もののけ姫 [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2011年10月17日発売)
4.09
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感想 : 528
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241980106

感想・レビュー・書評

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  • 問題提起の多い作品。アシタカが投げかけた、「利益の重なり合わない者同士が共生していくことは可能なのか」という問いには結局明確な答えが示されない。たたら場が神々の森を侵していることはそうなのだが、たたら場にもまた道理があり、弱い立場に置かれてきた人々のためのコミュニティになっている。観て終わり、ではなく考え続けさせられる。パレスチナのことが頭に浮かびました。
    シシ神が、昼と夜とで違う姿をしているのも印象的だったなあ。生と死を併せ持った存在、それでひとつの命になる
    それから、ラストの草原も印象的。もはや神々の森ではない。

  • 子供の頃見た補正が強いだろうけど、好きなんだよね。強くてかっこいいアシタカよりタタリ神のが好きだった。デザインが。
    自然の中で生きる原始人か、自然を破壊する文明人か。もう選ぶ余裕ないけど。

  • これも18年ほど前。
    関係性が複雑なので、幼児でわからないだろう。
    やっぱり、成人のみるアニメなのだろう。
    複雑な関係性が大人でも理解しがたいが、それでも楽しめるし、どちらかといえば、関係性などはどうでもいいのだろう。
    とにかく、人間にも色々なヤツがいて、動物にも色々いて、神にも色々ある・・・っていうことでしょうか。

  • アシタカがカッコイイ!とのことで繰り返し観ているムスメ(11才)。改めて観ると、自然との共生、男女の役割、偏見や差別などなどテーマ目白押し。繰り返し観る中で、子どもが得るものがイッパイあることだろう。

  • 「純真無垢な子どもが邪悪な大人と戦う」という日本人が大好きな基本文型は残っていますが、そこに、人間vs自然、人間vs神、権力者vs労働者、男vs女という様々な対立の構図をぶち込んでいます。エコロジー、宗教、ジェンダーなど、社会学者を筆頭にしたインテリたちが喜んで分析しそうなコンテンツのてんこもり。本作以降のジブリ(というか宮崎駿)はインテリたちの慰みものになってしまったというのが私見です。

    だからといって本作がつまらないわけではないんですけど、「ラピュタ」や「トトロ」の理屈抜きの楽しさが懐かしくなるのです。

  • 鑑賞中、画面から目を離せませんでした。
    それは扱う主題故か、はたまた美しい映像故か。
    私ごときの言葉ではこの作品を汚してしまうだけです。
    唯々これは名作であるとだけ言わせてください。

  • 田舎の高校生が頑張って2回劇場に足を運んだ。
    思い出深すぎて、それ以降の作品に入り込めず。
    が、「風立ちぬ」で一発逆転。やってくれるぜ。

  • もののけ姫 宮崎駿   

    千と千尋の少女の成長と比べて、
    「もののけ姫」は、オオカミをお母さんとして、
    人間を憎む役割を果たしている。
    成長というものがない。

    アシタカは、実に好青年を演じている。
    あまりにも、「好青年」すぎて、魅力がない。
    アニメだから、できるのだろう。

  • 人の暴走を止めるのは人なんだ

  • 2回目か3回目かの鑑賞。
    映像の快楽、よりも、重層的な物語や込められた意義に、くらくらする。
    思想と歴史とディテールを幾重にも幾重にも重ねていく。
    日本の、いつ、どこで、どんな勢力図がどこから現れてどうせめぎ合っていくのか。
    誰もがわからないことがあり、全員自分のなすべきことをしている。
    そして登場する勢力や人物がすべて日本の正史のアウトサイドにあるという、徹底ぶり。

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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