のビーズやクリスタル、光を受けて煌めくさまを表現した艶めく刺繍。糸の一本一本までジョバンニとカンパネルラの銀河の旅を語っているかのよう。最も好きな「北十字とプリオシン海岸」の場面がことさら美しい。共に旅したふたり。確かにふたりは旅した。銀河の果てまで一緒だった。どこまでもどこまでも一緒に行こう、と約束したはずだったのに。本当の幸いとは。ジョバンニの問いかけが寂しく哀しく響きます。静かに、永遠に。(2011年2月読了)

  • 白黒で表現してあるページとカラフルなとこと。
    ストーンが キラキラきれいだな。
    p55の月みたいなページ
    p74のクジャク
    p76の鳥たち
    p79、80の とうもろこし畑 が好きだな。

    どのページも 幻想的で美しい。

  • 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の絵本。絵本といっても本文に関しては原作そのままで、それに加え枚ページごとに挿絵が挿入されているためボリュームのある一冊となっています。

    特筆すべきはその挿絵の美しさ。糸や布、ビーズなどを切り貼りし、星、宝石、孔雀、人間などを作り上げる…こんな表現手法があるんだなあと目から鱗。作品の静かな雰囲気と煌びやかなビーズの色が合間り、幻想的な雰囲気。ページを捲るのが楽しかったです。p17時計屋とp64燐光の川の岸が特に好き。

    挿絵を担当された清川あさみさんは広告、CM、衣装、空間デザインなどで有名な方で、本書のコンセプトは彼女の感性あってのもの。書店で見かけた際はお手にとって表紙だけでも眺める価値があるかと思います。

  • おそらく岩手などを舞台とした作品です。

  • 誕生日プレゼントで、友人からいたただいた。
    このチョイスに私は感激した。
    美しい文体のみならずの、銀河鉄道。

  • 絵本というか、アートです。配色が大人向けだと思います。
    書店で見かけましたが、驚きました。
    ストーリーは、有名な銀河鉄道の夜です。
    大切な人へのプレゼント用に・・・
    手元に置いて、ふと開いてみたくなる1冊です。

  • 銀河鉄道の夜を読むなら、文字だけじゃなくて美しい絵と共に読みたいとずっと思っていて巡りあったのがこの本

    この本にして良かったと思えるほどのアート作品
    銀河鉄道の夜という作品がより美しく描かれていて、アートがあるからこそよりこの物語に入り込めます

  • 久しぶりに読んだ名作。あれっこんな悲しい話だったんだと改めて感動、考えさせられる話でした。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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