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- / ISBN・EAN: 4959241980106
感想・レビュー・書評
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風景が暗いよね。エボシさま大好き。
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一番多く見返したであろう映画
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人間と自然がうまく共存していく道はあるのか。考えてしまいます。
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ジブリ映画は、たいてい二度楽しめる構造になっている。一回目は「こども」として「素直」に楽しみ、二回目は「おとな」として「意味」を読み込みながら楽しむのだ。プロレスふうにたとえれば(そうたとえる必然性は無いのだが)「ジブリ映画のダブルインパクト」とでもいえよう。「トトロは実は死神である」という都市伝説はその典型だ。
しかし、ジブリ映画の上映される周期の関係から、リアルタイムで「ダブルインパクト」を受けられるチャンスは1回か多くて2回くらいだろう。「もののけ」はぼくにとってそういう作品なのだ。よって、思い入れも深くなる。同世代のみんなもそうだろう。だから、「もののけ」については、ぼくたちの世代から、意義深い批評もでてくるとおもう。
内容については、「おとな」としてはやはりタタラ場に注目せざるを得ない。身売り(売春)された娘、ハンセン病患者など、スティグマを持った者たちに、進歩的な概念である「人権」を与える女帝エボシが、これまた進歩的な武器である「子母式銃」を用い、前近代的なるものを一掃しようとする。
「公害」を経て「環境」という概念を手に入れた21世紀に生きるわれわれには、エボシの倒錯性・悲劇性を感じとることができるようになっている。
当時、いっしょに観に行ったくれたじいちゃんは去年死んでしまった。これはつらかった。「死」というテーマもまた、「もののけ」を構成する大きなファクターだ。じいちゃんの死は、「おとな」としてこの作品を理解するための新たな視座を与えてくれるに違いない。
そういえば、映画を観たついでに、商店街のおもちゃ屋で買ってもらった「たまごっち」は「ちゅっぴ」というパチモンだった。明国製(中国製)であった。。。 -
レビューを書こうと思って、あらためて考えると、
もののけ姫は失敗作なのかもしれない。
人間と自然の共生とか、善と悪の定義のありかたとか、サブテーマのほうがあまりによくできているので、多分、多くの人に監督が主題として描こうとしたことが伝わっていないのだ。(そのあたりに共感しているひとはシシ神に首を返すあたりから、アシタカとサンの最後の台詞のやりとりとか、なんでオチがああなったのかわからないはずだ)
宮崎駿さんはこのあたりから飛んじゃっているので、そういう描き方をしたのか、僕も理解に苦しむ。
間違いなく素晴らしくはあるのだが、評価に悩む作品。 -
もう何も言わずとも。やはりジブリで一番好きなのは、もののけ姫。何度見ても悲しいお話だ。
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実は一番好きかもしれない。いや、違うかな?
最後緑になる系のジブリ作品が好きです。 -
「もののけ姫」を映画館で観た時には首が飛んだりして好きにはなれなかった。今回観たら気持ち悪いのは無かったけれど、善悪がよくわからなかった。
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この世界の人々が好きです。登場人物という枠組み抜きでただ純粋に。
出会えたことを誇りに思いたくなるような作品だと思います。 -
1997年公開。公開初日に、池袋で「エヴァンゲリオン完結編」と続けてみました。人間の業の深さ、大自然に対する畏敬の念。圧倒されました。
当時、ちょうど人生の岐路に立っていた僕にとって、道しるべになった作品です。何度も何度も何度も観た後に、「人と関わる仕事」を選びとることができました。今でも見かえして、自分の立ち位置を見定める助けにしています(僕のまなこは曇っているけれど)。
今回の原発事故の後に見ると、いろいろなものがまた違った意味を持ってきて、さらに感慨が深まりました。今のところ、僕には、返すべきシシ神の首がどこにあるのか、わからないままです。