かなわない

著者 :
  • タバブックス
3.77
  • (62)
  • (72)
  • (48)
  • (17)
  • (9)
本棚登録 : 1669
感想 : 111
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907053123

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ある部分をとても尊敬している友人に、私が私生活の愚痴をこぼすと、この本を勧められた。読んでびっくり、私のことが書かれているかと思った。

    まあ、私は一子さんみたいに料理好きではないが。(そして、一子さんと私は恐らく1キロ以内くらいの近所に住んでいることもわかったw)

    ECDさんが亡くなった今、一子さんが何を思い、暮らしているのか気になっている。

  • つらい。でも読みたい。惹きつけられる。ここまで赤裸々に書けることがすごすぎる。こんな本読んだことない。

  • いつも本の装丁、写真が素敵なので欲しくなってしまう。

  • 前半の日記を読むのがダレる。
    子供のいない方は、子育てに絶望するかも。

    後半は、積極的な著者が自分を晒して精神的な障害と向き合っていく。
    自分で気付かず、放置されている人も多いかもしれない問題を明るみに出しているところが評価できる。
    家族という閉鎖された人間関係で、犠牲になっている人は多い。
    正直著者の精神的な幼さに、苛立ちを感じるが、周りの人達が支えている。育児は孤独では成り立たないと感じさせる。

  • 話題の本だったので、図書館で順番待ちしてました。
    写真家の植本一子さんのブログ日記を書籍化したものです。

    私には子供がいないので、子育てをしている人のことを無条件でエライ、と思ってしまうところがあるのだけれど、こんなに緊迫した声ははじめてききました。作家が褒めるだけのことはある。
    (完全な育児ノイローゼで、ノイローゼとかではなくちゃんとした病名も診断されていました。)

    心優しい&心の広い周りの人に助けられながら著者が立ち直ることを祈るばかりですが、一年半以上前の古い本なのでもしかしたら今はお元気なのかしら?

    ただ、ここまで赤裸々に自分の気持ちを生々しく語ることは、芸術家だからいいと思っているのか、病気だから分かってないのか、負の連鎖(親のせい)だから仕方ないと思っているのかわかりませんが、家族をはじめとしてたくさんの人に多大な負担を掛けていることをよくよく自覚してほしいと思います。
    だって、私だったら絶対にこの人に近づかないもの。

  • うわあ。いたたたた。さらけだしたなあ。すごく共感する部分と全く理解できない部分がある。なんと表現していいのかわからない。もやもや。でも子育てに関する部分と精神的な部分は確かにわかる。いたい。いたい。『ちひろさん』を読み直したくなるのは言うまでもなく。ああ、ちひろさん。ちひろさんの作者の方は何者なんだ。『答えは子どもの中、お母さんの中に』も出てきたな。うう。もやもや。こわい。でも自分にとって大事なものが見えてくる。

  • 740.21

  • 読むのに根気を要した。

    人一人の人生を、こんなにもさらけ出すことができるのか、と驚きが絶えない。

    衝撃的な本、とはこのことだなあと思う。大して心を揺さぶられた、とか感動したとかいう記憶はないけれど、おそらくすごく記憶に留まるであろう。

  • 一気に読み終えた。結婚と育児と自分の中の葛藤と、共感できる箇所が多く、特に娘さんに向ける心情については何度も頷きながら読んで泣いた。きっと自分に原因があると分かっていながらどうにもならない感情を家族にぶつけて、後悔することの繰り返し。夫と別の人を好きになって、さらにバランスが崩れていく。自分がどうなりたいか、どうしたいかではなく、周囲の目や理想の家庭像を基準にしてそれと現状を比べて、落ち込んでしまうこと。他者から見るとそれが分かっても、その中にいる本人には分からない。私自身と重ねて、後半は一緒にカウンセリングを受けているようだった。私も自分を好きになりたい。周りの人を大切にしたい。これからもきっと読み続けます。

  • 她是病人。相似,"我没輸入我丈夫的小弟弟"。

全111件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

植本 一子(うえもと・いちこ):写真家。1984年、広島県生まれ。2003年、キヤノン写真新世紀で優秀賞。2013年から下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」をかまえる。主な著作に『愛は時間がかかる』『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『台風一過』『うれしい生活』『家族最初の日』などがある。

「2024年 『さびしさについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植本一子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×